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第16話 ギフテッドクラス

新キャラ登場!

でも怪しい影が?

咲「ようやく退院できたー!」

あれから1週間後。私の再生能力が更に上がりすぐに退院できた。

冬季「よお咲、もう大丈夫なのか?」

咲「うん。どこも痛くないし、何の異常もないよ。」

碧「良かったぁ。心配したよ。」

?「いやぁ、ほんとに良かったな。」

咲「ありがとう!........ん?」

その時、2人以外の声が聞こえた。

咲「うわぁ!どちら様!?....って。」

?「酷いなぁ、元とはいえ同じ中学の仲間の名前を忘れるとは。」

碧「(みなと)じゃん!え!?この高校だったの?」

湊「まぁ、クラス違くて会えてなかったからな。」

彼の名前は涼風湊(すずかぜみなと)。私達の同じ中学だったが、途中で親の仕事の事情で転校してしまったのだ。

碧「湊はクラスどこなの?」

湊「Aクラスだよ。冬季知らなかった?」

冬季「いや、知ってはいたが今初めて再会したよな。」

湊「そういえばそうだったな。まぁ原因は分かりきってるけど。」

咲「原因?」

雫「あ、咲さーん。と....どなた?」

そんな話をしてたら奥から雫ちゃんと知鶴さん

、穂乃香さんがやってきた。

知鶴「あれ、その方。Aクラスの涼風湊さんじゃない。」

穂乃香「Aクラスでもトップクラスの実力者と聞いています。」

咲「え!?そうなの?初耳なんですけど。」

碧「そう?別に変じゃないと思うけど。」

冬季「まぁこいつの能力を考えたらな。」

咲「湊の能力ってそんな強いの?」

湊「そういえば、咲には言ってなかったっけ。

俺の能力は『影の操作』。その名の通り、影を自由自在に操れるんだ。」

咲「へぇ。私の血液操作と同じか。」

湊「血液操作?咲って能力あったの?」

咲「あぁそれはね....」


~能力者になる経緯を説明中~


湊「へぇ。そんなことがあったのか。」

雫「私達もそんな話聞いてないですよ!」

咲「そういえば、知鶴さんたちはともかく、碧と冬季に説明した時は雫ちゃんいなかったね。」

碧「あとこのことを知らないのは誠一郎くんかな。」

湊「誠一郎?それってAクラスの?」

咲「そうだけど、湊、彼と知り合いなの?」

湊「知り合いと何も...」

誠一郎「おーい!みんなー!」

その時、誠一郎くんが前からやってきた。

穂乃香「噂をすればなんとやらですね。」

知鶴「こんにちは誠一郎さん。この前はありがとうございます。」

誠一郎「あぁいいっていいって。それより!」

そう言って誠一郎くんは湊に肩を組む。

誠一郎「みんな湊と知り合いだったのか。」

碧「私と咲と冬季は同じ中学だったの。それ以外の3人は今会ったばかりよ。」

誠一郎「そうなんだ。ところで湊。向かい側に新しいゲーセンできたんだけど、行かない?行くよな!よし行こう!」

そう言って誠一郎くんは湊の腕を掴んだ。

湊「ちょ、待ってくれよ。俺の拒否権どこだよ。ってなんちゅう力だよ。おい、待てよ!あ~~~~れ~~~~~!」

そう言って湊は誠一郎くんに連れて行かれてしまった。

咲「....ねぇ、もしかして冬季と湊の再会が今日初めてなのって。」

冬季「間違いなくあいつに振り回されてるからだな。」

後からきいたのだが、どうやら湊の転校先の中学が誠一郎くんの中学だったらしい。

全く、数奇な運命である。





湊「全く、誠一郎のやつ。こんな遅くまで付き合わせやがって。」

その日の夜、湊は誠一郎くんに振り回され続け夜遅くに帰っていた。

湊「まぁ、咲達と知り合いなのは意外だったな。雫さんな知鶴さんもいい人だし、これから楽しくなりそうだ。」

そんな独り言を呟きながら帰っている時、

湊「ん?(後ろに誰かいる!?)」

はっとなって振り返るが、後ろには誰もいなかった。

湊「気のせいか....」

湊はそう言って再び歩き出した。

?「あれがAクラスでも屈指の実力者の涼風湊か。確かに素晴らしいオーラをまとってるな。面白い.......」








ドゴォン!ガン!

凄まじい衝突音があたりに響く。

冬季「やっぱり湊は強いな!いい修行になる!」

湊「何言ってんだよ。お前の方こそ前とは比べ物にならないじゃないか。」

そう言って2人は再び激突する。

咲「....なんで学校でもこんなの見ることになるのよ。」

今、私たちはクラス合同で戦闘訓練中だ。クラス内でも他クラスでもいいのだが、2人組になり実戦のような組手をする。相手を殺さなければ何をしても構わないというルールだけはあったが。

