17話
明日1時に1話追加します
「じゃあ早速、文化祭の内容決めていくぞ。」
「えっ先生、うちの案駄目だった?」
「みんながいいならな」
莉緒さんはもう自分の案で決まってると思わんばかりの驚いた声をあげた。右手はもうカバンに伸びていた。
違うな、あれは部活にいきたくてたまらないって感じだ。
「私もそれがいいと思います」
「俺もー」
何人かが声をあげる。
「まあま落ち着け。今日は全クラス、HRの時間で文化祭の話し合い時間を設けたから、急いでも部活は始まらんぞ。」
じゃあ文化祭実行委員前に出て仕切ってくれ。」
「じゃあ何がやりたいか、意見ある方」
教壇にたった文化祭実行委員のショートカットの女子生徒が皆に問う。
「はいはーい、うち的にお祭りみたいな感じで、中庭でりんご飴とか焼きそばとか売って教室で金魚すくいとか射的をやりたい。」
うちの学校は火を扱う飲食関係は、中庭でテントを建ててやることになっていている。室内だと火事があったとき一大事なので。あとは教室の展示か、講堂で合唱やら寒いクラス劇なんか披露することが多い。
まあ理にかなってるか。予算の問題があるけど
「佐藤さんの案は大変面白いですが、各クラスに割り当てられてる予算はこちらになります。」
メガネをクイッとしながら金額を黒板にかく。
「え、それだけなの」
「はい。おおよその金額ですが。」
「うーん」と腕を組む莉緒さん。
「一応案としてぴて、実際に機材レンタル屋で交渉などすれば、可能かなとは思いますが」
「よし、じゃあ明日みんなで行かない?レンタル屋さんてどこ?」
「駅前の大型ショッピングセンターに入ってますね。この案で大丈夫ですか?他に意見がなければ生徒会提出してきますが」
ここまで意見がまとまっているので、他の代案を今からいう人はそうそういないだろう。
「じゃあ、中庭のスペースで、焼きそばとりんご飴、教室展示にして、‥お祭りショップ?」
「屋台村でいいと思う。射的と金魚すくい」
「わかりました。そのように記載しておきます。クラス展示については火を扱うわけではないので、幾らでも変更が効きます。ですが、射的に関しては、騒音の問題で厳しいかもしれませんね」
「えーそうなんだ。ウチあれ当たったことないから、練習したかったんだよね」
私利私欲すぎる。
ふと気がついて手をあげる
「はい相川さん」
「射的じゃなくて、水鉄砲とかだと難しいかな。」
「防水の問題がありますので、BB弾用の銃とかのほうがいいかもしれませんね。
「それだとおもちゃの銃を新しく買わないとじゃない?水鉄砲なら夏にプールとか海用に買った人がいれば、安く済みそうなんだけど
」
「ナイス相川、ウチらプール用に買ったから使えるかな。えーっとちょっと待ってね」
莉緒さんはスマホを取り出し、スワイプし始める。
「なるほど。防水はブルーシートなどを引いて、常にモップ掛けすればいけそうですね。」
「じゃあ俺等、夏にバーベキューやった時のブルーシート持ってくるわ。結構大きいから扱いに困ってたんだ。」
「サンキュー。なんかいけそうな感じじゃん。あ見てこれこれ」
莉緒さんが席をたち、こちらへ歩いてきて、プールで撮った時の写真か、仲のいい女子メンバーたちが、水着姿で水鉄砲を構えている一枚を見せてきた。
「あ、うん。いけそうな感じだね」
正直何がとは言えないが、同級生の水着姿をいきなり見せられて、反応に困ってしまう。
「よっしゃラッキー」
こっちもラッキー。
「ミオちゃんは、夏プールとかいった?」
隣の白雪さんに聞く。
「はい、友達と海にいきました。でも水鉄砲とかは買ってなくて。浮き輪も引っ越すときに処分してしまいました」
「そっかー。じゃー2台持ってこよっと。実は去年も買ってるから家に2あるんだ。」
「ありがとうございます」
「なー莉緒、俺らも持ってくるからどんな水鉄砲にするかちょっと写真送ってよ」
「おっけーわかった。じゃあロインで送るから‥て送れるか、スケベ」
クラスに笑いが漏れる
「ではこれで生徒会に提出します。」
「ありがとー。明日一緒にお店誰か行こー」
と募集を募る。
何人かが声をあげる。
「あっミオちゃんも行こうよ〜せっかくだしこの辺り案内してあげる」
「ありがとうございます。でもせっかくなのですが、明日家庭科部の見学入れてしまいました。すみません」
「ええー。そっかー残念。」
「でも今日はバトン部の練習に参加させてもらおうと体操服持ってきましたので」
「ミオちゃん〜優しい」莉緒さんが白雪さんに抱きつく。
「あ、そうだ。相川明日一緒に行こうよ。さっきはナイスアイデアありがとうね。」
「考えとく」
「じゃあこれにてミーティング終了いたします。」
文化祭実行委員言葉に、話し合いは終了した。
そして今日もバトン部連れて行かれる白雪さんを見送った。
そうして気がつく。あれ?黒板には先ほど話し合いにかかれていた内容が記載したままである。
今日の日直は莉緒さんだったはずだ。クラスのほとんどがもうすでに部活に向かったあとなので、のこっていてるのは俺と数人だ。
「はあ。」
俺はため息をついて黒板を消し始めた




