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神白沢市と現状

 隣り合わせの境界。 境界の隣には世界。 並んだ世界が今繋がる。 片方は未知カガクの世界、片方は未知マホウの世界。 干渉できないはずのもに干渉できるのは同じ世界のものだけ…この意味はよくわかるはずだ、ほとんどの者は体験したはずだ。 その力はそちらには無意味で無価値ありながら君達は毒となる。 がんばりたまえ…。 その言葉と共に3ヶ月たった昼下がり、真昼、陣のいる神白沢市にゲートが現れ開き第1次魔大戦が始まり、その場にいた4人のプレイヤーたちは抗い勇むも敗北を喫した。

 そして時は過ぎ…







 西暦26年4月上旬、現在。

 あれから3年の時が経過した今、ゲートが唯一現れるこの神白沢市ではすべてのプレイヤーたち、6000人弱が集まりダンジョンの攻略や神白沢市での支援へと勤しんでいた。

 そしてこの3年間で解ったことが多くあり変ったことも多くあった。

 まず一つ目、プレイヤーの所持するアイテムやスキルはこの世界には何の効果も得ないと言うことだった。 回復系統のポーションをつかっても普通の人には効果はでず、プレイヤーたちにはちゃんとした効果が現れ、スキルで炎や氷を出そうと触れることすらできず、物を傷つけることすらできなかった。

 そしてプレイヤーたちはちゃんとオンラインゲームのキャラクターの能力ステータスレベルを引き継いでいることも証明された。 証明といっても簡単な話だがこのゲームに事実上8人いるというカンストキャラ…つまり最大レベル保持者が7人いることがわかったからだ。 彼らは第3次以降の大戦において多いな活躍を見せ、ダンジョンへの攻略へも多大に貢献しているのである。

 そして変わったこと、これは神白沢市全体におけることでありおもに非戦闘プレイヤーたちの生産スキルが大いに役立った。 こちらではありえないことでもファンタジーであれば簡単なこと、一つのスキルで材料さえあれば家が建ち食べ物ができる、正直な話これはとてつもない事であった。

 このスキルはこちらの人間にもある程度適用されることがわかったことにより、第1次魔大戦から1年と半年、それだけの時間で神白沢市は巨大な城壁に囲まれゲートが現れる場所は大きく隔離され魔物との戦闘用の準備も完璧になっているぐらいだった。

 そして各々の役割がはっきりした今、魔との戦闘もありながら神白沢市では多くのことが始まろうとしている。 例えるなら学院…、皆がプレイヤーへと姿が変わった今年齢などあんまり関係なく己のレベルを上げようとするために学院が立てられた。 プレイヤーたちの仮の国となっている神白沢市の砦となる学院リリアス、そこで彼らの物語は幕を開ける。











「はぁ、めんどくせえ」


 そう呟いた狐こと高梨真昼ことアルはその立派な尻尾と耳をだるそうにしな垂らせ今日からまた1週間のうち6日と言う地獄が始まった学院へと足を伸ばしていた。

 身に纏っているのは昔着ていた学生服などではなく、この体がこっちに来たときに一緒に着いてきたはずのアバターである。 背中には収縮された棒がかけてあり足にぶら下げてある小さな袋が左右に一つずつ、少し長い髪はポニーテイルに纏められているといった女性にも見えるし男性にも見えるそんな格好をしていた。


「あー憂鬱だ」


 見慣れたはずだった町が一昔前の西洋風に変わっている町並みをぼんやりと見ながら昔に此処を出て行った家族と親友を思いさらにため息が出る。


「大体こんな格好になってまで学校とか…」

「そうは言っても私たちは初心者だ、力があっても技術がない、ならば学ぶしかないだろう?」


 そんなアルの言葉に答えたのは後ろから現れた人間族の青年だった。


「いやわかってるけどさ…あんたは…っ」


 そういいかけて言葉に詰まる、目に映りその青年の頭の上にはTTYMSというキャラクター名、そしてその前に付いている覇王の称号それを意味するのは、最大レベル保持者。


「なんであんたのような人がこんなとこにいるんだ?確かあんたは今回のダンジョン探索のリーダーだったはずだが?8英雄様よ」

「ふむ………、ならその英雄様の前でそんな態度ができる君もまたすごいね…ダンジョンからは先ほど戻ったところなんだ今はその報告に学院へね」


 別に最大レベルいったから偉いってわけじゃねえだろ…ただの俺と一緒の廃人ってだけだろ。 と内心思いながら歩くアルにくっつくように着いて来るTTYMS。


「離れて歩けTTYMSさんよ、あんたは目立つんだ…」

「大丈夫さ。名前表記はある程度近づかない限りは見えないし、今は目立つ武器も持っていない」


 そういって手を広げて何も持ってないよアピールをしておどけるTTYMSにアルはまたひとつため息をつく。 あんたは自分の有名度をわかってない…と。


「それと私のことはTTと呼んでくれリアルではTTYMSじゃ長いしゲーム内でもこうギル員には呼ばれていたんだアル君」

「わかったよTTYMSさん」

「君は…」


 そう言って困った顔をするTTYMSとどうでもいい顔をして歩くアルの奇妙な光景は学院に着くまで続いたそうな。














 学院に着きTTYMSと分かれたアルは自分のレベルにあった教室へと向かう。 この学院が作られた理由は簡単実戦経験、それに伴う経験をつけるための戦闘を学ぶための学園だ。

 この世界に下りたプレイヤーたちは力を持つ代わりに大きなハンデを持っていた、それが実戦経験の皆無だ。 LillianオンラインはよくあるVRなどというゲームではなくマウス又はキーボードで操作するゲームであったためそんな世界の力が唐突に来てもスキルや攻撃の仕方は理解できても立ち回りや攻撃の繋げなどができなかったのである。 一部を除き。 

 その一部とは高レベ保持者たちだった、そんなキャラクターステータスを引き継いでいる彼らはステータス補正によりある程度の|素早い動き(DEX)、|力強い攻撃(STR)、|適切な判断(AGI)を可能にしそこから基礎を固めていくことにより魔物からの攻防、ダンジョンの攻略へと赴くことができたがレベルの低いプレイヤーはどうする?そんな救済処置のために立てられたのが学院の意味だった。 幸いにも基礎値を固める、技術を磨くということだけでもレベルが上がるようで、こつこつとレベルを上げて戦力増加という作戦であった。 かく言うアルのレベルは334という後半を超えるか否かの中堅者手前の位置のレベルと技術を持った学院生だった。

 そんなアルは今日も大きなため息を一つと共に今日も教室のドアを開けるのだった。


 _to be continued.

なんという説明話さーせん


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