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8話_

上手くいけば、

23時と24時に一本づつ…?

24時って、もうあと少しで2026年か

午後の授業とHRが終わる。

担任が、「朝も言ったが文化祭なにやるか話し合っとけよー」

と釘をさすと終令のチャイムがなリ始める

「部活だー」

先ほどまでぐっすりと眠っていた佐藤さん‥いや莉緒さんは

机から勢いよく跳びはねると、かけてあったカバンをひったくりこちらへ向かってくる。

「ミオちゃん部活いこー」と手をひっぱていきそうな勢いだ。

「こら佐藤、まだチャイム鳴り終わってないからなー。あと明日はちゃんと授業受けろよー」

「はーい」と担任注意されつつも明るく返事をする莉緒さん。

クラスのあちこちからクスクスと聞こえる。

ふと、お昼あれだけ食べてるんだから、そりゃ眠くなって当然では?

とも思ったが、何も言わないでおこう。

そんなことを考えていると、すぐ近くまできた莉緒さんが

「ミオちゃんて体操服とかジャージ持ってきてる?」と尋ねていた。

「今日は体育の授業がないと聞いていたので持ってきてないですね」

「ふーむ」

白雪さんの体をじっと眺める莉緒さん。

「えっと」

「うん、大丈夫!多分ウチと同じぐらいのスタイルのよさだから、私のジャージ入ると思う。てかミオちゃんスタイルよすぎじゃない?ウチ以上かも」

ちょっと生々しい会話に吹き出しそうになり、無駄に教科書などを丁寧にカバンに詰めていく。

「じゃあ行こう」

「はい、宜しくお願いします」

と無理矢理?連行される白雪さん。カバンを両手で前に抱えて歩き出すが、

ふと目が合い「じゃあ部活頑張って」と声をかけてあげる。

「はい、ありがとうございます。じゃあ相川さん、また明日」

「ばいばーい」

ついでにだろうか、莉緒さんもこちらを向いて手を降る。

カバンを「よいしょっ」と背中に背負うと

ジャラジャラとぬいぐるみだか大量のキーホルダーがバウンドして派手な音を立る。

白雪さんの背中を押しながら、莉緒さんとバトン部のメンバーは教室を出ていった。

その姿を見送り、俺も部室へと向かうことにした。


中庭を挟んだ2階にある図書室が、自分所属する文芸部の部室だ。

この部屋からは中庭がよく見える。

今の時間だとバトン部や運動部連中がストレッチなどをしてるのはずだ。

連れていかれた白雪さんは大丈夫かな、と思いつつ

図書室のドアを開けると、文芸部の部員がこちらを向く。

そのなかでも一際目立つ人物が「おや?」とこちらを見上げる。

「こんちわー部長今日は出席しろとのことなのできましたよ」

「うむ、よく出席してくれた。しかし生憎と、今日来る予定だった顧問の先生

が、なんだか急に掛け持ちのバトン部のほうが忙しくなったとのことで来れないそうだ。」

と自前のカップに注いだ紅茶を啜りながら文芸部の部長が説明する。

「そうなんですね。じゃあ帰っていいですか?」

「そうは問屋が卸さないっすよ」

バーン、と勢いよく扉が開かれ、やかましいのが入って来る

「先輩、今日はちゃんと最後まで部活動やるっす」

「おお来たか、部長代理」

「よう、文芸部の次期エース」

「その挨拶はちっともうれしくないっすよ」

俺と部長は扉を開けて入ってきたミクに同時に言葉をかけるが、お気に召さなかったのか声を荒げる。

「でもミクさんや、部長が帰っていいって」

「帰っていいとはいってな‥」

「ぶちょーは先輩を甘やかしすぎっす。おかげで1年生の間で『そういえば2年の先輩って辞めたらしいよ』て噂がたってるっす」

「だろうな」

「ちょっとは否定しろっす。このままじゃ本当に私が部長になるじゃないっすか」

「あれ決定だろ?」

「断固拒否するっすよ」

「まあお二人さん、痴話喧嘩はそれぐらいにしてだ」

「違うっす」ガルルと吠えるミク。

おほんと咳をした部長が、まあ聞きたまえと前置きし

「そろそろ文化祭近づいてきた。そこで毎年発行している文芸集を作ることなった。はい拍手」

パチパチ。図書室の中にまばらな拍手が広がる

「でだ、毎年各々の作品を載せるのともう一つ、皆で一つのテーマに沿った作品を載せている。

去年はえっと何だったかな」

「私の好きなものっすよ部長」

「おお、さすが部長代理。ありがとう」と部長が拍手をする。

「えっ、お前なんで知ってんだ?」と疑問に思って声をかける。

ミクは1年生だから去年は中学3年生のはず。

「……図書準備室に去年の冊子が転がってたんすよ。ちゃんと掃除したほうがいいっす」

何故か俺を睨みつけながら答える。なんだよ掃除してないなら部長が悪いじゃん。

「耳が痛いな。ともかくだ、今年もテーマに沿った作品を一つ皆に書いてもらう。そしてテーマは‥」

「ドルルル」と横に座ったミクがドラムロールを口ずさむ。無駄に上手いな、こいつ。

「私の初恋にしようと思う。やっぱ過去の売上から考えると恋愛要素は強い」

ええーっと、何人か一年の女子生徒が拒否反応の示している。

だが部長が「まあ創作でも構わないから」と一応の妥協案を提示した。

「じゃあ、一旦解散」部長はそう締めくくると、勢いよく紅茶を飲み干し、

パソコンに向かって何かを書き始めた。


面倒なことになったな。初恋かー。


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