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第15話 新たなスタート

第2章開幕です!

半分吸血鬼シリーズでも、印象に残る章間違いないでしょう!

咲「バトルロワイヤル?何それ。」

私は碧からの報告に疑問を投げる。

碧「毎年、私生徒の現段階のランクが正式に決まる大事な行事なの。」

咲「あれ?でも、受験の時に先生が判断してたんじゃ?」

碧「あれはまだ一時的なものだよ。この行事で確定させるんだって。」

つまり、私がAに行くこともできるかもしれないってことか。ちょっとやる気が出てきたかも。

碧「じゃあ、軽くルール説明するね。」

碧からの話を簡潔にまとめるとこうだ。

・この試験は単独行動になる。各々のランクを決めるので、チームを組まれると適したランクに設定出来ない可能性があるからだ。

・各クラスで参加しない生徒も何人か出る。それは能力の問題だったり、もう既に正式な審査を受けている場合はそうなる。

・評価基準は単純に生き残った時の順位だったり、ランク差が上の相手との戦闘でプラスされることもある。

・基本的に戦闘でのルールは相手を殺さないことと、過剰な攻撃が禁止であるだけでそれ以外の制限は無い。

と、こんな感じである。

咲「なるほど。クラス対抗戦では、チーム戦だったのといないクラスもあったから、一段と大変そうね。」

碧「ちなみに、会場は学校らしい。前まではクラス対抗戦と同じドームだったらしいんだけどね。」

まぁ、あんなことがあれば(しばら)く使えないだろうねなぁ。

咲「よし!早く治して特訓するぞ!」

碧「流石咲!私も負けないからね!」

今度はあの力を自力でコントロールしてみせる!






ところ変わって学校では、各々が対策を考えていた。

雫「バトルロワイヤルかぁ。不安だな。」

知鶴「まぁ雫ちゃんの能力はあまり戦闘には不向きだし、第一攻撃手段が相手を殺す気満々の攻撃だしね。」

雫「何かいい方法ないかなぁ。」

冬季「よ!お二人さん随分仲がいいね。」

雫「あ、冬季さん。クラス対抗戦で仲直り出来まして。」

冬季「そっかそっか。良かったね。」

知鶴「それで、貴方は今回のバトルロワイヤルに出るのですか?」

冬季「うん、まあそのつもり。」

知鶴「そうですか。貴方は命の恩人ですが勝利を譲る気はありませんので。」

そう言って知鶴が闘気をまとった目で冬季を見る。

雫「わ、私も負けません!」

冬季「いい目をしてるね。これは楽しみだ。

じゃあ俺はこれで。期待してるよ、2人とも」

そう言って冬季は去っていった。

雫「じゃあ、私達も帰ろっか知鶴ちゃん。咲ちゃんのお見舞い行きたいし。」

知鶴「........」

雫「知鶴ちゃん?どうしたの?」

知鶴「あぁ、ごめん。少し気になることがあってね。

(今の冬季さん、少し変だったような。)」

その時、冬季は学校の校舎裏に来ていた。

冬季「それで、俺に何か用?」

そう冬季が言った瞬間、後ろからAクラスの神宮寺龍青が現れた。

龍青「CとBのクラス対抗戦。何やら色々あったそうだな。」

冬季「まぁね。強めの魔人と戦ったよ。何とか退いてくれたけど、ほとんどは運だね。」

龍青「そこまで強かったとはな。少し驚きだ。」

冬季「俺からしたら、お前がそこまで俺を評価してくれてるのことの方が驚きなんだが?」

龍青「お前の強さは認めてる。自身の能力に頼らず、剣技を磨いたお前には少し尊敬すらある。だからこそ、お前が下級生徒と関わるのが我慢ならんのだ。お前は、Aクラスとして適した行動をとるべきなんだ!」

