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私はねこになる!?  作者: 夢辺 流離
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OIM お散歩 イン 迷宮

 敵を避け、陰から影へと小さな影が走り行く。そこのけそこのけ仔ねこが通る。しかしそれにつけても


          見つからない!


 見つからないのだ。宝箱はこれまでに2つ見つけた。迷宮がどうなってるのかわからないが、多分時間を置いて復活するんじゃないかな?ゲームか!そうでもないと初心者用の迷宮にいつまでも宝箱があるわけもないのだ。初心者向けのためか、鍵もついておらず(助かった)中身もお察しのちょっとした銅貨?のようであった。それを入れる袋が欲しいんだよ!

ということで、そのまま捨て置き、散策すること2,3時間?流石に地下では時間が分かりにくいです。ちょっと疲れてきたのでお休みニャう!

 しかし、飲み物や食べ物が欲しいところだけど、そうだ、それを入れる袋が欲しいのだ、そして手に入れたらこんなところに用はない・・・。ニャんともうまくいかないものである。さてボチボチ散策を開始しますか。

 さて、ウロウロと辺りを歩いているアリスであるが、その実、かなり幸運であったのを知らぬは本人ばかりなり・・・。そこまでいやらしいものはないものの、結構トラップがしかけられていたのだ。迷宮のトラップがどのように設置されるのかいまだ解明されていないものの、どうにも人を基準として設置されるらしい。当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが、アリスにとってはやはり運が良かったのである。つい押してみたくなるスイッチは人の目の高さにあり、光に反射して隠れている様子もないヒモを張ったトラップは頭の上であり、目線が低いので落とし穴は気づきやすいとトラップキラーな存在だったのである。まぁ、そうでなくともこの辺の罠なら新人冒険者なら引っかかりはしないのだが。何はともあれ、アリスの冒険は順調であった、唯一つお望みのものが出ないことを除けば。

 ちょっとお腹がすいてきたこともあって帰りたくなってきたアリスの目がとらえたのは宝箱であり、周りをスライムが取り囲んでいる。これは・・・何かある!と直感が告げるまでもない。


           き・た・コ・レ!


 とは言え、スライムをどうにかしなければならない。闘ったこともない上に相手は3匹、分が悪いのは明らかなわけで。いつものポーズで考えに耽ることしばし、アリスは実行に移った。

 目の高さにスイッチがあった場合、押してしまった可能性は否定できない、ポチっとな。

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