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[画像付き] 気象観測員『メグミさん』。 地表のほとんどが海に沈んだ近未来の地球で、日々がんばってます。  作者: トウフキヌゴシ
第二章

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第55話、ミツクビシステム

アナスタシアは、規定の雇用料と、日本軍の情報データベース、”ミツクビシステム”にレベルAまでアクセスする権利を得た。


「破格の報酬だねえ」

 規定の雇用料はともかく、国が管理するデータベースを自由に使えるのは、科学者にとってかなりの報酬になる。


「早速、起動してみよう」 


 手持ちのタブレットPCを起動し、”ミツクビシステム”にアクセスする。

 起動画面には、日本の古い古文書”日本古書事記”に出てくる”ミツクビの竜”を、模した絵が出てきた。



 ミツクビの竜 


 ”日本古書事記”に出てくる、三つの頭と二つに尻尾を持つと言われる竜。

 腕は翼上になっており、肌や鱗は黄金色に輝く。

 地上に降りたち、竹の中に隠れた姫を守るために、月から飛来したとされる。


 伝説では、ライバルの”()ッド・()-二アス・ド()ゴン”と、今でも地上のどこかで死闘を繰り返しているとされる。 

 

 先の大戦末期に、機械で再現しようと言う計画があったが、詳細は知らされていない。

 (閲覧には、レベルSの権限が必要である) 



「さてと……」




 レインメーカー中間報告書              

                    報告者:ヤスコ・サワグチ


 一番古い報告が、約50年前に確認されている。


 突発的に起こる急激な異常気象、特に”スーパーハリケーン”の中に、艦船の影の目撃証言が上がる。


 目撃証言はあるが、あらゆる探査手段に反応がないため、見間違いと処理されてきた。


 最近、”旧国会議事堂上部の階層建築を利用した海上軍事基地”の最下層まで、空軍の降下猟兵(アクアボーン)を潜水させた結果、”レインメーカー計画”の計画書と思われるものを発見。


 AIを用いた完全自立型の()()()()()に、ナノマシンを使った、()()()()を載せる計画と予想された。


 17個目となる、ハイパーカーボン製のステルス装甲が、海軍中尉により発見される。


 最新の発見者である、海軍中尉も異常気象の中で、艦船の影を見たと証言している。


 この海軍中尉も参加した、調査団を編成。


 レインメーカー調査作戦を”陽だまり(サニーデイズ)”作戦と呼称。


 日本空軍所属、酔鯨(すいげい)級潜水空母、”呑竜(どんりゅう)”をこの作戦の特務空母に指定した。


 先日、日本軍基地を出港したところである。


 付属の資料として、不明艦船の目撃場所と当時の付近の気象。


 ハイパーカーボン製のステルス装甲の拾得場所を記載した地図を添付する。





「ふ~ん」

 地図を見ながら、

 (ステルス装甲が作れた時代は、まだ陸地があったんだよな)

 何とはなしに、その時代の地図を重ねてみた。

「……その時代の陸地の上は航行してないのか……」


 アナスタシアは、レインメーカーに関する重大なことに気付きつつあった。



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