表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/73

第15話 新たなスタート

第2章開幕です!

半分吸血鬼シリーズでも、印象に残る章間違いないでしょう!

追記

ここからは咲視点ではなく、ナレーション?のような形式になります。(まぁとりあえず読めば変化がわかります)

 咲「バトルロワイヤル?何それ。」


 咲は碧からの報告に疑問を投げる。


 碧「毎年、私達生徒の現段階のランクが正式に決まる大事な行事なの。」


 咲「あれ?でも、受験の時に先生が判断してたんじゃ?」


 碧「あれはまだ一時的なものだよ。この行事で確定させるんだって。」


 それは、咲や碧がAクラスに行くことが可能になることを意味する。その事実を知り、咲のやる気が上がる。


 碧「じゃあ、軽くルール説明するね。」


 碧からの話を簡潔にまとめるとこうだ。

 ・この試験は単独行動になる。各々のランクを決めるので、チームを組まれると適したランクに設定出来ない可能性があるからだ。

 ・各クラスで参加しない生徒も何人か出る。それは能力の問題だったり、もう既に正式な審査を受けている場合はそうなる。

 ・評価基準は単純に生き残った時の順位だったり、ランク差が上の相手との戦闘でプラスされることもある。

 ・基本的に戦闘でのルールは相手を殺さないことと、過剰な攻撃が禁止であるだけでそれ以外の制限は無い。

 というものだった


 咲「なるほど。クラス対抗戦では、チーム戦だったのといないクラスもあったから、一段と大変そうだね。」


 碧「ちなみに、会場は学校らしい。前まではクラス対抗戦と同じドームだったらしいんだけどね。」


 先日の襲撃を受けたのもあり、あのドームを使うのはしばらく禁止となった。


 咲「よし!早く治して特訓するぞ!」


 碧「流石咲!私も負けないからね!(今度はあの力を使いこなして見せる。)」


 






 ところ変わって学校では、各々が対策を考えていた。


 雫「バトルロワイヤルかぁ。不安だな。」


 知鶴「まぁ雫ちゃんの能力はあまり戦闘には不向きだし、第一攻撃手段が相手を殺す気満々の攻撃だしね。」


 雫「何かいい方法ないかなぁ。」


 冬季「よ!お二人さん随分仲がいいね。」


 雫「あ、冬季さん。クラス対抗戦で仲直り出来まして。」


 冬季「そっかそっか。良かったね。」


 知鶴「それで、貴方は今回のバトルロワイヤルに出るのですか?」


 冬季「うん、まあそのつもり。」


 知鶴「そうですか。貴方は命の恩人ですが勝利を譲る気はありませんので。」


 そう言って知鶴が闘気をまとった目で冬季を見る。


 雫「わ、私も負けません!」


 冬季「いい目をしてるね。これは楽しみだ。じゃあ俺はこれで。期待してるよ、2人とも」


 そう言って冬季は去っていった。


 雫「じゃあ、私達も帰ろっか知鶴ちゃん。咲ちゃんのお見舞い行きたいし。」


 知鶴「........」


 雫「知鶴ちゃん?どうしたの?」


 知鶴「あぁ、ごめん。少し気になることがあってね。

(今の冬季さん、少し変だったような。)」


 その時、冬季は学校の校舎裏に来ていた。


 冬季「それで、俺に何か用?」


 そう冬季が言った瞬間、後ろからAクラスの神宮寺龍青が現れた。


 神宮寺「CとBのクラス対抗戦。何やら色々あったそうだな。」


 冬季「まぁね。強めの魔人と戦ったよ。何とか退いてくれたけど、ほとんどは運だね。」


 神宮寺「そこまで強かったとはな。少し驚きだ。」


 冬季「俺からしたら、お前がそこまで俺を評価してくれてるのことの方が驚きなんだが?」


 神宮寺「お前の強さは認めてる。自身の能力に頼らず、剣技を磨いたお前には少し尊敬すらある。だからこそ、お前が下級生徒と関わるのが我慢ならんのだ。お前は、Aクラスとして適した行動をとるべきなんだ!」


