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[画像付き] 気象観測員『メグミさん』。 地表のほとんどが海に沈んだ近未来の地球で、日々がんばってます。  作者: トウフキヌゴシ
第一章

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39/96

第39話、艶女(アデージョ)

「次の休みには必ず会おう」


「うんっ」

 メグミは、頬を染めた。


「じゃあ、いくね」

 メグミは、キャノピーを閉めて、折りたたまれていた翼を開いた。

 信号が赤から緑に変わる。


「”水無月”メグミ、いきま~す」


 ドオオオン

 

 電磁カタパルトに打ち出され、”水無月”は、”呑竜”から勢いよく発艦した。 


 

 メグミは、持ち場の海域に戻ってきた。

 ”水無月”を着水させている。

 早速、フランソワーズ大尉から送られてきた、ナンバの隠し撮り写真を見て


「えへへ」

 にやけているメグミである。


「そうだ」

 メインモニターを出し、日本海軍のホームページを開いた。

 何日かに一度、目を通すことを義務づけられているのだ。

 日本海軍の今月のMVPを紹介する記事を見た。


 日本海軍は、日本陸軍よりスマートでおしゃれと言われている。 


 ”今月の艶男(アデオス)”(ツヤダン×)


 ”シロー・サカイ少佐、マンハント(人攫い)部隊を撃退す。”

 ”今月のはじめ、シベリア送りになりそうになっていた、隊員を救出した。”


 インタビュー


「ロシア正教の、SU63フランカーモーリェ(海)に奇襲で一回、巴戦で二回、キルコールしたら諦めてくれたよ」

「最後ホバリングして挨拶した時、シスター服で片頬に傷があったから」

「空母”シベリア”のエース”バラライカ”だったんじゃないかな」

「我が愛機(零式艦上戦闘艇”新月”)に感謝だね」



 零式艦上戦闘艇”新月”


 日本海軍が、”水無月”の前に採用していた、戦闘艇である。

 形は”水無月”とほぼ変わらないが、余分なものは一切ついていない。

 ”速さ”と”機動性”に全てを振ったピーキーな機体で、扱いは難しい。

 しかし、しっかりした技量を持つものが操れば無敵の強さを誇る。

 ちなみに、スーパーハリケーンの時は、コックピット以外を爆炸ボルトで吹き飛ばす。

 これをすると後で、大変怒られることになる。



 ”今月の艶女(アデージョ)


「んんっ」


 ”スーパーハリケーンのスパイラルを幸運にも観測す”

 ”うら若い女性隊員、リュウグウウミガメ二匹が泳ぐ海に飛び込み、漁船の乗組員15名(うち3名は重傷)を救助した”

 ”その後、陸軍所属の”コンゴウリキシ”にまとわりついていた、蛸の足を、”電磁麻酔弾”で沈黙させる”


 インタビューは、本人が任務中のため取れていません。 


 今月の艶男(アデオス)艶女(アデージョ)に盛大なる拍手を。



「……わたしのことじゃんっっ!!」


「今月の艶女(アデージョ)おめでとう」

 ナンバからメールが来た。


「ありがとう」

 メールを返した。


 (……しかし、私は30代女性ではないのだが……)

 メグミは、考えてはいけないことを考えている。


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