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[画像付き] 気象観測員『メグミさん』。 地表のほとんどが海に沈んだ近未来の地球で、日々がんばってます。  作者: トウフキヌゴシ
第一章

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33/96

第33話、訓練日

 「今日は、訓練日にしよう」

 

 メグミは、海に浮いている”水無月”の翼の上で言った。


 ”ガンテツ”から分かれて通常業務になっている。


 日差しが穏やかで気持ちがいい。


 翼の上に立てた、シャワー用のカーテンの中で水着に着替えた。


 露出多めの黒の水着である。


 準備運動をした後、


「よしっ、泳ぐぞ~」


 ソナーで周りの海の安全を確認してから、海に飛び込んだ。


 ”水無月”の周りをゆったりとしたペースで、2()()()()()で泳ぐ。


 その後、海の上に標的を浮かべ、ニューナンブに練習弾を装填し、射撃訓練を行った。


 基礎的な、筋トレの後、


「これくらいでいいか~」


 折り畳み式のロングチェアとビーチパラソルを出して、トロピカルジュースを()()、ロングチェアに横たわった。


 黒いサングラスをかけ、日焼け止めを塗った。


 背中に塗り残しがある。


「今度、ナンバ君に塗ってもらおうかなんてね、なんてね~」


 手足をバタバタさせるメグミである。



 ”完全UVカットサンオイル、サンイーターパーフェクト”


 ナノマシン技術を使った、完全サンオイル。


 海上生活を強いられる女性のお肌の友である。


 UVカットに限らず、美白効果、基礎化粧品の役割も果たし、お肌のケアもばっちりである。


 ちなみに軍の支給品であり、これを支給されたいがために、海上勤務を希望する女性隊員もいると言う。

 


 ロングチェアに横たわりながら、時々メインモニターを繋いだ双眼鏡を覗いて、気象観測をする。


「気怠い午後だね~」


 レドームを背負った飛行艇”満月”が近くを通りかかった。 


 こちらに気付いて近づいてくる。


 メグミが大きく手を振ると、複座型のコックピットに座った、男性隊員二人が、笑いながら親指を立てたり、指でフレームを作って、写真を撮るようなふりをした。


「ふふふ」


 メグミが、悪戯を思いついたように笑った後、”投げキッス”をする。


 一瞬、”満月”がふらついた後、男性隊員が大笑いをしているのが見えた。


 メグミのメインモニターに大きく親指を立てた絵が出て、いいね!が二つついた。


 ”満月”がゆったりと周りを一回、旋回した後、去って行った。



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