表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[画像付き] 気象観測員『メグミさん』。 地表のほとんどが海に沈んだ近未来の地球で、日々がんばってます。  作者: トウフキヌゴシ
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/96

第49話、夢の国

 今、”吞竜(どんりゅう)”は水没した東京の海上を、15ノット(時速27km)で航行中である。


 メグミは、飛行艇格納庫の上の、第二甲板にいる。

 足元の飛行艇格納庫のハッチが、全開にされていた。

 下に、第一甲板にある電磁カタパルトのレールが見える。


 メグミは、メインモニターを繋いだ、観測用の双眼鏡で気象観測中だ。


「だいじょうぶ?」


 左舷側には、ヒイラギ准尉が、慣れない双眼鏡を使いながら気象を観測している。


 風もなくいい天気だ。

 第一甲板も第二甲板も、シーツなどの洗濯物がひるがえっている。

 ”休暇”の者が干しているのだ。


 第二甲板のさらに上に、外部指揮所があり、ナンバが周りを双眼鏡で見まわしていた。


「周囲に異常なし」

「両舷そのまま」

 ナンバが、伝声管に向かって、簡単な指示を出している。


「ん、メグミさん?」

 ナンバが下にいるメグミに気付いた。

 メグミを手招きする。


「ナンバ君」

 指揮所に上がってナンバの横に並ぶ。

「いい天気だね~」


「うん」

「あ、メグミさん、”ユメノクニ”が見えるよ」

 指さした先には、白い西洋風のお城が見えた。



 対メガシャーク用要塞併設型、巨大遊園地、ユメノクニ、”デスティニーランド”


 大戦がはじまる前に、この地にあったと言われる、あるカートゥーンを主題とした巨大遊園地を完全再現したもの。

 洋上に作られた、積層建築物の上に建てられている。

 しかし、できた当初から、周りの海流が少しづつ変わった。

 その結果、周りの海が”メガシャーク”の群生地となってしまう。

 メガシャークに対抗するために、遊園地の周りに武装エリアをつけ足していった。

 今では、武装エリアは、遊園地と同じくらいの広さになっている。



 特徴的なのは、八方向に設置されている、”46センチ大和型主砲塔”()()である。

 これは、いかなる”メガシャーク”も寄せ付けない。

 その他、多数の武装が設置されている。



 丸みを帯びた重量級の機動甲冑パワードスーツ、”ドワーフ”を装備する傭兵部隊”七人の小人”。

 機動甲冑パワードスーツ”ウェアウルフ”を操り、”メガシャーク”に飲み込まれ、腹を切り裂いて出てきたという傭兵、レッドキャップ(赤頭巾)

 防御戦のプロ部隊、”イ・トレ・ポルチェリーニ”(三匹の子豚)。


 など、


 頭に”黒いマウスの耳”の飾りをつけた傭兵部隊は、周りの兵を震え上がらせるという。



 また、航空戦力として、機体を真っ白に染めあげた、”対メガシャーク”用急降下爆撃隊”スノウホワイト”を有する。


 遊園地内で開発された、兵器の品評会である”エレクトリカルパレード”には、各国の軍関係者がたくさん見に来るのだ。


 真ん中にある、童話のお姫様の名前をした白い中央制御用の建物は、正に”ユメノクニ”を守るお城(キャッスル)なのである。


 最近、兵器の販売額と、”メガシャーク”から作られるかまぼことふかひれに、遊園地の収益が抜かれた。



「次の休暇に遊びに来ようね~」


「うん。かならず」


 遊園地は、無茶苦茶楽しいのだ。


 たとえ、”メガシャーク”に囲まれ、八方を”46センチ大和型主砲塔”で守られているユメノクニ(エルドラド)であろうとも。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