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第19話 バトルロワイヤル 前編

ついに始まる三つの戦い!

だが、怪しい影も迫っていて?

知鶴「あなた、見るからに剣士ね。悪いけど、私の近くにはAクラスの剣士がいるの。悪いことは言わないから早めに撤退したら?」

観月「慢心とは、その言葉後悔するぞ。」

次の瞬間、観月がとんでもない踏み込みを見せる。

観月「ここは剣士の間合い。逃れるすべなどない。」

知鶴「速!」

知鶴が咄嗟に防御魔法を発動する。

知鶴「でも、何とか防げるわね。」

観月「愚かな。」

その時、防御魔法にヒビが入る。

知鶴「嘘でしょ!?」

知鶴が咄嗟にバックステップをふむ。

観月「さぁ、終幕だ」

知鶴「まだ終わらないわよ!」

だが、知鶴がバックステップを踏んでた分、薄く斬らせただけで済ませられた。

知鶴「(どんなパワーしてたら防御魔法が壊されるのよ。)」

観月「我が与えられし才能は『超一流の剣術』。それ故、剣の間合いに入ればそこは私の領域となる。」

知鶴「自分の才能を教えるなんて、随分優しいのね。」

観月「知ったところで、結末は変わらない。」

知鶴「あら、そうかしら?」

そう言ってる知鶴は、魔法陣から薙刀を取り出した。

知鶴「私だって、少し武器の練習をしてるのよ。」

観月「愚かな。如何に有利な武器を持とうが練度がものを言うのだ。」

そして、観月がまた凄まじい踏み込みを見せる。

知鶴「やってやろうじゃない!かかってきなさい!」




その頃、別の場所では2人の生徒の斬り合いに他の生徒は近づけずにいた。

生徒1「お、おい。あの二人やばくないか?」

生徒2「あ、ああ。あいつらからは音がしないのに、絶対に近寄ってはいけない気がするぜ。」

椎名「へぇ。意外とやるね。正直見くびってたかな。」

穂乃香「舐めてると、痛い目を見ますよ。

(しかし妙ですね。)」

穂乃香は微かな疑問を持っていた。この椎名という生徒からは全く音が聴こえないいのだ。移動や足さばきからも一切聞こえない。

穂乃香「あなた音がしないですね。それに、足さばきも特殊です。」

椎名「あ、気づいた?じゃあご褒美に教えてあげる。私の才能は『忍びの天才』。忍者術はもちろんのこと、気配を消して相手に近づくのに秀でてるの。」

穂乃香「なるほど。確かに私と似てますね。」

椎名「でも、そろそろ斬り合いも飽きてきちゃったなぁ。」

その時、椎名が一旦後ろへ下がった。

穂乃香「(何でしょう。雰囲気が少し変わったような。)」

椎名「じゃあ、第2ラウンドと行こうか!」

その時、椎名が煙玉を取り出し床に投げた。

穂乃香「これは....(急に気配が消えた?なるほど。これは警戒を高めなければなさそうですね。)」

その瞬間、後ろから突然椎名が出てきた。

椎名「ここだよ。」

穂乃香「くっ!(警戒してても分からないなんて。)」

直後、椎名の斬撃が落ちる。

椎名「これで終わりかなぁ!?」

穂乃香「舐めないでください。」

だが、穂乃香は何とかその攻撃を躱して反撃を放つ。

穂乃香「逆にこれで終わりです。」

椎名「それは当たらないよ!」

しかし、椎名はその攻撃を簡単に躱し再び気配を消す。

穂乃香「(視界は煙で防がれてる。そして、彼女からは音がない。これは厳しいですね。)」






そしてまた別の場所では

隼司「咲ちゃん、中々の身体能力してるよ。でも、俺との相性最悪かもね。」

咲「くっ!」

咲は血液操作を使うが、それでも彼の身体能力には及ばなかった。

咲「(何この人。碧と誠一郎くんから聞いてはいたけど、もう人間の身体能力じゃない!)」

隼司「ここ、隙ありだよ!」

その時、激しい攻防の中で生まれた隙を隼司がつこうとした。

咲「私は身体強化だけではないよ!」

隼司「おっと、まじか。」

だが、その隙を私は魔力を血液に変えて防いだ。

咲「隙ありだよ!」

その攻撃で出来た隙を逆につこうと、私は血液のついた手で殴ろうとする。

隼司「いい線いってるけど、俺には当たらないなぁ!」

咲「な!」

だが、その攻撃を彼は既のところで躱した。

咲「その反応速度、ほんとに人間か疑いたくなるんだけど。」

