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(四)-3

「彼はあなたよりも先に私に手を出したの。その後にあなたが彼に手を出した。そうでしょう!」

 本当にそうなのか、私には判断がつかなかった。

「ウソよ! 彼、誰とも付き合っていないって言っていた!」

「安心して。彼はもういないから。彼がいなければ、みんな彼に言い寄ったりしないでしょ。だから私は半年前に誓ったのよ。男なんていらない、って。あんたもそうでしょう! 知っているのよ、あんたが彼のこと好きだったってこと」


(続く)

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