第34話 三つの襲撃
咲達に再び魔の手が!?
咲「はぁーー疲れたーー」
ベルザ「お疲れ様です。」
四神との稽古が終わり、私は部屋でくつろいでいた。
咲「そういえば、私の経験値って今どんなもん?」
ベルザ「いい感じに溜まってきてますよ。あともうひと踏ん張りです。」
咲「そっか。(私、少しずつ成長出来てるんだ)」
そう思いながら私はテレビをつける。
「今週の魔物による被害の割合が先週に比べ明らかに減少しています。このことについて、専門家は詳しい調査を進めており....」
咲「確かに今週あんまり魔物見なかったけど、なんでなんだろうね。」
ベルザ「さぁ?」
なんか変なことでも起きなければいいんだけど。
レヴィアタン「おい、いいのかよ。魔物達を魔界に戻して。」
セロ「ええ、問題ありません。これも作戦の内です。」
咲「うーん。」
あれから数週間が経ち、魔物の被害も激減した。
咲「(なんか嫌な予感が)」
碧「咲!後ろ!」
燐「よそ見は駄目だよ!」
咲「え?うわぁぁぁ!」
私が少し考えている隙に、燐さんが後ろに回り込んでそのままパンチを繰り出した。
咲「あっぶな!」
燐「よく躱したね。やるじゃん」
咲「な、何とか。」
碧「もう、よそ見は駄目だよ?」
咲「す、すみません」
燐「よし、今日はこんなもんかな。」
そうして今日の稽古が終わり、皆が帰路につこうとした時、
水葉「ああ、ちょっと待って」
水葉さんが全員を呼び止めた。
水葉「今日は何人かで固まって帰って欲しいんだ。」
湊「どうしてでしょう。」
水葉「なんか嫌な予感がするの。」
というわけで私達は集団下校することになった。
咲「(やっぱりなんか変だ。)」
碧「どうしたの咲?」
湊「なんか気になるのか?」
咲「まぁ、少しね。」
その時!
咲「!!(ここはやばい!)2人とも、下がって!」
その瞬間、目の前の地面が爆発した。
咲「くっ!」
湊「何!?」
碧「嘘!」
私達は何とかその爆発から逃れられた。
?「やっほー、久しぶりだね。」
咲「あなたは!」
そこに居たのは、嬉々とした表情を浮かべる
ロキだった。
ロキ「今のに対応するなんてすごいじゃん。つよくなってるんだね。」
碧「ロキ!」
湊「(こいつが)」
ロキ「ん?なんか知らない子がいるね。より楽しめそう!」
そう言った時、ロキが謎のスイッチを取り出した。
ロキ「まずはこいつらの性能を確認しよっと」
そのスイッチをいれた途端、空から無数のロボットが降りてきた。
咲「何これ!?」
湊「新しい手駒ってところだろ」
碧「ロボットって、またベタな。」
ロキ「行きな、ロボット軍団!」
その瞬間、ロボット軍団が一斉に襲いかかってきた。
咲「やるよ!2人とも!」
碧「うん!憑依、かまいたち!」
湊「さっさと壊してやる!」
私達も能力を発動し、迎え撃つ
咲「はぁ!」
私は渾身のパンチを繰り出すが、ロボットはビクともしなかった。
咲「嘘!」
碧「何こいつら、固!」
湊「打撃に耐性があるな。」
ロキ「うんうん。いい感じ。」
どうしようかと悩んでたら、
碧「ならこれならどう?憑依、九尾の狐!」
碧が九尾を憑依させ、火球を放った。
ロボット「ギ、ガガガガ。」
その炎でロボットは燃やされ、機能停止となった。
碧「よし!」
咲「なるほどね。なら私も!」
私は血液を飛ばしロボットの隙間に入れた。
咲「こんなのもあるよ!」
そう言った瞬間、ロボットの中に入れた血液が形を変え、複数の棘の形となり内部からロボットを壊した。
湊「器用だなお前ら。俺も負けてられない。」
湊は大量の影でロボットを圧縮した。
咲「湊が1番えぐい気がする。」
碧「ほんとにね。」
ロキ「(みんな前より強くなってるね。やっぱり面白い!)ならこんなのやってみようかな。」
そう言うと、ロキがゾンビカプセルの中身をロボットにかけた。すると、壊れたロボット達が治り始めたのだ。
咲「そんなのあり!?」
ロキ「前より改良したからね。」
碧「なら塵も残さずに破壊してやる!」
湊「再生を防ぐってことだな。」
咲「よし!」
その頃、別の場所では。
雫「急に集団で帰れなんて、何かあったのかな?」
知鶴「さあ?四神の考えなんて読めるわけないでしょ?」
穂乃香「まぁとりあえず従いましょう。」
?「はぁーめんどくさ。」
雫・知鶴・穂乃香「!?」
その瞬間、どこからか謎の声が聞こえた。
?「早く帰りたいからちゃちゃとすまそ。」
その瞬間、上からロボット達が降ってきた。
雫「何これ!?」
知鶴「とりあえず、敵ね。」
穂乃香「最速で処理します。」
雫「サラウンズシールド!クラッシュ!」
雫ちゃんはそう言って、ロボットを圧縮して壊した。
知鶴「ロボットには電気よね!」
知鶴は電撃の攻撃でロボットの機能を停止させた。
穂乃香「(恐らくロボットということは、斬撃はあまり通じない。ならば!)前に戦った人が使ってたんです。」
そう言うと穂乃香は炸裂弾を取り出し、ロボット達の足元で爆発させた。
?「ええー、思ったより強いなぁ。俺がやらなきゃ駄目かぁ。」
その言葉が聞こえた途端、目の前に魔法陣が出てきてそこから謎の人物がでてきた。
雫「何この人。」
知鶴「2人とも、警戒をあげなさい。」
穂乃香「了解しました。」
?「変に抵抗しないで、ちゃっちゃとやられてね。」
誠一郎「まさか四神からこんな指示が来るなんて。」
隼司「いつもと変わらないけどな。」
神宮寺「お前らいつも一緒に帰ってるのか?」
誠一郎・隼司「当然!」
神宮寺「仲良いな。」
その瞬間、急に上からロボット達が降ってきた。
誠一郎「うお!急になんだ?」
神宮寺「構えろ2人とも。敵だ」
隼司「そうだね。」
次の瞬間、ロボット目掛けて3人が飛び出した。
誠一郎「野生の力を舐めるな!」
誠一郎は腕をゴリラのように変化させ、ロボットを力ずくで破壊した。
隼司「俺のパワーはロボットでも耐えられねぇ!」
隼司は持ち前のパワーとスピードを活かして、持ってる短剣で普通に斬っていった。
神宮寺「俺には炎がある!」
神宮寺は炎を放ちロボットを燃やした。
?「こんな奴らも倒せねぇとはな。」
その言葉が聞こえた瞬間、上から何者かが降ってきた。
誠一郎「!?やばそうなやつが来たね」
神宮寺「(こいつ、あいつらと同格か?)」
隼司「ちょっとピンチだね。」
?「お前ら、俺を退屈させるなよ。」
こうして三ヶ所で襲撃が起き、各々が戦闘を始めたのだった。
次回!
セロ「これぞ作戦です。皆さん、合図をしたらお願いします。」




