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[画像付き] 気象観測員『メグミさん』。 地表のほとんどが海に沈んだ近未来の地球で、日々がんばってます。  作者: トウフキヌゴシ
第一章

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29/96

第29話、ガンテツ

 メグミは、検査入院の名目で、病室に泊めてもらった次の日、”朝のお勤め”に出ている。


「いや~、この船が”ブッディズム”だったとは……」


 ”ナイチンゲール”は”ワールド・コングロマリット・リリジョン”の外郭団体が運営している。(担当は、日本ブッディズム教会と言うところか)

 ”タタミ”のしかれた、”ダイガラン”の中央に”ブッディズムスタチュー”が備えられていた。

 正座をして”オキョ―”を唱える。

 ”カウントボールリング”と言って、渡されるものを見て、


「お数珠じゃダメなのかな?」

「……病院と寺院か~……」(焼き場もあるのかな?) 

 メグミは何か胸に、もやもやとしたものを感じながら、両手を合わせた。


 ”ナイチンゲール”は、漁船の横転した場所の上空に待機して、回収船に位置を教えている。

 昼過ぎくらいに、大きくて四角い船が到着した。



 ”日本陸軍所属、海上土木作業用揚陸艇、ガンテツ” 


 船名と四角いボディからわかるように、”イワオ”の開発チームが開発した船である。

 質実剛健で頑丈、現場の信頼はとても高い。

 前部のオープンハッチから、”水中用機動甲冑”を下ろすことが可能。

 やはり、実際は”潜水作業”なのだが、”土木”や”揚陸”と付けるのは、陸軍の意地の現れである。



 ”ガンテツ”は、収納式のクレーンを出して、横転した漁船を元に戻した。

 次に、開いた前部の揚陸用ハッチから、”水中用機動甲冑”が海に飛び込んでいく。


「ナンバ君のお父さんが”水中用機動甲冑”のダイバーだったっけ」


 ナンバは父の手伝いで、小さいころから潜水艇に乗っていた。

 潜水艦乗りになった理由である。


 ”ガンテツ”は中破して沈んでしまった、漁船をサルベージするつもりである。


「資源は大事だよね」 

 幸い”リュウグウウミガメ”はどこかに行ったらしい。

 メグミは、”水無月”を飛ばして、周りの警戒を手伝った。


「……漢らしくていい……」

 上空から、”ガンテツ”を見たメグミの感想である。



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