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第53話 圧倒的な差

四天王のセレス。その実力は如何に?

知鶴「(こいつ、とんでもないオーラだ。ヴリトラ達とは格が違う!)穂乃香、雫ちゃんを安全なところに。」

穂乃香「し、しかし!」

知鶴「(シールドで緩和してるけど、出血が酷い。)行って!これは命令よ!」

穂乃香「......かしこまりました。」

セレス「逃がすわけないだろう。」

そう言ってセレスが持っていた団扇を振りかぶる。

知鶴「させないわよ!」

しかし、知鶴は大量の火球をセレスに放った。

セレス「ほう。悪くないな。」

しかし、セレスはその攻撃をバックステップで躱した。

穂乃香「(知鶴様、すぐに戻ります。)」

その隙をついて穂乃香と雫は避難することが出来た。

セレス「まぁいいだろう。今日は貴様だ。」

知鶴「舐められたものね。そう簡単には行かないわよ。」

そう言って知鶴が地面に杖を突き立てる。すると、セレスの足元の地面が隆起し、セレスを拘束しようとする。

セレス「ふっ、甘いな。」

その瞬間、セレスが翼を動かし突風を起こす。それにより、隆起した地面が破壊された。

知鶴「なっ!(どんな威力してるのよ。)」

セレス「魔法使い、近接戦はどうだ?」

次の瞬間、セレスは既に知鶴の懐にいた。

知鶴「(まずい!防御魔法を!)」

即座に防御魔法を展開するが、

セレス「そんなものでは止まらない。」

セレスが拳を放つと、防御魔法はいとも簡単に砕かれた。

知鶴「嘘!(まずい!)」

そのままの勢いで拳が知鶴の腹に突き刺さった。

知鶴「がはぁ!」

知鶴が少し吹き飛ぶ。

セレス「これでしまいだ。」

セレスが続きざまに団扇を振るうと、上から凄まじい風が吹き、知鶴に圧力がかかる。

知鶴「がっ!(やはい。押しつぶされる!)」

知鶴が何とか自己強化と重力軽減で体を軽くしようとするが、それでも起き上がることは出来なかった。

セレス「しぶといな。早く楽になるといい。」

そう言ってセレスが再び団扇を振りかぶる。

知鶴「(何も.....出来ない。)」






同時刻、別の場所でも問題が起きていた。

咲「何.....これ.......」

私達が家に帰っていると、道中に大量のゾンビがいた。

碧「このゾンビって、アイツらの。」

咲「やるよ、碧。」

私と碧が能力を発動させる。

咲「帰り道くらい平和に帰らせてよ。」

碧「憑依、かまいたち。」

2人にゾンビが一斉に襲いかかるが、私の範囲攻撃と碧の素早い攻撃により、ゾンビ達は瞬く間に倒されていった。

咲「私達も強くなってるからね。こんなんじゃやられないよ」

私が再び範囲攻撃をしようとした時、後ろから謎の斬撃が飛んできた。

碧「咲!後ろ!」

しかし私はその斬撃を血のシールドで防いだ。

咲「....誰?」

カーリー「ごめんね。これも作戦なの。」

ヴリトラ「お前らはここで終わらせる。」

そこにはヴリトラとカーリーがいた。

咲「全く、襲うタイミングとか言ってくれないと。(っていうか、なんか様子が変なような。)」

ヴリトラ「さっさと終わらせる。行くぞ!」






セレスが団扇を振り下ろす時、

穂乃香「離れなさい!」

雫を避難させた穂乃香が駆けつけながら銃弾を放つ。

セレス「(この弾丸、妙な匂いがする。)」

セレスはその弾丸を躱した。

穂乃香「知鶴様!」

しかしその隙をついて、穂乃香が知鶴に駆け寄った。

知鶴「穂乃香...ダメ....巻き込まれる。」

穂乃香「ご安心を。この穂乃香、この程度の圧力には屈しません。」

穂乃香は知鶴を担ぎ、圧力のかかる範囲から離れることに成功した。

セレス「(なんという身体能力だ。あの圧力に耐えうるとは。)」

穂乃香「知鶴様、お任せ下さい。このようなもの、私がすぐに排除致します。」

セレス「舐めるなよ娘。貴様ごときでは儂にかすり傷も与えられん。」

穂乃香「お前こそ。私を舐めるな!」

そう言って穂乃香が銃の引き金を引こうとする。

セレス「させん。」

しかしそれよりも早く、セレスが風を起こした。

穂乃香「ぐっ!」

穂乃香は持っていた銃を飛ばされてしまった。

穂乃香「くっ!(なら近接戦に!)」

セレス「すれば勝てると?」

穂乃香「なっ!」

穂乃香が近接戦を仕掛けようとした時、既にセレスは目の前にいた。

セレス「くだらん。」

穂乃香「がっ!」

セレスがそのまま穂乃香の首を掴む。

穂乃香「がっ、ぐっ!(なんという力。)」

セレス「さぁ、あの世へ行くがいい。」

セレスが力を込める。

知鶴「穂乃香!」

知鶴が魔法を発動しようとする。

セレス「焦るな。貴様もゆっくり殺してやる。」

しかしセレスが翼を動かして風を吹かせたことにより知鶴が壁に打ち付けられた。

知鶴「がぁ!」

知鶴がその場に倒れ込む。

セレス「これで終わりだ。」

セレスが首を潰そうとした時、

?「よいっと!」

セレス「何?」

突然セレスの腕が切り落とされた。

穂乃香「か、かはぁ。」

穂乃香が喉を抑えながら息を吸おうとする。

セレス「....ほう、貴様か。」

?「久しぶりだね。セレス。」

知鶴「な、なんでここに?」

そこに居たのは、想定外の人物だった。いや、この男の行動など、読める者などいるのだろうか。

ロキ「前から嫌いだったんだよお前。ここで殺しちゃお。」

そこに居たのは、元魔人七人衆のロキだったのだ。

ロキ「大丈夫?結構やられてるけど。」

知鶴「大丈夫じゃないわよ。助けてくれるの?」

ロキ「まぁ君の家にはお世話になってるしね。」

知鶴「お世話になってるって。(どういうこと?)」

ロキ「あ、あと。君の家族は無事だよ。燃える直前で逃がしておいたから。」

セレス「何?(道理であの中から血の匂いがしないのか。)」

ロキ「さて、セレス。その堅苦しい顔を見るのもこれで最後かな?」

セレス「ふん、若造が。儂に勝てる気でいるのか?」

ロキ「そっちこそ、僕に勝てるのかな?もうあの頃の僕じゃないんだ。楽しんでる僕は誰よりも強いよ?」

次回

奇術師対大天狗

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