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辛酸な過去を変えるため皆は電子書籍を更新する  作者: 彦音梟
1章天狗の鼻をへし折る
3/25

火蓋


『乱入者が現れました。スペースの規模を拡大し乱入者をランダムで転送いたします。』


そんな放送が鳴ったあと土筆のすぐ近くの何も無い空間に黒いラインが引かれていき徐々に形作られていく。


四角柱への形成を成すと微弱な発光を完了の知らせに、四角柱は徐々に霧状に四散し中から体つきがしっかりした大柄の男が現れた。


『イライラしてる時にスペースを見つけたからよぉ〜憂さ晴らしに丁度いいと思ったがよ〜ガキが相手とかイマイチ上がらねぇが...まぁ、なぶって遊んでやんよ。』


男はヘラヘラした態度で土筆に向かい指差して大声で叫んでいた。


同じ境遇の者にはスペースは丸見えな訳か。あと乱入...既存のスペースには他者の侵入を容認してしまうのか。


相手...歳は20台後半くらいで俺よりも背格好は高く腕力には自信がありそうなタイプ。

言動の汚さからして頭は弱いかな...あとヘラヘラした態度は相手が子供だという気の緩みからくる油断であり傲慢と言えるであろう。

あとは人に向かい人差し指を向ける行為が失礼だという一般常識すらないようだな。

これまでの思慮により相手の能力次第でこの初陣に勝てる見込みもある。


土筆は考察しているとまた放送される。


『ステージは山道です。1分後には拡大範囲のステージの生成が完了し戦闘開始しますので準備を整えてください。』


『桃太郎、質問だが勝利条件と敗北条件は?』


『相手の戦闘不能、E-bookの破壊で勝ち、その逆の立場になりますと負けです。』


『俺はE-bookの破壊を試みたが俺の鍛えてきた腕力や脚力でも歯が立たなかったが...』


『E-bookは怪力などで破壊はできませんがアバターとの結合した状態であれば破壊が可能です。E-bookは別個体のE-bookの発する電気信号に弱いので結合することで全身にその電気信号を纏った状態になりますのでE-bookにパンチでも蹴りでもスキルでも攻撃を当てれば破壊ができます。』


