番外編 別視点の日常
未だ謎の組織と四神。
そんな彼らの生活を少し覗きましょうか
?「ロキ、最近ゾンビカプセルを活用しているが、性能はどうだ?」
ロキ「そうですね。数はいいんですけど、ちょっと単体性能だと弱すぎですかね。お手軽なんですけど。」
?「なるほどな。お前としてはどんなのが望みだ?」
ロキ「もう少し粘れたり、防御力が高いと嬉しいですね。ロボットみたいな。」
?「ほう。ロボットか。面白そうだ。少し考えてみよう。」
ロキ「ありがとうございます!」
俺の名前はロキ。とある方によって作り出された魔人だ。今日はそのお方に呼び出されて、自分達の手駒の改善について話していた。
ヴリトラ「ロキ、終わったようだな。」
カーリー「お疲れ様。」
この2人は俺と同じ幹部のヴリトラとカーリー。もう1人ハスターってのがいるけど、今は療養中だ。
ロキ「新しい手駒の提案をしたよ。考えてみるって言ってた。」
カーリー「そう。良かったわね。」
ヴリトラ「今日はもう暇なのだろう。なら行くぞ。」
ロキ「えー。今日くらいよくない?」
ヴリトラ「お前はただでさえサボり癖があるんだ。良くない。」
ロキ「カーリー。助けて〜」
カーリー「頑張れ!」
ロキ「そんなぁ。」
そうして僕が連れていかれたのは特訓場だ。僕らはよくここで特訓をしている。
ロキ「じゃあ行くよ!」
僕は武器を取り出し、ヴリトラへ突っ込む。
ヴリトラ「こい!」
ヴリトラが槍を構えて待ち構える。
ロキ「えい!」
僕がヴリトラへ剣を振り下ろす。
ヴリトラ「ふぅぅん!」
ヴリトラはそれを受け止める、
ロキ「相変わらず、防御力はえぐいね。」
ヴリトラ「パワーもあるぞ!」
そういうとヴリトラは僕を押し返した。
ヴリトラ「お前の武器も変わってるな。ほんとに剣なのか?」
ロキ「剣だけど、それだけじゃないよ。」
僕の武器はレーヴァテイン。魔法の剣みたいなものだ。
ロキ「こんなのもできるんだよ?」
そう言って僕が剣を振ると、電気が地面を履いながらヴリトラへ迫る。
ヴリトラ「な!」
ヴリトラは何とか躱してみせた、
ヴリトラ「前と種類を変えたか?」
ロキ「うん。ずっと同じも飽きるしね。」
この武器は最大5つの魔法を武器の性能として設定出来る。僕の能力の応用みたいな感じだ。
ヴリトラ「なら、俺の能力も発動しよう。」
そういうと、ヴリトラの見た目が変わり、翼も生えた。
ヴリトラ「さあ、来るといい。」
ロキ「相変わらず面倒くさそうだね。でも、こっちも対策があるよ!」
俺はそう言って武器に設定した魔法を発動させた。
ロキ「身体強化と、炎を剣に纏わせてっと。」
ヴリトラ「そんなのもあるのか?」
ロキ「まぁね。じゃあ行くよ!」
俺はそう言ってヴリトラへ突っ込んだ。
ヴリトラ「何をしても無駄だ。」
そう言うと、ヴリトラは槍で僕を貫きにかかる。
ロキ「それは当たらないよ。」
俺はその突きを余裕で外す。
ロキ「これをくらいな!」
ヴリトラ「くらうか!」
ヴリトラはその攻撃を防ぐ。でも、
ロキ「炎があるんだよ!」
ヴリトラ「な!」
レーヴァテインが纏った炎がヴリトラへ襲いかかる。
ヴリトラ「ちっ!」
ヴリトラはその炎で焼かれるが、
ヴリトラ「はぁぁぁ!」
そう言ってヴリトラが羽を動かし風で炎を消した。
ロキ「うーんまだ駄目かな。」
ヴリトラ「いや、中々効いたぞ」
僕らは神の名前を与えられてる。なら、その能力もその神からきている。最も、あのお方のイメージ内での話だが。
