ワンp・・・モガモガ
がんばったのに怒られるなんて・・・クスン。
森の中に場違いな建設を施した翌日のことである。
そういえば一昨日の晩からの食事は大丈夫だったのかな?
とりあえず家の先までマーニ君を見送って手をフリフリする。
唐突な出会いではあったが、ある意味有意義であったのだ。
新しい魔法を覚えたのだから。
煉瓦づくりのお家はかわいいので研究は続けるにしてもとりあえず家を直す目処はたった。
均した庭をさらに深く掘り下げて石という石を探し出し、抽出する。
できればクリスタル?というか水晶的なものを見つけてステンドグラスのようにできたらかわいいんじゃないかと思う。
そもそも、ガラスがないから明かりをとるには完全切り抜き型の窓を開けるしかないのだ。
光の透過する窓が出きればその恩恵は間違いないものだろう。
しかし、ともかくは壁の修理である。
壁なのだから耐久性を考慮するならあまり中身が空洞なのはまずいかな。
そうなると結構石材が必要になるわけだけど・・・。
・・・うん、屋根部分は軽い方が負担が少ないよね。
見つけだした石を全部一度まとめる"ユニファイ!"に"チェンジシフト"。
巨大な石の固まりが目の前にドンっと現れる。
うん、でかいわ~。でもきっと家のすべての壁という壁を直すにはこれでも足りないんだよなぁ。
とりあえず"チェンジシフト"を使い、細かいブロックに分けていく。
分割するのにはあまりアルルカナンを使わずに済むというのがわかったのは大きな収穫だ。
Hey! You! Oh!建材の補充は十分か?
まぁちょこちょこやってくしかないよね。
ばらつきのある穴をウォータージェットを使って均等なサイズの穴になるよう壊していく。
常時待機の火種で水分をとばした後、石のブロックをあてがっては"ユニファイ"で連結していく。鞄の中にブロックを詰め込んで、壁の中にブロックを積み込んでそれを繰り返して、ブロックをあと7個残して壁は光を漏らすことはなくなった。
ゼーハー、ゼーハー。
友人のハマっていた某サウンドボックスゲームのようにブロックを積み上げて家を造るという現状の不思議さに思わずクスっと笑ってしまう。
川へ石を集めに行く、ブロックを生成家に帰り、元々の家の壁と置き換えるという行程を2週間ほど繰り返して、この世界では初の、"石のつなぎ目のない"家・・・すなわち"一つなぎの石"の家ができたのである。
アリスのアルルカナンや石の採掘の関係で、少しずつ変化していった家の様子に、マーニは違和感を感じつつも決定的な確信を得られず、2週間後完璧に置き変わった家を前に
「なんじゃこらあああぁああ」
と叫ぶことになったのである。




