地下迷宮にむけて 前編
連休中、所用で更新遅れました。お待ちくださっていた方々には申し訳なく。
いざ地下迷宮へ!と思ったところで不安になってきた。
(たぶん)この世界はゲームではない。少なくとも実感としては現実なのだ。地下の迷路を彷徨って、モンスターと呼ばれる異形の生物とかちあって生き延びる・・・それが簡単なこととは思えなかった。かつて、ゲームっ子でなかったのは幸いだったかもしれない。そうでなければ、敵と向き合う直前までゲーム感覚でいてしまったかもしれないのだから。
「戦う」というのは得策ではないだろう。"マジックバッグ"は迷宮内の宝箱に入っているらしい(低級なので鍵もない)。つまり戦いを回避しつつ、宝箱を探せばいいのだ。目標はあくまでも宝箱のGET!そのために必要なのは・・・「走力」だ。ねこボディになって早く走れるようになったし疲れづらくもなった。とは言え、まだ「こんなもんじゃないだろう」という違和感がある。前へじゃなく縦にエネルギーが使われている感覚。ピョンコピョンコ跳ねているってことだ。走りに特化したチーターの走りとはまるで違うだろう。自分の走り具合が客観的に見られず、実態をつかみにくいが、香澄だった頃TVで見た子ねこの走り方とチーターの走り具合を思い浮かべたところ、その違いは明白になったのだ。地下迷宮の程度は知りようがないが、早く走れたほうが有利なのは間違いないだろう。私は少し、訓練することにした。




