表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[画像付き] 気象観測員『メグミさん』。 地表のほとんどが海に沈んだ近未来の地球で、日々がんばってます。  作者: トウフキヌゴシ
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/96

第73話、ハイウエイ

 良い天気だ。

 絶好のツーリング日和である。

 ツーリングに行く日の朝、全員が待ち合わせ場所に集まった。


 各自お互いに自己紹介しあう。


「これから、陸地の方に向かいます~」

「今回は、エアバイク初心者のナンバ君がいますので、なるべく水面近くを飛んでいきましょう」


「はあい」

 

「”ハイウエイ”を西に向かって、富士山の麓を目指します」

「先行するのでついてきてくださいね~」

 ユタカがエンジンをかける。


「タイチロウさん、腰に手を回して、荷物になってね」


「分かった」

  


 ”ハイウエイ”


 水没したとはいえ、内地に行くほど水深は浅くなる。

 海上に突き出た、昔のビルや建物で迷路のようになっていた。

 そのため、昔の高速道路の上に標識がつけられ、道路のように利用されている。



 メグミとナンバは、エアモトグッチV1100s

 ユタカは、エアドゥカティMHRミッレ

 アナスタシアは、ウエアウルフ

 オリエは、エアロイヤルエンフィールド・ブレット

 に乗っている。


 オリエは、イギリス製の単気筒のクラッシックエアバイクである。

 トコトコと回る楽しいエンジンだ。 


 昔の高速道路が、水面下に薄っすらと見える。

 お互い日本軍式のハンドサインで合図を送りながら、ゆっくりと飛んだ。

 途中、サービスエリアのような所でトイレ休憩する。

 合成の缶コーヒーを飲みながら、一息ついた。


「タイチロウさん、腰とか痛くない~?」

 メグミが聞く。


「大丈夫、船と違ってスピード感が違うね」

 ナンバが言う。


「あ、ユタカさん、アナスタシアさん、つけます?」

 オリエが、軍支給の”サンイーターパーフェクト”を取り出す。


「ナスチャでいいよ」

 アナスタシアの愛称だ。

「ありがとう。 もらうよ」


「ん、ありがと~」

 ユタカが、肌の露出している部分に塗った。

「この調子で行ったら、昼前には着くから~」


 遠くの方に、陸地が見えてきた。

 陸地には、検問所があり許可の無いものは近づけない。


「大丈夫だよ~」

 検問所の前で一端止まる。

 ユタカが身分証明書のカードを見せた。 

「先に許可は取ってるはずだよ~」

 

「確認しました。 ユタカ中佐、休暇ですか」


「そう~」


 通行用のゲートが開いた。

 少し飛んで、陸地の駐機場に着いた。

 ”青木ヶ原樹海森林保護区”と看板に書いてある。


「今日は、トレツキングだよ~」


「すごいっ」


「ありがと~」


「いいのかい?」

 アナスタシアだ。


「陸地なんて何年ぶりかしら」

 オリエが腕を組んだ。


 上陸許可は簡単には下りない。

 植物の種や苗は、裏ルート高値で売られているし、植物の病気を持ち込む危険があるからだ。


「今回のレインメーカーの調査の評価もあって、許可が下りたんだよ~」

「一応、森の中では、私の指示にしたがってね~」


 エアダスターや靴の汚れを吸着マットで落としてから、森に入った。


 メグミとナンバが、手を繋いで歩く。

 木漏れ日が気持ちいい。

 鳥の鳴き声がする。


「メグミ、あれっ」


「あ、すごいっ、リスだ~」


 30分ほど歩いて、森を見渡せるような高台の、ログハウスのレストランに着いた。

 ユタカが、昼食を予約していた。

 トリニクと森のキノコなどを使ったサンドイッチである。

 森を見ながら食べるサンドイッチは、とてもおいしかった。

 食べ終わった後、同じ道を帰った。


 エアバイクに乗り、待ち合わせ場所に夕方着く。


「今日はありがと~」


「陸なんて久しぶりだよ」


「サンドイッチ、美味しかった」


 ユタカと、アナスタシアと、オリエは、このまま飲みに行くらしい。

 ナンバは、メグミのレントハウスに泊まる予定だ。


 興奮冷めやらぬまま、解散となった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