 冬季「なら、俺と勝負するか?」


 神宮寺「勝負?」


 冬季「あぁ。次のバトルロワイヤル。あいつら全員がが全体の3分の1以上の順位になったらあいつらを下級生徒と呼び、見下すのを辞めてもらおうか。」


 神宮寺「ふ、面白い。いいだろう。」


 冬季「決まりだな。じゃあ、そういう事で。」


 冬季が帰ろうと龍青の隣を通った瞬間、冬季が耳元でつぶやく。


 冬季「俺も参加するから、やり合いたいならいつでも来るといい。」


 そう言って冬季は去っていった。


 神宮寺「...上等だ。今回は楽しめそうだな。」






 冬季「ってな訳で、よろしくね!」


 咲・碧・雫・知鶴「いや何してるの!?」


 お見舞いに来た冬季からの突然の内容に、咲が思わず体を起こす。


 咲「全く、勝手にそんな勝負させられても。もちろん負ける気はないけどさぁ。」


 碧「多分、特にルールを決めなかったから、神宮寺からの使者が何人かいるだろうね。」


 雫「あの神宮寺さんからの使者。ってことは、Aクラスの人が相手になるんですかね。」


 知鶴「恐らくそうね。これは相当強い奴が相手になるわよ。」


 しかし、彼女たちも圧倒的な強さを感じたばかりだ。簡単には絶望しない。


 咲「絶対強くなって、神宮寺を見返してやる!」


 冬季「やる気になってくれて何よりだ。ちなみに俺も出るから、勝負したいなら...」


 咲「あ、それは丁重にお断りさせていただきます。」


 冬季「悲しい。」


 こうして、ここにいる全員が再び強くなることを決心したのだった。






 一方その頃、とある組織では幹部同士の会議が行われていた。


 ロキ「ねえ。そろそろまた仕掛けるってほんと?」


 カーリー「ええ、さっき"あのお方"まで聞きに行ったのだけど、今度のバトルロワイヤル中に仕掛けるそうよ。」


 ヴリトラ「ほう、バトルロワイヤルか。中々面白そうだな。」


 ロキ「で、問題は誰が行くかだよね。」


 ?「なら、私が行こう。」


 ヴリトラ「ハスター。珍しいな、お前が動くとは。」


 ハスター「あのお方は一刻も早く侵攻したいはず。こんな奴らに手間取ってはいられない。」


 カーリー「相変わらず、忠誠心が高いわね。」


 ロキ「真面目すぎるしね。あと、あの3人はどこ?」


 ハスター「さあな。あいつらは自由過ぎる。ロキ、お前よりな。それに、我々とあいつらでは分かり合えない部分があまりに多い。それは重々承知だろう?」


 ロキ「まあそうだよね。大将から作られた俺らと違って、あいつらは特殊だもんね。」


 カーリー「それでハスター。どうするつもり?」


 ハスター「バトルロワイヤルが終わった直後に襲撃をかける。奴らも疲労で疲れているだろうからな。」


 ロキ「あ、なら俺も同行させてよ。いい案があるんだ。」


 ハスター「ほう。お前から申し出るとは。いいだろう。」


 コンコン


 そんな会議をしている時、ノックの音が響いた。


 ハスター「どうぞ。」


 べラス「やあ、会議中にごめんね。って、またあの3人は居ないのか。」


 カーリー「まあ仕方ないわ。それでべラスさん。何かご用かしら。」


 べラス「今回の襲撃で、優秀な生徒をこちらに引き入れて欲しい。あのお方は戦力拡大を望んでいる。」


 ハスター「承知しました。容易いことです。」


 べラス「僕も1人率いれとくから、襲撃の時はそいつとも一緒にやっちゃって。」


 ロキ「はーい!さて、じゃあ温泉行こうか!」


 ヴリトラ「そうだな。あのお方が与えてくださった休暇を無下には出来ん。」


 カーリー「どうせあの3人は来ないし、私たちだけで行っちゃいましょうか。」


 ハスター「それもそうだな。ではべラスさん。我々はこれで。」


 そう言って4人はその場を後にした。


 べラス「さてと。じゃああの3人を探しに行きますか。」


 生徒たちの知らないところで、さらなる計画は進行していったのであった。

次回!

新キャラ登場!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