飯がないぞ!
航行2日目、食料が尽き始めた。異星人たちが不安げに囁き、ナックルが巨大な拳で船内の食料保管庫を調べ始めた。「…空だ。俺の力で何か作れれば…」と呟き、岩石防壁を展開して壁を補強しようとするが、食料を生み出す術はなく、力なく拳を下ろす。代わりに、彼は船内の乾燥した薬草を集め、分配。「これで少しは耐えられる」と提案した。
ザルクの腹が鳴る
「おい、食いもんがないと戦えねぇぞ。」
カイラ「仕方がない。食料がないと聞いた上でお前が自分で乗ったんだ。我慢しろ。それに今は戦う必要はない。」
ザルク「ふんっ、オレはお前のことまだ信用してないからな。オレの仲間たちを殺したことは一生忘れないぞ」
カイラ「………勝手に言ってろ。バカ」
(2人とも腹が減ってイライラしてるな…)
俺は毒針で船内の害虫を捕まえ、非常食に変える。
「これで少しは持ちそう」と言うが、カイラが首を振る。
「私たちの数が多すぎる。交易惑星まで持たないかもしれない…」
ザルク「なんとかならねぇのかよ!もう俺、ナックルの筋肉がうまそうな肉に見えてきたぜ…?ジュルリ」
ザルクの空腹が限界を迎え緊張が高まる中、ナックルが異星人たちに指示を出し始めた。
「水タンクの節約を。俺が監視する。オレは岩石系異星人だから、水は最悪無くても死にはしない。オレの分はみんなに分ける」と言い、巨大な体で水の使用を管理。無駄を減らし、わずかな時間を稼いだ。
ザルク(くそっ、あとでこっそりがぶ飲みしようと思ってたのに…)
リナがナックルに近づき、「ありがとう…みんなを助けてくれるね」と微笑む。ナックルが照れくさそうに頷く。カイラがその背中に手を置き、「ありがとう、ナックル。…私、こんな仲間がいたのに、気づけなかった」と涙ぐむ。荒れていた頃の私では言えなかった言葉が、今は心に染みた。
12時間後、窓に緑と青の惑星が映った。
交易惑星ヴェルティスの輝きが希望を灯す。
ザルク「おぉ、やっと着くのか!!着いたらまずは飯だ!」
だが、着陸前に通信が途切れ、未知の存在が近づく気配を匂わせた。カイラが「私に任せてくれ。戦う前に、交渉を試みる」と立ち上がる。
ザルク面白いよね〜
愛着湧いてきた