隼司「俺を才能だけだと思ったら大間違いだよ。そこから筋肉をつけたり、体力をつけたりと強くなるための特訓は沢山してきたからね。」

咲「そう。でも、それはあなただけではないよ!」

私はそう言ってエネルギー弾をだす。

咲「接近戦はやりたくないから、こっちの有利な方法でやらせてもらうね。」

隼司「おお、遠距離か。」

私はエネルギー弾を隼司くんへ放つ。

咲「くらえ!」

隼司「だから言ったじゃん。才能だけじゃないって。」

その時、彼は私と同じようにエネルギー弾を放ち、私の攻撃を相殺させた。

咲「え!?」

隼司「別に能力がないからって魔力が無いわけじゃないよ。まぁ、能力者よりは少ないけど。」

私は勝手に思い込んでいた。ギフテッドクラスの人は魔力が無いものだと。しかし、どうすれば...

隼司「戦闘中に考え事なんて駄目だなぁ。」

咲「しまっ」

私の隙をつくように、彼は蹴りを放った。

隼司「これは入ったねぇ!」

咲「ぐぅぅぅ!」

その蹴りは私に直撃してしまった。そしてそのまま私は転がりながら吹き飛んだ。

咲「痛いなぁ。女子への手加減とかないの?

(なんて威力なの。)」

隼司「加減したら意味無いでしょ?さて、そろそろ終わらせようか。」

彼はそう言って、隠し持ってた短剣を取り出した。

隼司「俺の周りには武器を扱うやつが多くてね。そいつらから鍛えられたんだ。」

咲「くっ(このままじゃやられちゃう。他のみんなも頑張ってるのに、私だけ脱落なんて。そんなの....)」

そして私は再び立ち上がり、彼に思い切り言った。

咲「負ける訳には行かないの!」

その時、私は背中に謎の違和感を覚える。これは、もしかして!

咲「今ならできる!」

私は背中に全神経を注いだ。その瞬間、私の背中から羽が生えた。

咲「よし!出来た!」

隼司「おお!なんかすごいなぁ!(羽が生えただけじゃない。纏うオーラが明らかに変わった。)」

咲「さぁ、こっからよ!今までと同じと思わないでね!」







源「試験開始から50分と言ったところか。随分生徒が減ったな。」

?「でも、残りは全体の半分と言ったところですか。やはり今年の生徒は優秀ですね。」

源「真鍋先生。」

彼女は最近入ってきた真鍋智穂(まなべちほ)先生。ランクは俺と同じAランクだ。

真鍋「しかし、当麻先生の言ってた奴らの気配はしませんね。」

源「ええ。ですがいつ襲ってくるか分かりません。気を引き締めましょう。」







その頃、別の場所では

生徒「はぁ!」

神宮寺「そんなのが効くか。」

生徒「ぐわぁ!」

神宮寺は着々と生徒を倒していた。

冬季「よっ!神宮寺。順調そうだね。」

神宮寺「冬季。ちょうどいいところに来てくれたな。」

冬季「いいの?君が倒せば倒すほど、あいつらの順位をあげることになるよ?」

神宮寺「ただ生き残ればいいという訳では無い。もちろん、戦いの功績なども評価に入る。なら、俺の評価を高めるためにも少しは相手を倒さなければならない。」

冬季「そういう事か。で?ちょうどいいってことは、この後は俺を潰しに行くつもりだったって事か。」

神宮寺「察しが良くて助かる。さぁ、お前の実力見せて貰うぞ!」

冬季「いいよ。かかってきな。」

神宮寺と冬季が激突すると思ったその瞬間、

?「.....」

神宮寺・冬季「!?」

2人は下の階からただならぬオーラをかんじとった

神宮寺「今のは一体?」

冬季「神宮寺!一体勝負はお預けだ!嫌な予感がする。」

2人は忙いで下に向かった。

神宮寺「な!これは...」

冬季「....やっぱり、お前の言った通りだったな。」

そこには、まるで我を忘れたように生徒を倒していた湊がいた。

誠一郎「なんかすごいオーラを感じたけど、ってなんじゃこりゃー!」

碧「冬季、それと神宮寺くん!?」

雫「一体何が起こってるんです?」

冬季「話は後だ。こうなったらバトルロワイヤルだとか言ってる場合じゃなさそうだ。全員で抑えるぞ!」

湊「........」

私達の戦闘を他所に、とんでもないことが巻き起こっていた。

次回!

椎名対穂乃香

知鶴対観月

隼司対咲

完全決着!

そして、湊は...

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