カーリー「はーいそこのお二人さん。そろそろ終わりにしてお風呂にでも入って来なー。」
ロキ「はーい!」
ヴリトラ「やれやれ、こういう時の行動は早いんだから困る。」
俺はお風呂へ向かいゆっくり疲れをとる。
ロキ「はぁ。疲れたなぁ。(にしても、俺らが戦う意味ってなんだろ。)」
俺らはあのお方に作られ、あのお方の道具として働く。ヴリトラやカーリー、ハスターは理由を知ってるらしいけど、俺はあいつらみたいに頭が良くない。どうして戦うなんて分からない。
ロキ「(まぁいいか!面白いし!)」
べラス「やっほ、ロキ」
その時、四天王のべラスさんが入ってきた。
ロキ「べラスさん。」
べラス「君はほんとにお風呂が好きだね。」
ロキ「ここは疲れも取れるし、リラックスもできるんで気に入ってます。」
べラス「そっか。」
べラスさんがそう言って湯船に浸かる。
ロキ「べラスさん。あの3人はどんな感じですか?」
べラス「あー、アイツらね。やっとやる気になってくれたよ。そろそろ仕掛けてくれるんじゃないかな。」
俺ら魔人七人衆の中にはあのお方がスカウトして入ったやつらがいる。七代悪魔と言われたルシファー、サタン、ベルフェゴールだ。だが、あいつらは元は悪魔。何を考えてるのか全く分からない。
ロキ「そういえば、他の四天王も帰ってきたんですよね。」
べラス「ああ、また騒がしくなりそうで困ったものだ。」
ロキ「苦労してるんですね。」
さて、そろそろこっち側も動こうかな。面白いショーを開こうか。
俺の名前は....まだ言えない。とりあえず?さんとでもしておこう。あ、敵の組織のボスではないからね?
燐「んー。まだねむちぃ。」
?「何語だよ。ほら起きろ!」
燐「んわー。」
俺はこの四神達と生活している。まぁ、こいつら何にもしてくれないけど。
?「燐起きろ。今日はアイツらの稽古の日なんだろ。」
燐「は!そうだった!今何時?」
?「もうすぐ9時」
燐「ならまだいいや」
?「良くねぇよ!」
雷斗「相変わらずだなぁ燐は」
?「雷斗、お前もついさっき起きただろうが」
雷斗「あ、あはは。」
?「はぁ。雷斗、こいつ任せる。」
雷斗「え、ええー」
そう文句がありそうな雷斗を無視して俺はあの二人の元へ行く。
水葉「んー。」
?「お、珍しいな。起きてるとは思わなかった」
水葉「なんか目が覚めちゃって。」
?「そうか。風露はどこいった?」
水葉「下で本読んでるでしょ」
?「ならいいか」
そう言って俺は下へ降り、朝食を作った。
?「ほら、できたぞ」
燐「いただきまーす」
?「そこら辺はしっかりしてんだよなぁ。」
っと、そろそろやばい。行かないと。
?「じゃあ行ってくる。」
水葉「はーい。」
雷斗「いってらー」
燐「行ってらムゴムゴムゴムゴ」
風露「燐、汚い。」
?さんが出て数十分後、
燐「さて、行くか。」
雷斗「稽古の時間だな」
水葉「皆んな耐えられるかな?」
風露「大丈夫でしょ」
そして四神が彼らの元へ向かう。
燐「にしても、あいつら。すごい根性あるよな。」
雷斗「ああ、良くついてきてると思う」
水葉「やっぱ私の目は正しかった!」
風露「すごい誇らしげだね。」
水葉「当然!」
風露「ならそろそろ、あれを教える?」
雷斗「いや、まだ早いだろ。」
燐「そう?教えるだけならいいんじゃない?」
水葉「そうだね。そうしてみようか。」
そうすれば、あいつにもすぐ会えるだろうしね。
次回!
四神の秘密とは...




