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蒼星のレクイエム  作者: ノザキ千溜
交易惑星ヴェルティス編
17/63

予期せぬ故障と怪しげな交渉人

市場で大量の水と食料を確保。さらに発光する果実「ルミナ」を試食し、甘酸っぱさにリナが目を輝かせる。

俺はセイラと共有した記憶を思い出し、微笑む。

リナは聞いた。

「ねぇ!地球にはもっとおいしいものがあるの?」

俺は得意げに答えた。

「あぁ!ルミナは地球でいうリンゴに似てるな!!アップルパイとかうまいぞ〜」リナはその話を聞いてさらに目を輝かせた。

ザルク「ハッハッハー!満腹だぜ」

ザルクの機嫌が戻って皆安心した。


宇宙船に戻り、補給を積み込んだ。だが、エンジンルームから異音が響き、点検すると損傷が判明。宇宙船のエンジンルームは、損傷したパイプとスパークで騒がしかった。俺はザルクと共に点検し、ザルクが溶岩で応急処置を試みる。

「これで一時的にでも…」と呟くが、それを見たカイラは激昂して刀を抜いてザルクに斬りかかった。刀はザルクの首元で静止。


「なにをしてるの!?溶岩なんかかけたら溶けてもっと悪化するでしょ!」


カイラは我に返り、一旦深呼吸して落ち着いて話し始める。

「予想外の事態ね。修理が必要よ…アホトカゲのせいで損傷は軽微じゃないわ。最低1週間はかかる」と報告。

みんなで悩んでいると、リオン・ガラスという商人が現れて言った。

「俺のいるギルドで修理してやる。その代わり依頼を受けろ」

ザルクは嬉々として答えた。

「マジか!依頼受けたら直してくれるのか!もちろんいいぞ!でもなんで俺らに依頼したんだ?もっと強そうなやつらとかこの辺にいないのか?」

「ちょっとアンタ!さっきから勝手が過ぎるわよ!!」

勝手に許可を出したザルクにカイラは思わず声を荒げた。

構わずリオンは話を続ける。

「ヴェルティスの交易の掟だ。等価交換が必要だ。敵残党のカイロ・ルミスが再び動き出した。彼を排除すれば、修理と追加補給を保証する。ギルドは外部の力に頼るしかない状況だ。さっきお前たちの戦いっぷりを見た。アレほどの強さは久々に見た。特にその二刀流の女は今まで見た中で1番強いかはわからんが、速さは1番だ」と説明した。

俺は拳を握りながら言った。

「任務を受けてやる。だが、条件をはっきりさせろ。」

リオンが頷き、「カイロのいる本拠地を潰せ。成功すれば、修理期間中の宿舎と食料も提供する」と追加条件を提示。ザルクが「面倒だが、仕方ねえな」と同意。リナが不安げに

「アレキサンダーお兄ちゃん、危険じゃない?」と尋ね、俺は「大丈夫。みんなでやるから」と励ました。


修理が始まり、ナックルが巨大な拳で損傷した部品を運び、異星人技術者が補修。俺は毒で錆を除去し、ザルクは溶岩を控えて手作業でサポート。カイラが制御盤を操作し、「私は損傷箇所を解析するわ。1週間で間に合わせる」と指示。リナが癒しの炎で疲れた作業員を回復させ、市場で集めたルミナ果実を配る。「みんな、元気出してね!」と笑顔を見せる。

その時、緑の植物人が近づいてきた。セリナ・ヴェルトと名乗り、穏やかな声で言う。

「私はギルドの交渉役よ。修理は確約するわ。でも…ギルドの真意は別にある。気をつけて。」彼女の植物を思わせる緑の髪が風に揺れ、カイラが「警告感謝する」と警戒を強めた。セリナが微笑み、「光の回廊に情報がある。行ってみなさい」と提案した。

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