第41話 帰ってきた日常
平和な日常はやっぱり楽しい。
冬季「よし、一旦休憩挟むか。」
全員「チーン」
あれから数日、冬季によるキッつい稽古が続いた。四神の方とやってもここまで疲れなかったのに。ただ、自分でも分かるくらいには実力が上がっていた。
冬季「あ、そういえば、明日は休みにしようと思う。」
咲「え!?ほんと?」
湊「嘘だったら承知しないぞ?」
冬季「ほんとだよ。どっかの4人が仕事休みたいとか言うからさ。代わりに俺が呼び出されてるの。」
碧「ははっ、相変わらず四神は自由だね。」
知鶴「というか、4人分の仕事を任されるなんて。流石ね。」
冬季「いや、アイツらもやる気になれば全部一人でできるけどな。」
隼司「なあなあ、どうせならどっか遊びに行こうぜ!」
誠一郎「いいな!どこ行くよ。」
咲「何かもう出かける気満々の人達いるけど。」
というわけで、私たちに休暇ができたのだった。
咲「.....で」
冬季「ん?どうした?」
咲「ん?どうした?じゃないよ!呼ばれてたんじゃないの!?」
冬季「分身体を向かわせてるから大丈夫大丈夫。」
咲「それができるなら休みにする理由なかったんじゃ。」
冬季「いや、単純に俺も出かけたくて。」
咲「なら最初からそういいなよ。」
まぁ立場上やりにくいんだろうけど。にしても相変わらず見た目いいなおい!
碧「お待たせー。」
そういう碧の声が向かってくる車から聞こえる。
冬季「あれ?この展開見た事あるような。」
そのドアからはメンバーの全員が出てきた。
碧「やっほー。」
雫「お2人一緒なんですね。」
知鶴「全く、迎えを向かわせようとしたのに。」
咲「流石に遠慮するよ。」
両親の驚く顔が目に浮かぶし。
穂乃香「さて、そろそろ向かいますか。」
誠一郎「遊ぶぞーー!!」
神宮寺「元気だなお前は。」
隼司「お前ら、なんでそんな服装なんだ?」
観月くんと椎名さんの服装を見ると、忍者と侍の姿をしていた。
観月「このような事初めて故。」
椎名「どんな服がいいか分からなくて。」
湊「いや、だとしてもそれだけは違うと思うよ?」
そんなこんなです私達は遊園地へ向かった。
観月「ところで、遊園地とは何だ?」
隼司「観月、お前遊園地を知らないのか?」
椎名「私も知らなーい。」
隼司「どんな生き方してたらそうなるんだ?まぁ行けば分かるさ。」
そうして遊園地に着くと2人は子供のようにはしゃぎ出した。
観月「隼司!あれは何だ!魔物か!?」
隼司「違うって!とりあえず刀を抜こうとするな!」
椎名「楽しそう!」
咲「隼司くんも大変だね。」
雫「まるでお母さんみたいです。」
知鶴「ほら、早く行くわよー。」
湊「なんだかんだお前も楽しんでるよな?」
穂乃香「知鶴様もあまりこういった場所に来たことがないのでしょう。」
碧「ほら、咲も行こ!」
咲「ちょ!引っ張らないでー!」
冬季「(遊園地なんて、いつ以来だろうな。)」
私達はそのまま、楽しい休日を満喫した。
ジェットコースターを乗った時の反応。
雫「うわぁぁぁ!」
碧「あはははは!面白いね!」
神宮寺「温度差がすごいな。」
誠一郎「あともう1周くらいしようか!」
雫「嫌です!」
碧「まぁまぁそう言わずに。」
雫「や、やめて!離してー!」
神宮寺「(雫ちゃん。ドンマイ!)」
お化け屋敷に入った時の反応。
知鶴「こここここの程度。怖くなんか、ないわ!」
穂乃香「知鶴様。後ろ。」
知鶴「ぎゃぁぁぁ!」
穂乃香「これ作り物ですよ?そんなに驚かなくても。」
知鶴「だからって!急に後ろにいたらびっくりするでしょ!」
湊「全く、情けないな。」
知鶴「む!もう驚かないわよ!ほら、こんな風に触ってやるわ!」
湊「あ、それは俺が影で作ったやつだら動くぞ?」
知鶴「ぎぃやぁぁぁぁ!」
穂乃香「湊様。少々イタズラが過ぎますよ。」
湊「いや、あんなにビビるなんて思わないじゃん。」
コーヒーカップに乗った場合の反応。
咲「ちょ!早い!早いってー!」
冬季「そうか?まだまだ早くできるよ?」
咲「せんでよろしい!」
隼司「観月、もっとパワーを上げろー!」
観月「心得た!」
椎名「心得るな!うわぁぁぁぁ!」
咲「め、目が回る!」
冬季「あはははは!」
咲「(お、おかしい!いつもならいい笑顔って思うのに、今は悪魔が笑ってるようにしか見えない!)」
時々ご飯を食べたりもしたり。
椎名「これがパフェってやつ?」
碧「パフェも知らないの!?今まで何食べてきたの?」
雫「食べてみます?」
椎名「じゃ、じゃあ。」
パク!
