表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/96

第5話、タイタンホエール

 メグミは、飛行挺”水無月”を水柱の立っている方へ飛ばした。

 海面に白い筋を引きながら、低空で接近する。 


「あれだ」


 巨大な生物が、音響機雷に触れて水柱が上がる。


「ボエエエエエエエエエエエ」

 鳴き声が聞こえた。


「タイタンホエールッ」

「こんな浅瀬に」

「まだ小さい子供だ」

「群れからはぐれたか」


 全長約20メートルのクジラが、動くたびに音響機雷が爆発して水柱を上げた。

 更にタイタンホエールを混乱させる。



 海洋生物が巨大化したこの世界で、クジラも例にもれず巨大化していた。


 ”()()()()()()()()”である。


  この個体はまだ子供で、大人になると軽く100メートルを超える。

 正に海の王者である。

 これまた100メートルを超える”()()()()()()”との死闘は有名である。



 ”音響機雷群”を超えると、昔は陸地があった所であり一気に水深が浅くなる。

 所々ビルの屋上が海面に出ていた。


「うう。親は何してるの」

 浅瀬から離れた方に、誘導用(クジラの呼ぶ声?の音がする)のソノブイを投下する。

 飛空艇のフロート部の後ろから、投下された。

 タイタンホエールの子供に変化はない。


「こんなんじゃ無理か~」

「メーデー!メーデー!」

「こちら、日本海軍気象部所属、飛空艇”水無月”誰かこたえてっ」

「メーデー!メーデー!」


「こちら、日本陸軍所属、戦艦”文福茶釜(ぶんぷくちゃがま)”」

「どうしました」


「こたえたっ」

「浅瀬にタイタンホエールの子供が立ち往生してるの」


「分かりました。そちらへ向かいます」


 メグミは、目印のために照明弾を打ち上げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