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[画像付き] 気象観測員『メグミさん』。 地表のほとんどが海に沈んだ近未来の地球で、日々がんばってます。  作者: トウフキヌゴシ
第二章

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第60話、カシマ

リピート、アフター、ミー。

”香取型練習巡洋艦、二番艦型神社、鹿島神宮”所蔵、”酔鯨級潜水空母型奉納の剣、フツノミタマノツルギ”

 ”呑竜”のメインPCの、バックアップは終了した。

 艦の中央付近に設置された、直径3メートルのハードディスクが高速回転している事だろう。


 ”吞竜”は。JAXAの基地を出港。

 浮上して海上を航行している。

 メグミとヒイラギと、”水無月”一番機が、先行観測の順番である。

 一週間ほど先に進み、周辺の異常の確認も含めて気象観測する。


「メグミ、ヒイラギ、”水無月”一番機、出発します」


「いってらっしゃい、気をつけて」

 フランソワーズ大尉の声だ。


 ドオオオン


 電磁カタパルトで射出された。



 旧茨城県上空をしばらく飛んでいると、


「先輩、左に神社が見えますっ」


 左に、赤と白に塗り分けられた、巨大な”酔鯨級潜水空母型奉納の剣、フツノミタマノツルギ”が見えた。

 ”呑竜”と同型艦だ。


「鹿島神宮ですか?」


「う~ん、ちょっと違う。 あれはね~」


「”奉納の剣、フツノミタマノツルギ”よ」


「一応、氏子たちに奉納された剣扱いになるわ」

 巨大な、潜水空母を指差した。


 メグミが、操縦を変わる。


「鹿島神宮はその下」

 よく見ると、小さな艦が随伴している。


 

 ”香取型練習巡洋艦、二番艦型神社、鹿島神宮”

  

 香取型練習巡洋艦の妹。

 神職や巫女の練習をするために建造された。

 巡洋艦とはいえ、練習艦なので小型且つ武装は控えめである。



 ”酔鯨級潜水空母型奉納の剣、フツノミタマノツルギ”

 

 本来、武道の神様である、武甕鎚(タケミカヅチ)大神を、お祭りする”鹿島神宮”である。


 が、


 練習艦の火力に不安を覚えた氏子たちが、寄付を募り”酔鯨級潜水空母、フツノミタマノツルギ”を奉納した。

 基本、”酔鯨級潜水空母、フツノミタマノツルギ”は、鹿島神宮所蔵の()()扱いになる。



「”鹿島神宮”が、”酔鯨級潜水空母型奉納の剣、フツノミタマノツルギ”を、指揮する形になるわね~」

 メグミが、”水無月”の飛行速度を落とした。


神娘(かんむす)、鹿島で、検索して見なさい」 


 神社を擬人化した、案内用AI”神娘(かんむす)”である。


「あ、 出ました」

 

 ヒイラギのメインモニターに、胸の豊かな白い髪の女性AIが映る。


『香取型練習巡洋艦二番艦型神社、妹の鹿島です。 ……』

 (以後説明が続く)


「? 随伴艦の経験値取得量増加ってなんですか???」

「胸囲的なけしからん装甲で、人気を博すと書いてるんですけど???」


 …………


 異世界と混線しているようだ。


 詳細は、神のみぞ知る。


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