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第54話 不穏な影

ロキがセレスに挑む。果たして結末は....

  ロキ「というか、その腕で僕に勝てるとでも思ってるの?」


  セレス「ふっ、お前に心配されるまでもないわ。」


  そういうと、セレスの腕が生えてきた。


  ロキ「うわっ、キモ。」


  セレス「誰に言ってると思っとる。儂は妖怪じゃぞ。」


  次の瞬間、セレスが団扇を振り下ろした。


  ロキ「うぉ!やっぱりすごいな。」


  ロキは腕で顔を多いながら、飛んでくる瓦礫を防いでいた。


  ロキ「でも、最近これを設定してきたんだ。」


  ロキがそう言ってレーヴァテインを横に振るうと、ロキへ追い風が吹き少し風の勢いを軽減したのだ。


  セレス「相変わらず便利な武器だな。ならば、その武器は回収するとしよう。」


  次の瞬間、セレスが懐に忍ばせてた刀を抜き、ロキへと襲いかかる。


  ロキ「剣術は負けないよ!」


  そのまま激しい斬り合いへともつれ込む。最初は互角に思われたが、


  ロキ「くっ!(強くなってる。)」


  セレス「お前の思っている頃の儂ではないぞ!」


  徐々にロキの体が削られ始める。


  知鶴「ロキ!(まずいわ、何とかしないと!)」


  知鶴が最後の力を振り絞り、魔法を発動する。


  セレス「そろそろくたばるといい!」


  そう言ってセレスが振りかぶった瞬間、


  知鶴「(今だ!)」


  セレス「なっ?(何だこの魔法陣は。)」


  セレスの足元に突然魔法陣が展開される。


  ロキ「うぉ、これって。」


  ロキが瞬時にバックステップをふむ。その瞬間、魔法陣が突然爆発を起こした。


  セレス「ぐっ!(何故急に魔法陣が?)」


  ロキ「知鶴ちゃん、ナイス!」


  その隙をついてロキが凄まじい突きを放つ。


  ロキ「これは貰ったね!」

 

