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あなたへ...2015年12月

憎んでいた

作者: あずま

私はこんなにも憎んでいたのか

自分に驚いた


あなたを追い詰めた男子がいたかどうか分からない


あなたを一人で掃除をさせた女子がいたかどうか分からない


でも


あなたの通ったあの高校


あなたが絶望したあの高校


あの高校の制服を着た生徒達がコンクールで歌うのを聞いていた


目を疑った


なんで


なんで


あなたを苦しませた


あの制服を又見なくてはいけないのか


なんで


なんで


彼らは


清らかに歌うのか


叫びたかった


叫んでコンクールを台無しにしてやりたかった


ああ


私は自分があなたを追い詰めた


私はあなたに気付けなかった


本当にあなたを殺したのは自分だと語りながら


こんなにも深く


恨んでいたのだ


憎んでいたのだ


あなたの通ったあの高校を


あなたの望んだあの高校を


ああ、


でも


本当にあなたを追い詰めたのは


きっと



あなたを追い詰めたのはきっと私


だれより


あなたを追い詰めたのは


きっと私


一番にくいのは



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