六章 〜訓練〜前編
更新遅くなりました(汗
「初めまして聖夜君。私がチームアルファのリーダー高坂 輝だ。」
この男は輝というらしい。身長は聖夜より少し高く、がたいは聖夜より少し細い。
「よろしくお願いします。」
聖夜は丁寧に礼をする。
「他のメンバーを紹介するよ。」
輝がそういうと後ろから二人でてきた。
「あ!俊介!?」
聖夜は見慣れた友の顔を見て驚いた。
「よう、聖夜!」この男の名前は泉 俊介。中学以来の親友だ。身長は聖夜より10センチほど低い。しかし、肉付きがよく、なかなかの美形の部類にはいるだろう。特徴は左右で色が違う眼だ。右眼は焔のような紅、左眼は海のような蒼色をしている。
「なんでお前がここに?」
聖夜は尋ねる。
「なんでって……、ゼロに適応したからという理由以外なにがある?」
当然だ。ゼロに適応しないかぎり、ここにはいるはずはないのである。
「何?二人は知り合い?」
輝が横から口をいれる。
「はい。中学からの腐れ縁です。」
聖夜は答える。
「なるほど。では次のメンバーを紹介するよ。」
輝がそういうと輝の後ろから一人の女の子がでてきた。
「柊雪です。よろしくね。」
雪はそういうと握手を求めてきた。
「ああ、よろしく。」
聖夜は握手する。雪は俊介より少し背が高く、髪型はショートヘア、色は栗色だ。かなりかわいい部類に入るだろう。
「よし、自己紹介が終わった所でさっそく訓練するぞ。」
「訓練……ですか?」
聖夜が輝に尋ねる。
「そうだ。雪と俊介はしているが、聖夜はしていないだろう?」
輝はそういうと奥にある扉に向かって歩きだした。
「ほら、いくぞ。時間はあまりないんだからな。」
輝は扉の奥へと入っていった。
「あ、待ってくださいよ。」
俊介と雪も扉の奥へと入っていく。
「…やるしかないか。」
聖夜も奥へと入って行った。
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「これより、戦闘時の連携訓練を行う!」
輝が力を込めて言う。今、聖夜達は研究所の敷地内にある森の中に来ていた。
「具体的は何をするんですか?」
聖夜が尋ねる。
「やることは簡単だ。今この森のどこかでベータチームとガンマチームが待機している。そして、今からこの三チームでサバイバルを行う。」
「勝敗はどうやって決めるんですか?」
雪が質問する。
「さっき渡したペンダントがあるだろう?」
ペンダントとは先のほうに直径5センチほどの赤い玉がついている物だ。
「その中には、特殊な液体が入っている。それは相手のチームも付けているので、それを全員割ると勝ちだ。」
「なんだ。以外と簡単そうじゃん。」
俊介が軽く言った。
「甘くみるなよ?相手もゼロを付けているんだからな?」
輝は俊介に注意する。そして、そのまま話し続ける。
「そうそう、この訓練で使う銃器は全てゴム弾だが、当たると痛いからな?」
輝が笑って言う。
「笑って言うことじゃないだろう………。」
聖夜はボソリと呟く。
「ん?なんか言ったか?」
地獄耳らしい。輝はいきなり聖夜に尋ねてきた。
「い、いやなんでもありません!」
「………ま、いいや。」
聖夜はなんとか難を逃れた。
「よし、これより武器を支給する。各自、好きな武器を取るようにね。」
輝がそういうと後ろにあった壁が開いた。その中には、ハンドガンやアサルトライフル、ショットガン、スナイパーライフルまであった。
「うわぁ、すげぇ!」
俊介は目を輝かせながら、すでに選び始めている。
「そういえば、俊介はこんなのが好きだったな。」
聖夜が苦笑いしながら見ていると、
「聖夜も早く選びましょうよ。」
雪もそういうと選び始めた。
「そうだな。さて、どれにしようか………」
そう言って聖夜が選んでいると、
「聖夜!俺はこれにするぜ!」
俊介が選んだのは、アサルトライフルを手に一丁と肩から一丁掛けている。
「私はこれ!」
雪の装備は、手にはスナイパーライフル、腰にはハンドガンを一丁付けている。
「聖夜も早く決めろよ。」
輝は手にショットガン、背中にアサルトライフルだ。
「みんな決めるの早いな。」
そういって聖夜が選んだ武器は、アサルトライフルを一丁と、ハンドガンを腰に二丁だ。
「よし、そろそろ開始の時刻だ。」
輝は時計を確認するとみんなに言った。
「いよいよだな、聖夜。やるからには絶対勝とうぜ?」
俊介が話しかけてきた。
「……ああ!」
聖夜もやるからには負けるつもりはない。
「時間だ。いくぞ!」
「「「おう!」」」
こうして、聖夜達の訓練が始まった………。
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