『そうか、その時の俺にはE-bookの破壊ができない訳だ。まぁ、結果的に壊れなくて良かったが。あと結合言うな。』


淡々と説明を聞いた土筆は黙って相手を見ていると未だにアバターと同化せずにE-bookを閲覧している。


『へえ〜桃太郎か〜王道な物語の能力なんて強そうだな。剣でも振って戦うのかぁー?だとしたら俺様

勝つことは不可能だぜ。』


一瞬だが思わず目を見開いてしまったがすぐに戻す。


何故俺のアバターを!?奴を見るにきっと対戦時の敵の情報が開示されているようだが能力の詳細などは把握していないらしい。となると俺もやつの情報の閲覧が必要だ。


土筆がE-bookの操作に移ろうとするタイミングで男の声が聞こえる。


『じゃあそろそろ俺も戦闘モードに入るぜ!』


腕を組み片足を上げダン!っと一気に下ろし地面を鳴らす。その際思わず目線を男に向ける。


『来い天狗の子、ナゴミ!』


すると男の背後から2mはあると思われる天狗が地面から一気に現れる。


『天狗か...妖怪やら神やら様々な言われ方をしているが元々鬼だったとも言われていたな。』


天狗はそのまま体表を光り輝かせパーンというように散乱した。そのまま星のような無数の光の粒子達はガタイのいい男に入っていった。


『さぁ準備できたぜ!』


土筆は相手の様子を見て何となくかっこよくパートナーと一つになれる方法を知ることができた。


『おい、桃太郎スキルの使い方を簡潔に早急に教えろ。』


耳打ちで伝えられると土筆はすぐ様戦略を練り始めた。


『よし、とりあえず倒すシミュレーションはできた。』


『カウント10秒前』


カウントが10秒に迫ると戦略を練り終え土筆は思わず笑い寝ていた眉が上を向く。


『カウント5秒前』

『4』

『3』

『2』

『1』


『さぁ、鬼退治だ!』


ブゥゥゥーー!『戦闘開始してください。』



ブザー音と共に土筆の足元に魔法陣のようなものが現れた。


『なんだよそれは!?』


ドヤ顔で土筆は一言。

『お前を倒すパートナーを召喚するだけだ。』


そして自分の手の平を魔法陣に押し付ける。すると大きい音と共に白煙が勢いよく噴出し魔法陣周辺は白煙が立ち込めていた。


『さぁ狂犬と思わせる風格や凶暴性を兼ねるパートナーよ来い。』


そして白煙が晴れそいつは姿を現す。


『ワン!』


魔法陣の中央には元気な声で吠える小型犬が1匹。


『チ...チワワ...か?ハハ...ダァーハハハーーコイツが俺を倒すお前のパートナーかこれは傑作だぜーーー!』


相手は腹を抱えながら大爆笑、まさに抱腹絶倒を体現していた。土筆はこれを機に相手の反対方向を向き駆け出す。


『お、おい!コラ!逃げるな!』


男は追い掛けてくるも土筆は構わず走りながら桃太郎に問う。


『おい!桃太郎、どうしてくれるこの惨事。指南されたことは、出したい動物を脳内で形造ること。想像後、片目を閉じることにより照準を合わせるための線であるレティクルがコンタクトレンズのように角膜の外側に現れる。ポイントを決めたら閉じていた目を開けるとそこに魔法陣が展開される仕組みの筈だ。』


『あの短時間でしっかり把握しているみたいですね。流石です。』


『そして俺は山道でも活躍できるよう狩猟犬に向いているイングリッシュポインターの気性が悪そうなで牙や爪が鋭利かつ頑丈なものを想い描いた。足元に照準を合わせ魔法陣を展開させオリジナリティーで錬金術士を想起させるように両手を魔法陣に触れて犬を呼び出すことは成功したが結果があれじゃ失敗だ。あのお粗末な結果の原因は一体いなんだ!?』


『スキルの項目の閲覧の際に刀系の能力でないことに拍子抜けを感じて詳細を見ていない土筆様のために私がお答えいたしましょう。』


『おい、その人の揚げ足を取ってから自分を優位に立たせる言い方やめてくれないか。』


『スキルに関してですがレベルがございまして今現在レベル1の段階ですと体長25センチのサイズで犬種のみ呼出せます。ですから50センチを超えるイングリッシュポインターでなく自動的に25センチの許容範囲の犬種が呼び出されたということです。』


『ただでさえ利便性に欠けるスキルと思っていたがさらにレベル制になると序盤はだいぶ苦労しそうだな。いや、現在進行形でしてるな。はぁ〜......ん?』


ふと周囲を見回す土筆。


『どうかなさいましたか?』


『んーー...いや、武器になる物を探しているだけだ。』


『お、おら〜、ま、待ちやがれ〜』


しばらく走っていたせいか後方追いかけて来た男の声は疲労を察することができる語勢だ。ともなればこの作戦は成功だな。このまま二の矢三の矢を放ってやる。


ズサーーー!ダァーー!


急に土筆はブレーキをかけ、追ってくる相手に向かい走り出す。


『なっ!』


男は土筆の動きに気づくも攻めも守りもせずそのまま突っ込んでくる。


『フン!』


土筆は相手の勢いを利用し相手を殴りつけた。相手は土煙を起こしながら吹っ飛んでいった。


『うまい!ボクシングのカウンターのように相手が前に出る力を利用して放った拳はダメージが高いはずです。しかもここまでのシナリオに持っていくのが上手い。能力を上手く扱えない弱者を演じ逃走することで相手は案の定追蹤し、少しばかり走らせることにより疲労を蓄積させていき、呼吸を乱し思考能力が低くなったところでカウンターを放つ!これは簡単に避けることはできないはずですよ。』


『いや待て、演じて無いし弱者ではある。今のところ策もないしな。』


土筆に感心している桃太郎をよそに相手をが叫ぶ!


