第31話 新たな乱入者
眼を解放した咲。
そして新たに参戦者が?
私達はここに来る前に、冬季が残したコンタクトを入れていた。何が原因で発動したのかは分からないが、このコンタクトの効果時間は10分しかない。モタモタしてるとすぐに効果が切れてしまう。
咲「こっちからも反撃させてもらうよ!」
そう言って私はセロへ突っ込んだ。
セロ「抵抗されると制圧が難しいのですが。」
私はセロへ連撃を放った。
セロ「(先程の一撃より正確です。何があったのでしょうか。)」
咲「くっ!」
しかし、その連撃をセロは躱し続ける。神眼を使っても身体能力が上がる訳ではないからパワーもスピードも変わってないのだ。
セロ「ここです。」
セロが攻撃の合間を狙って蹴りを放つ。
咲「はぁ!」
しかし私はバックステップでそれを躱した。
セロ「また躱しましたか。どうやらまぐれではなさそうですね。」
咲「はぁはぁ。(さて、どうしようか。)」
さっきの連撃を放ってわかった。多分、私が攻撃を仕掛けても勝ち目は無い。
咲「(ならカウンター狙いの防御戦に切り替えよう。)」
セロ「こちらにも時間が無いのです。もう手加減はできません!」
そう言ってセロが突っ込んでくる。
咲「速!?(神眼を使ってるのに!)」
防御しようとした、その時!
ドゴォン!
突如体育館の壁が破壊された。
咲「な、何!?」
セロ「(このオーラは。)」
雷斗「粘るな。早く散れ。」
レヴィアタン「そうは問屋が卸さないんだよ。(化け物め。なんだよこの速さ。)」
雷斗さんの斬撃にレヴィアタンが対応しきれなくなっていた。
レヴィアタン「こりゃしょうがねぇ。あれを使うしか」
ドゴォン!
レヴィアタン・雷斗「!?」
その時、体育館の壁が破壊された。
燐「なんだ!?」
水葉「このオーラって」
風露「まずいかもしれません。」
そこから現れたのはレヴィアタンに似たオーラを放っているやつだった。
?「何やら騒がしいと思ったが、お前がいたのかレヴィアタン。」
雷斗「なんだ、あいつは。」
レヴィアタン「お前は...」
そいつを見た瞬間、レヴィアタンから怒りが漏れ始める。
湊「どうなってるんだ?」
碧「私達が知りたいわよ!」
知鶴「新手かしら。」
穂乃香「それはまずいですね。」
誠一郎「うぉ。(なんだよこのオーラ。今までの奴らとは違う。)」
隼司「ははっ、えぐいね。」
?「レヴィアタン。こいつらは私達の獲物だ。手をひけ。」
レヴィアタン「相変わらずだな!その態度も、傲慢さも!なぁ、ルシファー!」
そう言いながらレヴィアタンがルシファーへ突っ込んだ。
ルシファー「やめておけ。お前では勝てない。」
レヴィアタン「舐めるなよ!」
その瞬間、レヴィアタンが爪でルシファーを切り裂きにかかる。
レヴィアタン「前と同じと思うなよ?」
ルシファー「ほう」
ルシファーはその攻撃を躱したが、そこには多少の驚きが見えた。
ルシファー「なるほど。確かに成長しているようだな。」
セロ「(兵の数も少なくなってきてしまいました。ルシファーと四神を相手にするのは無理ですね。)」
次の瞬間、セロが空間に開けた穴に向かっていった。
セロ「レヴィアタンさん。ここは引きましょう。またいつでも狙えます。」
レヴィアタン「ちっ!」
そう言ってレヴィアタンも穴へ入っていった。それと同時に、残りの兵士も戻っていき全員が戻ったところで穴は閉じた。
燐「はぁ。何とかなったな。」
水葉「まだだよ。ルシファーが残ってる。」
2人がルシファーへ殺気を放つが、それを静止させた者がいた。
雷斗「待て待て。ルシファーは何もしてこないよ。だろ?」
ルシファー「ふっ、流石だな雷神。今日はただの挨拶みたいなものだ。また別の機会にやろう。」
そう言ってルシファーは去っていった。
咲「つ、疲れたぁ。」
私はその場に膝をつく。
碧「咲!大丈夫?」
湊「無事で何よりだ。」
2人が私に近寄り、安堵の表情を見せる。
知鶴「何とかなってよかった。」
穂乃香「知鶴様。ご立派でした。」
その時、四神が近寄ってくる。
燐「咲ちゃん。大丈夫?」
咲「は、はい。何とか。」
燐「よかった。」
雷斗「本当に申し訳ない。俺がついていながら。」
咲「いえいえ、とんでもないです。」
風露「にしても最後の方になった途端、急に奴の攻撃を躱してましたね。」
水葉「そうそう!あれ凄かったよ。」
咲「あれは偶然みたいなものですよ。」
実際、なぜ眼が発動したのかは分からなかった。
雷斗「その話も気になるけど、まずは壁を壊したことを報告しないとね。」
燐「私達が壊したんじゃないのに!?」
雷斗「ここに加害者がいないんだからしょうがないさ。」
燐「えー。」
水葉「まあまあ、それくらいは言いに行かないと。」
風露「四神としても必要ですよ。」
咲「あはは。」
神宮寺・源「何も出来なかった!」
咲「まぁまぁ。」
あれから数時間後、保健室で寝かせていた2人が目を覚まし、その間に起きたことを話したら悔しそうにそう言った。
神宮寺「あの時気を保てていれば。」
源「教師として不甲斐ない。」
咲「それは無理な話ですよ。雷斗さんの雷撃をくらって気絶だけで済んだのが奇跡です。」
神宮寺「くそ。もっと耐久力をつけないと。」
源「俺ももっと腕を磨かなければ。」
咲「(向上心の塊かな?)」
そんな2人に尊敬を抱いていた時、
水葉「やっほー。」
水葉さんが保健室に入ってきた。
咲「水葉さん。どうしました?」
水葉「2人の様子見と伝えたいことがあってね。どう?体調は。」
神宮寺「問題ないです。」
源「俺も大丈夫です。」
水葉「そう、ならよかった。じゃあ来れそうだね。」
咲「?どこに行くんです?」
すると水葉さんが驚きの言葉を口にする。
水葉「これから稽古祝いでパーティーするの。みんなも参加して!」
次回!
みんなの大パーティー会!久しぶりに平和?




