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クリスマス・イブ

クリスマス・イブ

 

 すでに今年も残すところ十数日となりながら、あわただしい年末となりつつある。しかし、確実にこの日はやってくる。クリスマス、そしてその前日クリスマス・イブである。

 

 ケーキやチキンのコマーシャルを見ない日はない。プレゼントの用意を促す家電量販店のコマーシャルも流れる。小さい子はもうサンタさんにお願いのお手紙を書いたころであろうか。


 私がサンタの存在を否定されたのは5歳の頃だった。

クリスマス・イブの日、近所の大型スーパーで「ダイヤブロック」の前で駄々をこねていたが、その日は素直に帰った。普段の私は一度駄々をこねると泣き叫ぶためそれを買うか引きずるようにして連れて帰らないといけないとんでもない駄々っ子だった。


 その夜、私は特に早くもなく遅くもなく就寝した。


 騒ぎは翌朝に起きた。起床した私の枕元に四角い箱が置いてある。開けてみると機能欲しがっていたダイヤブロックだった。

 私はそばにいた次姉に興奮しながら話しかけた。

 「お姉ちゃん! 本当にサンタさんっているんだね!」

 次姉はごく冷静に、「いるわけないでしょ」と一言返しただけであった。

 私は畳み掛ける。

 「だって私がほしかったダイヤブロックだよ!?」

 「あれ、お母さんがあのあと買ってたよ」

 そう、次姉も実は一緒にそのスーパーに買い物に来ていたのだ。

 「それにサンタがそんなスーパーの包み紙で持ってくると思う?」

 

 完全にノックアウトされた。次姉は当時十五歳、サンタなんて当然いるわけないことをとうの昔に知り、それでも夢見がちなことを言っている妹のことがちょっと厄介だったのだろう。

 

 5歳にしてサンタなどいないという現実を知った私の最近の疑問はやはりグーグルアース等で追跡されているサンタもあれもすべて偽装なのか、ということである。


 それでも小さい子には5歳よりももっと先までサンタの存在を信じていてほしいと思うのである。せめて小学校で議論になるぐらいの年代までは。


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