『ゼェーハァーゼェーハァーこ、この小西木錦こにしきにしき様を、ハァー、殴るとはいい度胸だぜ!ここからは手加減しねぇぞ!』


小西木と名乗る男の声が山彦となって周囲に反響しシリアス感が漂う。そんな空気を感じ取り土筆は臨戦態勢をとるが驚くことが起きた。


『奴がいない?』


土煙が晴れた後の光景には大柄の男である小西木錦の姿は視認できなかった。



小西木が倒れたと思われる位置には奴はおらず周囲を見回しても人影は見当たらなかった。


『奴の怒声からしてこの戦闘からの離脱の線はないとみる。となると一時的な撤退、もしくは近辺での隠伏いんぷくのどちらかのはずだ。それならばこちらにもやり用が...』


ドゴ!

『うっ!』


腹部に見えない硬い何かがめり込む。土筆は腹部を抑えその場から離れ再び周囲の確認をする。

『ぶふっ!』


しかし追い打ちの如く顔面にも見えない何かが放たれ大きく後方にたたらを踏み口からは血が出ていた。しかし顔面に受けた感覚に似たような覚えがあり概ね状況に勘づくことができ土筆は声を張る。


『おい!小西木って言ったか。お前のスキルは透明人間だろ。』


すると小西木の声が周辺に反響して聞こえてくる。


『ほう、俺のスキルに早くも気づくとはやるなクソ餓鬼。』


口元の血を拭い土筆は語る。


『ゴツゴツした感触や頬を殴る接触面積のサイズや喰らった衝撃なども過去に喧嘩とかで体験したことがある。拳で殴られたと判断できた。そして何故視認できない攻撃を喰らってしまうのか。答えは相手が透明だからだ。』


まぁ本当はもっと答案じみたものがあった。遠隔攻撃も考えたが断定付けた問いを相手へ投げかける事で頭の悪い奴らはペラペラ解答を喋ってくれる傾向にある。とはいえ今の相手のスキルや声は騒々しい。


回答が合っていたようでご機嫌な口調が返ってくる。


『おぉ、凄いね。いいよ答えてやろう。俺の持つ本は【天狗の隠れ蓑】。本の内容は読んでねぇから知らないがこの能力は透明クリアだ。透明化で何者にも気づかれずに相手を倒すことができる最強の力だぜ!』


『このお前の声が反響しているのもスキルの影響なのか?』


『せいか〜い!天狗の神通力(じんづうりき)の力だ!てめぇにだけ音を聞こえなくさせたり音の届く範囲を広げたりと相手にこちらの居所を分からなくする戦法よ!』


『神通力...超能力の類いだったか。』


音ってのは確か音波が空気分子を次へ次へと揺らして伝わっていく波だ。この波が人間の鼓膜に行き着くと人間はそれを音として認識する仕組みだ。奴の超脳力は本人の起こす音波だけを俺の鼓膜に行かない方向に飛ばしたり今も空気分子の振動の域を広げてから俺の耳に入っているのだろう。


『神通力ってなんでもホイホイやっちまう力なんだろ。便利だな。』


『いや、そんなことねぇよ。スキルのレベルが低くて神通力も音の操作までだからよ。しかしてめぇを片付ければレベルが上がるかもしれないなぁ。そろそろ俺の力を知って勝てないと分かり絶望してると思うからよ......大人しく俺にやられな...』


最後の言葉は静寂さと共に嬉々としたものが伝わった。


小西木の性格上自分の能力について知られる事に興がると予想して会話し回復に勤しんだがそろそろ向かってきそうだしこちらも迎撃の準備に移るか。


土筆の取った行動に思わず動きを止める小西木。


『何の真似だ?舐めてるのか?』


足元に木刀並みの長さがある木の棒を見つけたのでそれを拾い剣道の中段の構えをとり更に目まで閉じていた。そして小さく呟く。



『言うて余裕ですわ。』



『両目を閉じるのは漫画の世界だけだと思ったぜ。まぁ、何しようと俺の居所がわからねぇと意味ないが念には念を踏まねぇとな!』


土筆が目を瞑ったことを好機に小西木は神通力を使い土筆を中心とした広い範囲の空気の振動を止め音の遮断をし土筆の後方へ回り込み足元にあった手の平に収まりきらないほどの岩石を拾い両手で抱える。


