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私はねこになる!?  作者: 夢辺 流離
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熱意と狂乱

 ふんふふ~ん♪

後で冷静になってみれば魔法を覚えたことで調子に乗っていたのだ。

しかし、後悔先に立たず。

つまり、黒歴史は"振返りて思うもの"ということなのだろう。


 アリスは鼻歌交じりにご機嫌さんで何をしているかというと採掘である。もちろんのことながらツルハシなんかを持って掘るような器用さはにゃん娘の手にはないので魔法便りである。

正確に言えば"掘る"と言うのは正しくなく、真四角に地面が陥没した分の土が穴の周りに隆起して、周囲へと拡散して行っている。


 掘った土を引っ張り上げたりする苦労はないが、大量のアルルカナンを消費しているが、ハイテンションなうちはそんなことは気づかないものだ。ドーパミンとかアドレナリンが溢れかえっているのだろう。


 アリスは当然ながら温泉に関しての知識などなかった。

そもそも、火山が近くにある、というわけでもないのだ。

それならなぜ思い立ったかと言えば、うぉ~た~じぇっとの改良にとダイヤモンドを探す作業中(※アルルソナーと勝手に命名)に地中から火・水の波動を感じたのである。

魔法が使えるようになってから、アリスはアルルカナンの波動に敏感になっていった。

例えば銀露の実を食べるに際しても、地に落ちて腐りかけのものから感じるアルルカナンには"嫌だ"と漠然と感じ取れるし、調度良く熟したものからは芳醇なそれが満ちているのだ。

そんなわけで、地中から感じられた異質の他属性に興味がわいたのであった。

しかし、加減を知らずアルルソナーをぶっ放したことで偶然気づいたが、かなり深い。

普通であれば掘ろう!とは思わないのではないか。

しかしそこは元日本人。

毎日水浴びをしているとは言え、やはり温いお湯につかりたいのである。例え、今ねこだとしても。


お風呂に入りたい!と思ったのは温泉の疑いが出たからではない。

以前から思い定めていたのだが、この世界に置いては水は汲んでこなければならないし、沸かすのにだって薪を使うのだ。

はっきり言って超贅沢品。

あ、そもそもマーニ家にはお風呂なかったっけ。

何度かギルドに遊びに行って、エイファさんと一緒したけれど、そもそも人に会うのに身奇麗にしたいのだ。

まぁ、道中で少なからず汚れる身の上だけどね。

というわけで、魔法を覚えた私は手製でお風呂を再現しようとしたのだ。片方を地面に置き、もう片方を両手で持つ。打ち合わせた火花に"お願い"して火種を確保。大き目の石を熱しては水に落とす!もちろん暑くて持てないので、地面に"お願い"して隆起・陥没をフル活用して転がす!と複数の属性をフル活用して一苦労の末にようやく入れるという始末。

悪くはないのだが・・・もっと手軽に身軽に入りたい。

しかも頻繁に!

温泉?の発見は天佑であったのだ!


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