ノブニャガな野望
4人の精霊達の見送りである。
ちゃんと私と会うことができたということを報告にいかないといけないらしい。
そのへん魔法でどうにかできないのかなぁと思うんだけど、
「里とは結構離れていますので簡単ではありません、がやろうと思えばできます。ただ、アリス様は御自覚がないようですが、今回の出会いは相当重要な指令です。直接伝えたほうが良いと皆で相談しました。」
とのこと。
私としてはせっかくの、ずいぶんと久しぶりのお喋り?相手だったので
正直言って寂しい。そんな思いが顔に出ていたのか
「アリス様、一旦報告に戻ったら修行してうぉーたーじえっとを完成してきますからね!」
と力強く請け負ってくれたのである。
再会の約束をして、フリフリとお手手と尻尾を振って姿が見えなくなるまで見送ったのだった。
家へと戻った私は畑の見廻り・整備を行う。
細かい操作はまだできないので、植えたものの近くは相変わらず手作業で、掘り掘り。昨晩魔法で一網打尽にした草らとまとめて地面に"お願い"してできた穴に放り込む。
そして水を注ごうとして気づく。
どうやって水を発生させればいいのだろう?
恐らく既存の水に"お願い"して操流することはできるだろう。
でもここに呼び出すには何に"お願い"すればいいというのか。
どうやら楽して水汲みはまだ出来ない模様である。
ラグズに聞いておけばよかった、と思うが後の祭りである。
となれば、同様に火も最初に点火作業は要るんだろうな・・・。
思わず自分の手を見る。
肉球は癒しだが、火打石とかできるかね?
火に"お願い"できれば火力の調整は自由自在。
風も上手く使えばかき混ぜたりできるかも。
水で野菜を切ったり。
そう、料理だ。
シンプルな焼き魚とかも素朴に美味しいのだが、
流石にもうちょっと手をかけた"美味しいもの"を食べたい。
マーニ君、男でも料理はできたほうがいいぞ。
とまぁ、マジカル・クッキンな野望を内に秘めつつ、畑のお世話であります。
土ぼこりにまみれた花瓶?をんしょっと鞄に押し込んで川へ行くと"お願い"してまず花瓶をきれいにして水を入れ、鞄に収めて家へと戻る。
雑草をまとめて捨てた穴に汲んできた水を注ぐ。
こうしておいて日の光で暖められた水により雑草の腐敗を進めるのだ。
あとで土を薄くかぶせないとな。
花瓶で水をチョロチョロ汲むのめんどうくさいなぁ。
って水の塊を操流して直接運べばいいではないか!ショボン。
この日より、マーニ家の水がめには汲みに行っていないにも関わらず綺麗な水で満たされ続けるという不思議にマーニ君が首を傾げるのであった。
名 前 アリス Lv02
飼 主 マーニ・フリームノート
クラス 御使いさにゃ
ステータス
生命力:010(±000) 魔 力:013(±000)
筋 力:???(±000) 知 力:017(±000)
器用さ:008(±000) 精神力:016(±000)
敏捷性:014(±000)
特技
ねこぱんち(Lv05) 発想 飛び(Lv12)樹上 走行(Lv03)
畑 ワーク(Lv06) ねこ かき(Lv04)狩猟豹走行(Lv05)
尾 行(Lv01) 登 攀(Lv02)頁 めくり(Lv02)
水流 操作(Lv02) 落とし 穴(Lv01)
取得称号
幼ねこ卒業 魔法使い New! 他