『喰らいやがれ!沈黙の流星群メテオストライク!』


土筆目掛けバスケのフリースローの容量で岩石を数十mまで高く放つ。そして岩石が落ち始めるのを確認すると土筆との距離を詰めるため駆け出した。


『さぁ、音が消えた状態で上からは岩石が落ち下からは姿の見えない俺の突進の二段構えでの攻撃だ!目を閉じるなんぞ舐めてかかったことを嘆きやがれ!』


小西木は岩石フリースローの練習を何度も行いコントロールには自信があり、己は透明で近寄り更に相手は目を閉じている。そんな状態で天と地からの同時攻撃など避けれる訳ないと勝ちを確証していた。


『......』


土筆は何か呟いているが音の反響がない為聞こえなかったが小西木は気にせず殴りにかかる。すると急に土筆も動き出した。


『3』

数えながら肩幅分横へスライドし投石の落ちるポイントを土筆の頭上から地面へずらす。


『2』

小西木がいる方へ体ごと向くと投石の回避と自分の姿をハッキリ認識されている事に対し狼狽ろうばいする。


『1!』

上段の構えをとる。小西木は聞こえない絶叫を発しながら突っ込んでいく。


バキッ!!


相手の銅の位置に当たる部分へ力を込めて打ち込む。そのショックで小西木は木の棒を振り抜いた方向へ吹っ飛び脇腹を抱えうずくまり木の棒は先端から中心にかけてへし折れる。


『痛ぁ..,』


土筆は振り抜いた勢いですっ転んでいた。


『本当は気絶並みのをお見舞いしてやろうと思ったんだが...武器の方が限界みたいだな。』


姿が露わになり仰向けで横になっている小西木が口を開く。


『こんな、締まらねぇ男に。クソッ...』


土筆は恥じらいを紛らわす為咳払いをし立ち上がる。


『そ、それより...どうして...』


『なんで攻撃を避けれたか、そして透明化なのに位置が分かったか、だろ。』


図星だったらしく睨む顔の眉間に皺がよった。


『そんな怖い顔しなくても説明はしてやる。』

『攻撃を避ける要素はまず情報にある。相手のスキルや気質などを把握し自分の持っている力でどう対応できるかを考えれば戦略を優位に立たせることができる。』


『その人物の風体や言葉遣いでもある程度の気質は推測できる。しかもお前は自分のスキルに関する事をペラペラと話してくれたよな。透明化と神通力が音の軌道操作までしかできないとかな。俺が犬を出した時も腹を抱えるほど笑いどんな力を持っているとか考えないで警戒を怠っていたし体力を気にせずに俺を追いかけ回したりなどそれらの行為は自分のスキルに絶対の自信を持っていての行いだったんだろが逆に俺に情報を多く与える事になった。』


小西木は悔しそうな表情を隠せないでいた。


『他の要因は俺は自分の目で見なくてもお前の行動を知ることができたことだ。』


『なに!?』


『お前が腹を抱えてまで笑い馬鹿にしていたこの子だよ。』


タタッ!タタッ!ワン!


現れたのは土筆が召喚したチワワだった。


『そんな犬っころが何したってんだよ。』


『この子は言葉を持ちいらずお互いの心から心へと意識を伝えるテレパシーの類ができる。後お前も犬は鼻がいいってことくらい知ってるだろ?犬種によるが人間の千倍から一億倍はあると言われている。この二つが合わさる事でお前の行動や位置をこの子が目や鼻を使って把握し俺に伝達されていたんだ。だから岩石やお前の突撃に対応ができた。』