  セレス「ちっ!」


  その突きは、セレスの脇腹を抉った。


  セレス「がっ!貴様ァ!」


  セレスが怒りのままに横一文字に刀を振るう。


  ロキ「あっぶな!」


  それは、ロキの胸を薄く斬った。


  セレス「この儂に貴様如きが傷を。」


  ロキ「このまま押しきっちゃうよ。」


  そう言ってロキが再び踏み込もうとした時、


  ?「隙ありだ。」


  ロキ「なっ!(いつの間に?)」


  突然頭上から無数の矢が降り注いだ。その矢はエネルギーで形成されていた。


  ロキ「魔法?いつの間にそんなの使えたの?」


  セレス「儂ではない。だが、増援はいらんと言ったはずだが?」


  ?「あの調子でよく言う。それに、あいつらがもう限界だったからな。」


  セレス「ちっ!無能が。ならばあの計画通りにしろ。」


  セレスの横には、フードを被った謎の人物がいた。


  ロキ「(あいつ、まさか!)」


  セレス「ロキ、今日はここまでだ。」


  セレスとそのフードの人物はそのまま宙に浮き、さって行った。


  ロキ「ちっ!(追うか?いや、ここは...)」


  ロキが知鶴に駆け寄る。


  ロキ「気絶してる。(最後のあれ、(トラップ)を使ったか。)しょうがない。運んであげよう。」


  ロキはそう言って知鶴と穂乃香を担ぐ。


  穂乃香「ち、知鶴様。」


  ロキ「おっ、意識あるみたいだね。」


  穂乃香「ち、知鶴様は?」


  ロキ「大丈夫、気を失ってるだけだよ。君も休みな。」


  穂乃香「よ、よかった。」


  穂乃香はそう言って意識を手放した。


  ロキ「(すごい忠誠心。ちょっと羨ましいかも?)」








  少し遡り、こちらの戦闘も終わりを迎えようとしていた。


  咲「はぁ!(見える!細かい動きが、全て!)」


  ヴリトラ「ぐっ!(こいつに何があった。)」


  私とヴリトラの戦闘は、私が怒涛の攻めでヴリトラを押し、ヴリトラは防戦一方だった。


  碧「負けるかーー!(行ける!)」


  カーリー「くっ!あまり調子に乗らないで!」


  カーリーさそう言うと、突然が吹雪を放ってきた。


  碧「うぉ!(これって。)」


  カーリー「どう?驚いたかしら?」


  カーリーの能力は『経験と分析』。自身の受けた能力をそっくりそのまま使える能力。ただし、自分がその能力を見る、または喰らうなどしないと使うことは出来ない。


  碧「吹雪にはこれだ!憑依、九尾の狐。」


  碧は吹雪の中、九尾を憑依させ、何発も

 火球を放った。


  カーリー「無駄よ!それも全て私が使うから!」


  ヴリトラ「いい加減しつこいぞ貴様ら!」


  次の瞬間、ヴリトラの姿が変貌した。筋肉は隆起し、翼が生え、まるで悪魔のようだった。


  ヴリトラ「これで終わらせる!」


  ヴリトラは能力は『超強化』。身体だけでなく、武器の耐久力から味方の能力など、全ての物を強化可能。その効果は、普通の身体強化の5倍である。


  ヴリトラ「ふぅん!」


  咲「ぐっ!(なんて力。押し返せない!)」


  私がヴリトラの蹴りをガードしながら受けたが、凄まじいパワーに耐えられず後ろに吹き飛んだ。


  咲「この馬鹿力め!」


  ヴリトラ「なんとでも言うがいい!ここで貴様は確実に始末する!」


  ヴリトラが槍を突こうとした時、


  ?「させるか。馬鹿野郎。」


  突然ヴリトラの体を影が取り押さえた。


  ヴリトラ「なっ!(この影は!体が動かん!)」


  湊「危なかった。間に合ってよかった。」


  咲「湊!」


  カーリー「ヴリトラ!」


  カーリーがヴリトラの影を振りほどこうとした時、


  神宮寺「貰ったぞ。」


  カーリー「なっ!」


  横から神宮寺君が現れ、爪でカーリーを切り裂いた。


  カーリー「がぁ!」


  カーリーが思わず距離をとる。


  神宮寺「遅れた。すまん。」


  碧「神宮寺!2人ともどうして。」


  神宮寺「冬季から緊急依頼が来たんだ。あいつ今別の方を対応してて手が離せないからと。」


  この時、冬季と四神達は国から呼び出しを受けていたのだ。


  カーリー「くっ。(このままじゃ負ける。それはやばいわ。私はまだ死にたくない!)」


  ヴリトラ「ちっ!貴様らァ!」


  湊「ヴリトラ、お前らもここで終わりだ。」


  湊が影で押し潰そうとした時、


  ヴリトラ「うぉ!」


  カーリー「えっ!」


  突然2人の足元に穴が開き、そのまま2人は落ちていった。


  咲「なっ!(逃げた?追わないと!)」


  ベルザ「いえ、あの反応を見ると予想外の出来事でしょう。」


  碧「とりあえず、何とかなったってことだね。」


  湊「あぁ、そうだな。」


  その時、湊の電話が鳴る。


  湊「はい。....なっ!分かりました。すぐ行きます!」


  咲「どうしたの?」


  湊は電話を切ると、焦った顔で言ってきた。


  湊「知鶴達が病院に搬送されたって。」


  咲「えっ!」


  神宮寺「何だと!」


  碧「急いで行こう!湊、場所は?」


  湊「送られてきてる。行くぞ!」


  私達は猛スピードでその病院へ向かった。







  ヴリトラ「こ、ここは。」


  カーリー「何、ここ。」


  ヴリトラとカーリーは魔界へ飛ばされていた。だが、魔物の気配一つなかった。


  ?「やはり駄目だったか。」


  ヴリトラ・カーリー「!?」


  突然、ヴリトラとカーリーの後ろにフードを被った人物がやってきた。


  ?「もうお前らに使い道はない。私の糧となれ。」


  次の瞬間、フードの人物がヴリトラとカーリーの顔を掴む。


  ヴリトラ「が、がぁ。」


  カーリー「や、やめ」


  2人は徐々に体が崩壊していき、やがて完全な塵となってフードの人物に取り込まれた。


  セレス「終わったか?」


  ?「あぁ。これでまた少し力を取り戻せた。」


  セレス「なら戻るぞ。あの方も特訓中だ。」


  ?「あぁ、わかった。」

次回

フードの人物が判明する。

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