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第10話 開戦 後編

ついに決着!?

私にナイフが迫る。


「あっぶなぁ!」


私は顔を掠めながらも何とか攻撃を躱した。


「喰らえ!」


私は穂乃香に火の玉を飛ばすが、それも躱された。


「まるで忍者見たいね。」


「いえ、忍者ではなく暗殺者ですよ。」


「暗殺者?」


「ええ、私の能力は『暗殺者』。卓越した身体能力だけでなく、様々な武器を使いこなすことが出来ます。」


「なるほど、通りで速いわけだ。」


「さて、おしゃべりしてる時間はありません。すぐに終わらせましょう!」


そう言って穂乃香は突っ込んできた。


「(速い!やっぱり見えない)」


ナイフ捌きも超一流だ。勘で避けるしかないけどこのままじゃ、


「ここです。」


「ぐっ!」


穂乃香のナイフが私を捉えてしまった。何とか半歩引いたが深手だ。


「距離を取らないと!」


「無駄ですよ。」


そう言って彼女はくないを投げた。


「くっ、やっぱり忍者じゃない!」


「いいえ。言ったはずです。様々な武器を使いこなすと。流石に銃はダメと言われまして。」


「あっそう。」


「もう終わりですか?もう少し粘ると思ってましたが。」


「安心しな。すぐに楽しませてあげるよ。」

ちょうどいい。新しいやつを試すか。


「憑依、アクロバティックさらさら。」


すると、私の周りを赤い布が包んだ。


「な、なんですかそれは。」


布が消えると、私は赤い帽子を被り赤い服を着た姿をした。


「アクロバティックさらさらよ。私の能力は妖怪の憑依なの。」


「そうですか。ですが、結果は変わりません。」


穂乃香はそういうと、また姿を消した。


「(やっぱり気配も消えてる。でも、この姿なら。)」


「終わりです。」


ナイフが私に迫る。だが、私はそれに反応した。


「な!」


それにより穂乃香の体勢はわるい。


「やっと隙を見せたわね。」


私は彼女に蹴りを入れる。


「ぐはぁ!」


彼女は大きく飛んだが、既のところで腕を入れて直撃を防いだ。


「(先程に比べて、遠距離攻撃はないが近接戦が急に強くなった。何が起きた。)」


「あなたも能力説明してくれたし、私も少し教えてあげる。アクロバティックさらさらはそのアクロバティックな動きとさらさらした髪から由来されてる。だから、近接戦闘に向いているってこと。そこら辺の身体強化と同じにしない事ね。」


「くっ...」


さて、私も加勢に行きたいしそろそろ終わりにしよう。


「行くよ!」


「(確かに強い。でも、知鶴様のために!)私は負けません!」


ドゴォン!


「!!!」


決着が着くと思ったその瞬間。近くへ何かが落ちてきた。


「ねぇ、もっと静かに出来ないの?」


「速く着いたんだし文句言うな。」


「...誰!」


「え?ほら気づかれてんじゃん。」


「まあこんなヤツらすぐに始末すればいいさ。」


「ああ、そうだね。(ニヤリ)」






所変わって、知鶴と咲は...


「見せて貰おうじゃない!ここらかの逆転劇を!」


「お望みのままに!」


私は先程のように、魔力を血液に変え斬撃の形にし、大量に放った。


「喰らえ!」


「まさか同じ手を2度も?舐めてくれるわね!」


知鶴は今度はより多くのエネルギー弾を放ち全てを相殺して見せた。でも、


「それは囮よ!」


「な!」


私は既に彼女の近くに迫っていた。私の手は血液が動物の爪のような形をかたどって手に着いている。


「(近接で威力の高い血液での攻撃ね。でも甘い、こんなのまた防御魔法で...)」


「えい!」


私は相手を切り裂くように攻撃を仕掛けた。


「そんなの意味無いわ!」


知鶴さんは防御魔法を展開した。だが、


「かかったね。」


次の瞬間、私は手についていた血液を操作し矢の形にし相手の背後にから放った。


「なに!」


彼女は何とか回避するも、思わず防御魔法を解除した。


「しまっ」


「喰らえ!」


私はその隙を逃さず、蹴りを入れた。


「がはぁ!」


彼女は大きく飛び、地面を激しく転がった。


「あなたの防御魔法、前方か1箇所にしか出せないんでしょ。だから私の矢の攻撃を回避した。」


「くっ!」


「さあ、そろそろ終わらせようか。」


「(ここで負ける?この私が?そんなはずない!)」


次の瞬間、知鶴が大量の魔法を使った。火、水、電気、岩、氷、その全てを私に放ってきた。


「私は負けない!そんなの有り得ない!」


「くっ!」


流石にこの量の攻撃を躱し続けるのは無理がある。私は被弾してしまうが、それでも彼女へ迫る。


「ならこれが奥の手よ!」


そう言うと彼女はどこからか、剣を取り出した。


「え!?」


「私だって近接戦闘の対策はしてるわよ!」


知鶴さんが私へ剣を振りかぶる!


「はぁ!」


私は何とかその攻撃を躱し彼女へ迫った。


「何!」


「こっちはもっとすごい奴とやり合ってたの。そんなの見え見えよ!」


そして私は彼女へ渾身のパンチを喰らわせる。


「これで終わりよ!」


「かはぁ!」


その一撃で、彼女はその場に崩れ落ちた。


「クソ、この私がこんなヤツらに。」


「自分の能力に頼りすぎたあなたの負けよ。」


相手のトップを倒し前衛の応援に行こうとしたその時、


ドゴォン!


と、どこからか凄まじい音が聞こえた。


「な、何?今の音!」


「こ、これは一体!?」


すると、こちらに走ってくる人がいた。


「おーい!大丈夫か!?」


「先生!」


「すごい音がしたんだが、何があった?」


「私達も何が何だか。」


その時、森の中から2人の人影が出てきた。


「碧!」


「穂乃香!」


「みんな逃げろ!あいつらやばい!」


「知鶴様!今すぐお逃げを!」


2人が逃げながら声をかけるが、


「ダメだよ、勝手に逃げちゃ。」


その瞬間、2人の背後から何者かが迫る。


「がぁ!」


「くっ!」


2人はそいつからの攻撃で吹き飛び、私たちの方へと向かってきた。


「よいしょー!」


先生が何とか2人を受け止め、2人は無事だった。


「お前ら何物だ!」


「あれ、教員もう来てたの?面倒くさ。」


「全く、あの場ですぐに始末してれば。」


こいつら...何かやばい!今までの誰よりも、ずっと!


「質問に答えろ!」


「まあ待て待て、そんな焦んないでよ。名前だっけ?俺はとある組織の幹部の1人、ロキって名前だ。よろしく。」


「同じ組織の幹部、ヴリトラだ。」


「何が目的だ!」


「まあ何が目的って訳でもないんだよ。そろそろうちの大将が動きたいって言っててね。そこで、今後邪魔になるバトラーの卵達を潰しに来たって訳。」


「そうか、ならお前らはここで消す!」


「全く、身の程知らずなやつだ。」


「まあいいじゃん?ちょっと遊んであげようよ。」


突如乱入してきた2人。一体何者?

次回

ロキとヴリトラにより、全員大ピンチ!?

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