知鶴「クラス対抗戦前の私に見せたいくらいね。」

私は知鶴さんと組んでいた。組む相手を選ぼうとした時、彼女の方から声をかけてくれたのだ。

知鶴「じゃあ、私達も始めましょうか。」

咲「そうだね。じゃあ...」

そう言って私は血液操作を発動する。

咲「いくよ!」

そう言って私は知鶴さんへ突っ込んで行った。

知鶴「(やっぱりそう来たのね。でも、あの時と同じと思わないことね!)」

それと同時に知鶴さんも突っ込んできた。

咲「(接近戦!?嫌な予感が!)」

私はそう思い咄嗟にバックステップをふむ。

知鶴「さぁ、驚きなさい!」

彼女がそう言って魔法陣を展開した瞬間、そこから木製の薙刀が出てきた。

知鶴「えい!」

咲「危な!」

私は何とかバックステップを踏んでいたので紙一重で躱すことが出来た。

咲「いきなり驚かせられちゃった。まさか接近戦をしてくるとは。」

知鶴「あなたに負けてから、自分の弱点を克服しようとしたのよ。」

才能の塊の人なのかと思ってたけど、努力家だったんだなあ。

知鶴「じゃあ次は、あなたの苦手を克服しましょうか。」

咲「え?」

そう言って知鶴さんが幾つもエネルギー弾を放ってきた。

咲「ちょちょちょ、まじ!?」

私は咄嗟に魔力を血に変えて放ちそれを相殺した。

知鶴「ねぇ。疑問に思ったんだけど、なんでエネルギー弾ではなくて、わざわざ血に変えてるの?」

咲「え?だってそれは知鶴さんが魔法の能力を持ってるからじゃ?」

知鶴「何言ってるのよ。魔力があればこんなの簡単に出来るわよ。魔力の消費も少ないし結構効率いいのよ?」

初耳である。入学してから少しは勉強したつもりだが、まだまだ知らないことは多いらしい。

咲「....こんな感じかな。」

私はそう言ってエネルギー弾を作り出した。

知鶴「そうそう。やればできるじゃない。

じゃあ、もう一度いくわよ!」

咲「うん!望むところ!」



一方で、他のメンバーもそれぞれ相手を見つけて各々組手をしていた。

碧「どう?アクロバティックさらさらは!」

誠一郎「前よりだいぶ早いね!肉弾戦特化って感じか。」

雫「みんなすごいなぁ。」

雫ちゃんは攻撃手段が、相手を殺しかねないので回復係として待機していた。

生徒「うわぁ!」

?「っとごめん!やりすぎたかな。」

その時、とある生徒が吹き飛ばされていた。

それを見ていた雫ちゃんが近寄る。

雫「大丈夫ですか?」

生徒「は、はい。でも、少し痛みますね。」

雫「私が回復させたら、念の為保健室へ行きましょう。」

そう言って雫ちゃんはその生徒を回復させ、保健室へと向かった。

?「あらら、相手がいなくなっちゃった。」

碧「あの子、1人になったけど大丈夫かな?」

誠一郎「あいつは...」

源「よう!お前ら、どうした?」

その時、源先生が2人に近づいた。

碧「あ、先生。あの子が1人になってるみたいで。」

源「なら、お前らと三すくみでやってもらってもいいか?」

碧「私は構いません。」

誠一郎「俺も大丈夫です。」

源「そうか。なら呼んでくる。」

そう言って先生は彼に話しかけ、2人の方へ連れてきた。

源「こちら、ギフテッドクラスの元宮隼司(もとみやしゅんじ)くんだ。」

隼司「よろしく、お二人さん。」

碧「(この人、なにか異質なオーラを放ってる。なんだろう。)」

誠一郎「なら時間がもったいない。早くやりましょう。」

隼司「ああ、頼む。」

その瞬間、隼司くんの雰囲気が明らかに変わった。

碧「(な、なにこれ。)」

誠一郎「(っは。面白ぇ。)」

隼司「じゃあ、行くよ!」

そう言った瞬間、彼がとんでもないスピードで踏み込んで誠一郎くんへ迫った。

誠一郎「うお!?速!(この速さは冬季並?いやそれ以上かも。)」

隼司「吹っ飛ぶなよ?」

そう言って隼司くんがとんでもない速さのパンチを放つ。

誠一郎「おっしゃあ!」

だが、誠一郎くんは間一髪腕を挟んでいたため何とか耐えていた。

隼司「おお、自分で言っといてなんだがまさか止められるとはな。」

碧「(これが...ギフテッドクラス!)」

ギフテッドクラス。そこの生徒は生まれつき特殊な能力を持たない代わりに、なにかの分野で突出した才能が与えられている生徒が入るクラスだ。その割合は少ないが、与えられた才能によっては、能力者の能力をはるかに凌駕することがある。

隼司「俺のギフテッドは『身体能力の超過』だ。そこら辺の身体強化と同じにしない方がいいぞ?」

誠一郎「へぇ、面白いな。」

隼司「さて、次はあの子か。」

そう言って隼司くんが碧に向かって突っ込んで行く。

碧「舐めないでね!憑依、アクロバティックさらさら!」

その時にはもう目の前に隼司くんがいた。

隼司「へぇ、面白ろそうだ。」

碧「ええ。楽しませてあげるわ。」

隼司くんは先程同様、凄まじい速さのパンチを放つ。

碧「危な!」

だが、碧はその攻撃を躱した。

碧「カウンターをあげる!」

隼司「うぉ、やるねぇ!」

碧はカウンターでパンチを放つ。そのカウンターは完璧に隼司くんを捉えたと思った。だが、

隼司「でも躱せるねぇ!」

なんと隼司くんは攻撃を仕掛けた体制でも、とてつもなく早いサイドステップでその攻撃を躱した。

碧「嘘!?」

隼司「だから言ったでしょ?身体強化と一緒にしない方がいいって。」

碧「(もう身体強化とかの次元じゃない。根本から違う。人の反射神経を超えていた。)」

その時、終了を伝える笛がなった。

源「今日はこれで終わりだ。皆、各自教室へ戻るように!」

誠一郎「面白いものを見せてもらった。ありがとう。」

碧「勉強になったよ。」

隼司「こちらこそ。三すくみを受け入れてくれて感謝するよ。」

碧「(いや、ほとんど一対二だったような。)」

ギフテッドクラス、元宮隼司。まだそこがありそうな気がした。他にはどんな人達がいるんだろうか。

次回

とある休日の話...

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