悔しみの伝わる弱々しい言葉が返ってくる。


『て、てめぇは、今回初めてスキルを使ったんだろ。ならなんで犬が言ってるってわかるんだよ。』


チワワの頭を撫でながら土筆は問う。


『この子がうるさかったからだ。』


〜回想〜

『ただでさえ利便性に欠けるスキルと思っていたがさらにレベル制になると序盤はだいぶ苦労しそうだな。いや、現在進行形でしてるな。はぁ〜...』


《土筆ーーーーー!》


『ん?』


桃太郎とは違い随分と馴れ馴れしく呼ぶ声が脳内に響きふと周辺を見回すが遠くにチワワがタッタカと駆けているだけであった。


『どうかなさいましたか?』


『んーー...いや、武器になる物を探しているだけだ。』


やはり桃太郎じゃない。あいつは元気に叫ぶキャラじゃないのを俺は知っているし口調は基本丁寧であり呼び捨てはない。よって俺の出す答え。



敵の罠の可能性しかないという事だ。



《酷いよ土筆。僕はあのガタイのいい男じゃないよ。一度コッチ見たのに回答を出すまでに僕のことが出てきてないじゃないか!》


クソッ!お前思考が筒抜けだとかなんて強力なスキルだ。こうなったら作戦のバリエーションを多くしてどう動くか混乱させ...

《勘違いしないでほしいけど僕は土筆が呼んだネコ目- イヌ科- イヌ属に分類される哺乳類だよ!!》

土筆の考察に声が割って入ってくる。


《以心伝心って言葉は知ってる?お互いの心から心へと意識を伝える事なんだけど僕はそれが可能だから土筆とおしゃべりできるんだよ。召喚時は自動で以心伝心が発動してるけど以心伝心を解除したい時は右で一回左で一回ウィンクをすればできるよ。逆に左、右とでウインクすれば以心伝心が発動できるよ。あと僕の名前なんだけど土筆が決めてほしいな。E-bookに僕の名前を付けられる項目があるから早めに頼むね。そうそう僕ね頭とか撫でられると...》


ウインクを行い話の途中というか仕舞が見えない会話を強制的に終わらす。


元気でお喋りな部分で考えると小西木、桃太郎共にキャラが一致しないことで声の主がもしかしたらチワワであるという仮説が立てられるな。なんか遠くで犬が騒がしく吠えるのが聞こえる気がするが無視してやり過ごそう。それにしても以心伝心を解除しても騒がしいなあのチワワ。


〜回想終了〜


『そして追いかけっこを終えてお前が姿を眩ませたから位置を突き止める為に以心伝心を発動させた途端殴られた。その際視界に入っていた光景はコチラを見ながら毛を逆立て尻尾は垂れ耳が通常より後ろに引いており危惧や心労な振舞いを感じ取れた。そして脳内には気遣いの言葉を浴びせるほど言われチワワの感情表現と声の主の気遣いの一致した。』


『よってこの子が騒がしかった結果チワワが以心伝心を使っていると信じれた。』


『よってという使い方がおかしくありませんか?』


桃太郎の発言は無視する事にする。


『今言った要因がお前を追い詰める結果となったんだ。すまないな、圧倒的な力を開示して勝利するお前の希望するビジョン。俺が奪っちゃって。』


小西木は俯いていたが歯を噛みしめる。


『お、俺は...まだ、負けてない!』







E-bookまとめ

津倉土筆 E-book:桃太郎

スキル The Trio

詳細

summon a dog

Level1: 体調25㎝以下のイヌ科の動物を呼び寄せる

お供スキル

以心伝心

犬を召喚すると発動する。相互の意思疎通が可能になる。



小西木錦 E-book:天狗の隠れ蓑

スキル 天狗の伝説

詳細

隠れ蓑: 透明になり姿を見えなくさせる。

神通力

Level1: 空気の振動を操作して音の進路を操る



スペースは一般の方には見えずE-bookの持ち主であれば見える。触れる事によりいくつか行動ができます。


既存のスペースに対して行えること。

• 中にいるプレイヤーのステータスの閲覧(顔と持ち寄るE-bookの本の名前)

• 中に入ることができる(乱入という形式)

• 外観から中の様子をモニタリングできるが音声は聞こえない。(中のプレイヤーにアングルを向けられる)


戦闘に勝利するにはE-bookの破壊か対戦相手を再起不能にさせる必要があります。


E-bookを破壊するにはパートナーと一つになった状態で攻撃する事で破壊が可能です。


スキルにはレベルがあります。スキルの練習や対人戦を行う事で経験値を増えレベルが上がります。


土筆はやる気を出す時寝ている眉が上を向く。



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