特別編第2話 仲間割れ
一応言っときますが、燐は女です。
燐「うーん。やっぱり風呂はいいな。生き返るぜ。」
水葉「ほんとにね。来てよかったよ。」
風露「こんなの経験したら、元の生活に戻れるかな。」
燐「戻らなくていいんじゃないか?」
風露「駄目だよ。氷華に怒られるよ?」
水葉「それは嫌だなー。ワンチャン勝てないかな?」
燐「いや、無理だろ。4対1でやっても勝てる気がしない。」
水葉「やっぱりそっかー。」
風露「冷静に考えるとほんと化け物だよね。」
燐「前までは同じくらいだったんだけどな。」
水葉「ほんと、どんだけ努力したんだろうね。」
その頃氷華はと言うと
氷華「くしゅん!風邪か?」
拓真「そんな馬鹿な。あなた氷の神なんでしょう?」
氷華「なら、誰か噂でもしてるのか?」
雷斗「お、帰ってきたか。」
燐「あぁ。いい湯だったよ。」
水葉「あれ?雷斗は行かないの?」
雷斗「俺が入ると感電させかねないからな。誰も入らなくなった時間に入るさ。」
水葉「そっか。苦労してるね。」
燐「なぁ。折角だから夜の屋台とか巡らないか?」
風露「お風呂入ったあとなのに?」
水葉「いいじゃん!楽しそうだし!」
雷斗「まぁ帰ってきたらまた入ればいいしな。」
風露「それでいいならいいけど。」
燐「よし!じゃあ行こう!」
こうして4人は夜の観光に出かけたのだった。
〜四神移動中〜
雷斗「夜の観光も悪くないな。」
水葉「結構やってるお店多いね。」
燐「たこ焼き屋あるか?」
風露「また食べるの?昼も食べてたじゃん。」
燐「別にいつ食べたっていいだろ?」
?「お、そこの姉ちゃん。ええこと言うやないか。」
その時、4人に声をかけてくる人がいた。
?「たこ焼きはいつ食っても美味いで。酒のつまみで買う人も多いんや。」
雷斗「へぇー。そうなんですね。」
燐「なら店主!たこ焼き6つ入りを4人分頼む!」
店主「おおきに!腕によりをかけて作ったるで!」
風露「なんかいつの間にか馴染んでるね。」
水葉「コミュ力高すぎない?」
雷斗「まぁ昔からそういう奴だろ。」
店主「にしても姉ちゃんら、偉いべっぴんさんやな。あんちゃん、両手に花どころやないな。」
雷斗「花....ですかね?」
水葉「ちょっと!どういうことよ!」
風露「ほんとだよ。こんな美人、そう居ないよ?」
雷斗「そういうとこだよ。」
そんな会話をしていると、たこ焼きが出来上がった。
店主「ほい、たこ焼きできたで!」
燐「ありがとう!」
そのまま燐がたこ焼きを口に入れる。
燐「うん!美味い!」
店主「おい姉ちゃん。できたては熱いで。平気なんか?」
燐「大丈夫!熱いのには慣れてるからな!」
燐の能力は『炎』。炎の生成や操作をしたり、体を炎そのものにできる。まぁ俗にいうメラメ (殴!!
雷斗「(こいつが炎神なんですなんて口が裂けても言えないからな。)」
風露「そろそろ先に行くよー。」
燐「あぁ。じゃあ店主、ありがとなー。」
店主「おう。おおきになー、べっぴんの姉ちゃんら。」
そうして4人はたこ焼き屋を後にした。
雷斗「いい人だったな。」
水葉「大阪人は優しい人多いよね。」
風露「次はどこ行く?」
燐「そうだな。ちょっと飲み物ほしいな。」
雷斗「そりゃそんなにたこ焼き食ってたらそうなるよな。」
水葉「なら私が水作ろうか?」
燐「それはなんかヤダ。」
水葉「わがままだなぁ。ならどっかで買ってくるよ。」
風露「ありがとね、水葉。」
そうして水葉が3人と別れ、飲み物を買いに行った。
水葉「私もジュースとか出せたらなー。」
水葉の能力は『水』。水の生成と操作、
体そのものを水にすることができる。
ちなみに残りの2人も同じようなものだ。
?「お前が水神の水葉だな?」
その時、背後から謎の声が聞こえた。
水葉「....君は?(気配がなかった。手練だ。)」
そいつはペストマスクを被っていて、顔が分からなくなっていた。
?「俺はジークレイン。訳あってお前を倒させてもらう。」
次の瞬間、ジークレインが血のナイフを投擲してきた。その量は多く、全てが急所を捉えていた。
水葉「舐めないでよ。」
しかし、その攻撃は水葉に届くことはなく、全て止まってしまった。
ジークレイン「(水のサークルを作ってナイフを止めたのか。器用だな。)」
水葉「君、吸血鬼?そんな仮面被って。シャイなの?」
ジークレイン「何言ってんだ。極力情報を隠すのは当たり前だろ?」
水葉「さっき名乗ってた癖に。」
ジークレイン「問題ない。なぜなら、ここでお前が死ぬからだ。」
水葉「大した自信だね。勝てると思ってるの?」
水葉が早く退ける為に攻撃を仕掛けた時、
ジークレイン「挑発に乗ってくれてありがとう。」
ジークレインの血から謎の魔法が発動した。
水葉「な!(やば。引っかかっちゃった。)」
その魔法が水葉に直撃してしまった。
水葉「.......」
ジークレイン「この程度が四神とは。聞いて呆れる。さて、計画を続けよう。」
その時、他の3人にも問題が発生していた。
男性達
「久しぶりの肉体じゃあ!」
「暴れまくってやるぜ!」
燐「また取り憑かれた人が出たの?多すぎだろ。」
雷斗「とりあえず、無力化するか。」
雷斗が動こうとした時、
店主「離さんかい!こないなことして許されるわけないやろ!」
男性「黙れ!人間風情が。」
燐「店主!」
あのたこ焼き屋の店主が襲われていたのだ。
燐「何してんの!」
燐がその男を蹴り飛ばす。
店主「ね、姉ちゃんはさっきの。」
燐「早く逃げて!(ちょっと量が多いな。私や雷斗が能力使ったら殺しちゃうかもしれないし。)」
風露「私の出番みたいだね。」
雷斗「あぁ、頼む。」
風露が能力を発動させると、辺りに強風が吹いた。
男性達
「な、なんだよこの風圧は!」
「近づけねぇ!」
風露「これでも四神の中じゃ攻撃範囲は私が1番広いんだよ。」
その瞬間、辺りの物が風により吹き飛んでいく。
男性「がぁ!」
それらが取り憑かれた人達に当たり、気を失った。
風露「よし!後は保護だけ。」
雷斗「相変わらず楽だな。」
そして気絶した人たちを回収しようとした時、
ジークレイン「やれ。」
どこからか水の球体がその人たちを覆ったのだ。
燐「え?」
雷斗「あの球体って。」
風露「どうして?」
水葉「.......」
ジークレイン「さぁ、仲間同士で殺し合うといい!」
次回!
水葉と仲間割れか?