椎名「お、美味しい!!」
知鶴「ふっ!私の舌は厳しいわよ!」
湊「お前も黙ってくえ!」
知鶴「ちょ!んぐっ。」
穂乃香「(今日の仕事の半分を湊様がやってくださる。)」
神宮寺「おいお前ら、もっと丁寧に食べろよ。」
誠一郎・隼司「ん?」
観月「ここは未知なるものが沢山あるな。」
咲「ん〜美味しーい!」
冬季「よく食べるな。お前ら。」
咲「冬季もほら!」
冬季「わかったわかった。」
そんなふうにしているとあっという間に夕方になった。
咲「うーん、あそんだねー。」
冬季「そうだな。だいぶ遊んだな。」
碧「ねぇねぇ!最後にあれ乗ろうよ!」
そう言って碧は観覧車を指した。
知鶴「いいわね!乗りましょうか!」
雫「私も乗る!」
そうしてメンバーが分けられた。
神宮寺「じゃあ、お先に。」
誠一郎「行くぞー。」
隼司「俺らも行くか。」
観月「そうだな。」
男子4人組
椎名「楽しみー。」
雫「私も久々に乗るなー。」
知鶴「穂乃香、乗ったことある?」
穂乃香「いえ、初めてですね。」
女子4人組
湊「俺らも行くか。」
碧「そうしようか!」
咲「元気だなぁー。」
冬季「(空飛んだらもっと高い所まで行けるなんて言っちゃいけないよなー。)」
中学同じ組
男子4人組の場合
誠一郎「うぉ!いい景色だな。」
隼司「滅多に来れないから目に焼き付けないと!」
神宮寺「写真撮るとかしないのか?」
観月「おぉ、なんということだ!」
隼司「観月のそんな目、初めて見たな。」
誠一郎「キラキラしてる。」
観月「このような体験、初めてだ!とても興が乗る!」
女子4人組の場合
雫「わぁ....」
知鶴「目が輝いてるわね。」
雫「だってすごいよ!ほらほら!」
椎名「確かにこれはすごい。」
穂乃香「滅多に見ない景色ですね。」
椎名「写真撮ろ!」
雫「いいですね!ほら、知鶴ちゃんも!」
知鶴「わ、わかったから!揺らさないで!落ちるでしょ!」
穂乃香「落ちませんよ。」
中学同じ組の場合
碧「このメンバーは久しぶりだね。」
湊「あの時はもう二度と集まることはないと思ってたけどな。」
咲「そんなことないでしょ。会おうと思えばまた会えたんだし。」
湊「バトラーになると決めてたからな。命の保証は出来なかったし。」
冬季「確かにそうだな!」
咲「明るく言うな!」
冬季「痛!」
碧「はぁぁぁ。見て見て!」
湊「おお、すごいな。」
咲「ほんとだ!」
そこには夕日に照らされた街や山が見えた。
咲「綺麗...」
冬季「...ふっ。」
碧「写真とろ!」
湊「お、いいな。」
碧「2人もほら!」
冬季「わかったよ。」
咲「(珍しいな。写真苦手って言ってたのに。)」
こうして、私たちの休日は終わった。あっという間に感じたけどとても充実していたと思った。
べラス「うーん。次はどうするか。」
エドラ「どうしたべラス。老けてきたのか?」
べラス「殺すぞ!いやな。次の作戦を考えてたんだ。ハスターがやられてからより確実性のある作戦を考えてるんだがなかなかいいのが思いつかなくてな。(まぁこんなことこいつに言っても何も出ないだろうけど。)」
エドラ「あ、それならこういうのはどうだ?」
べラス「ん?なんかあるのか?(聞くだけ聞いてみるか。)」
エドラ「あの方に頼んで魔界にいる体を持たない魔人や悪人の魂を持ってくるんだよ。」
べラス「何する気だよ全く。」
エドラ「ほら、あっちにはいるんだろ?自分の能力を操れないバカが。」
べラス「ああ、そういう事か。お前にしてはいい作戦だな。(場合によっては幹部の穴埋めにもなるし、シンプルに手駒も強くなるな。)よし!それで行くか。」
次回!
新たな幕が上がる!