冬季「なら、俺と勝負するか?」

龍青「勝負?」

冬季「あぁ。次のバトルロワイヤル。あいつら全員がが全体の3分の1以上の順位になったらあいつらを下級生徒と呼び、見下すのを辞めてもらおうか。」

龍青「ふ、面白い。いいだろう。」

冬季「決まりだな。じゃあ、そういう事で。」

冬季が帰ろうと龍青の隣を通った瞬間、冬季が耳元でつぶやく。

冬季「俺も参加するから、やり合いたいならいつでも来るといい。」

そう言って冬季は去っていった。

龍青「...上等だ。今回は楽しめそうだな。」






冬季「ってな訳で、よろしくね!」

咲・碧・雫・知鶴

「いや何してるの!?」

お見舞いに来てくれた冬季からの突然の内容に、思わず体を起こす。

咲「全く、勝手にそんな勝負させられても。もちろん負ける気はないけどさぁ。」

碧「多分、特にルールを決めなかったから、

神宮寺からの使者が何人かいるだろうね。」

雫「あの神宮寺さんからの使者。ってことは、Aクラスの人が相手になるんですかね。」

知鶴「恐らくそうね。これは相当強い奴が相手になるわよ。」

しかし、私達も圧倒的な強さを感じたばかりだ。簡単には絶望しない。

咲「絶対強くなって、神宮寺を見返してやる!」

冬季「やる気になってくれて何よりだ。ちなみに俺も出るから、勝負したいなら...」

咲「あ、それは丁重にお断りさせていただきます。」

冬季「悲しい。」

こうして、私は再び強くなることを決心したのだった。

冬季「(...俺も強くならないとな。)」






一方その頃、とある組織では幹部同士の会議が行われていた。

ロキ「ねえ。そろそろまた仕掛けるってほんと?」

カーリー「ええ、さっき"あのお方"まで聞きに行ったのだけど、今度のバトルロワイヤル中に仕掛けるそうよ。」

ヴリトラ「ほう、バトルロワイヤルか。中々面白そうだな。」

ロキ「で、問題は誰が行くかだよね。」

?「なら、私が行こう。」

ヴリトラ「ハスター。珍しいな、お前が動くとは。」

ハスター「あのお方は一刻も早く侵攻したいはず。こんな奴らに手間取ってはいられない。」

カーリー「相変わらず、忠誠心が高いわね。」

ロキ「真面目すぎるしね。あと、あの3人はどこ?」

ハスター「さあな。あいつらは自由過ぎる。

ロキ、お前よりな。それに、我々とあいつらでは分かり合えない部分があまりに多い。それは重々承知だろう?」

ロキ「まあそうだよね。大将から作られた俺らと違って、あいつらは特殊だもんね。」

カーリー「それでハスター。どうするつもり?」

ハスター「バトルロワイヤルが終わった直後に襲撃をかける。奴らも疲労で疲れているだろうからな。」

ロキ「あ、なら俺も同行させてよ。いい案があるんだ。」

ハスター「ほう。お前から申し出るとは。いいだろう。」

コンコン

そんな会議をしている時、ノックの音が響いた。

ハスター「どうぞ。」

べラス「やあ、会議中にごめんね。って、またあの3人は居ないのか。」

カーリー「まあ仕方ないわ。それでべラスさん。何かご用かしら。」

べラス「今回の襲撃で、優秀な生徒をこちらに引き入れて欲しい。あのお方は戦力拡大を望んでいる。」

ハスター「承知しました。容易いことです。」

べラス「僕も1人率いれとくから、襲撃の時はそいつとも一緒にやっちゃって。」

ロキ「はーい!さて、じゃあ温泉行こうか!」

ヴリトラ「そうだな。あのお方が与えてくださった休暇を無下には出来ん。」

カーリー「どうせあの3人は来ないし、私たちだけで行っちゃいましょうか。」

ハスター「それもそうだな。ではべラスさん。我々はこれで。」

そう言って4人はその場を後にした。

べラス「さてと。じゃああの3人を探しに行きますか。」

私達の知らないところで、さらなる計画は進行していったのであった。

次回!

新キャラ登場!

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