秘密会議
「ねぇ、あの子のこと、どう思う?」
一本の木の下で顔を付き合わせた4人の精霊のうち赤いのが呟く。
「どうって、具体的に何のことですか?」
続けたのは青いの。
「どうったらどうよ!本当にあの子が御使い様でいいの?」
ちょっとヒステリー気味に声を荒げる。
「ん~?間違いないと思うよ~」
緑のはのんきに鼻歌混じりである。
「ん、アリス様が御使い様。」
「逆にカノは何を気にしてるんです?」
「だっておかしいじゃない!あの子のいうことが本当ならまだ生まれて一ヶ月も経っていないわけでしょ?それなのにウォータージェット?とか知っているし、何より私達は「想話」が出来るから通じたけど"うぉーたーじぇっと"なんて言葉聴いたことないわよ!」
「逆に御使い様だからこそそんなことを知っていても不思議じゃないと思いませんか?何よりあんな使い方をしたことがなかったので新鮮な体験でした。」
ラグズは思い出してちょっと興奮気味なのか脱線している。
「ん。そもそも4人ともが御使い様だと感じたその"感じ"まで疑うのは僕らにも推薦してくれた大精霊様、何より先代様にも失礼だと思う」
4人はそれぞれ思うところはあれど、今回の指令を非常に重要視していたのは間違いなかった。
のんき屋のスヴィプルですらだ、そうは見えないことも多いが。
もちろん、カノにとってもである。
ただ、カノは旅連れの3人と先代様の遺言とも言うべき今回の指令に少しトガり過ぎているだけである。
「アリス様のアルルカナンはピリっとしてるけどやさしい感じもしていて心地いいの~」
スヴィプルもただアリスにベタついていたわけではないらしい。
「そんなにスヴィが気に入るなんてアリス様は風と相性がいいのでしょうか?」
御使い様は一つだけ自身の属性を持つ。
先代の九十九尾は炎で、稲穂が揺れるような尻尾は火先の揺らめきにも似て、尻尾の数の99個まで炎の塊を自在に操作できたらしい。
御使い様の持つ属性は四精や上位の光や闇とは異なり、特殊なものである。九十九尾の"炎(火の尾)"も火と波長が近いというだけで、実際には"根源"のエネルギーというのが正しい。
「とりあえず明日もう一日様子を見て、大精霊様たちに相談しましょう」
そして4人は静かに休むのであった。
名 前 アリス
飼 主 マーニ・フリームノート
クラス 御つかい猫
ステータス
生命力:009(±000) 魔 力:008(±000)
筋 力:???(±000) 知 力:016(±000)
器用さ:007(±000) 精神力:015(±000)
敏捷性:012(±000)
特技
ねこぱんち(Lv05) 発想 飛び(Lv12)樹上 走行(Lv03)
畑 ワーク(Lv04) ねこ かき(Lv04)狩猟豹走行(Lv05)
尾 行(Lv01) 登 攀(Lv02)頁 めくり(Lv02)
取得称号
飼い 九死一生 キレイ好き 銀露の狩人 果物大好き 鮭獲
重箱の隅 チャレンジャー ニャンタクロース 野良 畑の番人
ビギニャーズ・ラック 蛇 冒険猫見習 本のねこ 迷い
魔法使い入門 ミュージニャン New! 山 ランニャング・ハイ
ちょっと長い1日でした。
家を建てるのは楽じゃないです。




