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[画像付き] 気象観測員『メグミさん』。 地表のほとんどが海に沈んだ近未来の地球で、日々がんばってます。  作者: トウフキヌゴシ
第一章

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23/96

第23話、グレートカロリーフレンド

 お参りした後、”旧国会議事堂上部の階層建築を利用した海上軍事基地”(日本軍本部)に帰ってきた。


 二人は、改めて正式に付き合い始めたのを確認してから、解散した。


「また、次の休暇に会いましょう。メグミさん」


「次の休暇が待ち遠しいですね~ ナンバ君」


 初々しい二人である。 



 メグミの休暇が残り4日になった。


「1度、仕事に出ると1カ月は帰ってこれないからな~」

 おもむろに、冷蔵庫の整理を始めた。

 ”合成ミルク”、飲み切れる。

 ”海藻サラダ”、”イワシの切り身”、食べきれる。

 ”オキアミ”(20センチくらいある)は明日”エビフライ”にしよう。

 ”合成ワサビのチューブ”は大丈夫。

 ”味噌”や”醤油”は使い切れそう。(使い切りパックを使用)


 ちらりと、冷蔵庫の横に置いてある段ボールを見る。


 ”グレートカロリーフレンド”か~



 ”グレートカロリーフレンド”


 オーツカ製薬が発明した、”完璧(かんぺき)栄養食品”である。

 実際、完璧(かんぺき)の名は伊達ではなく、”グレートカロリーフレンド”と”合成煙草”(カルシウムとビタミンC)と”水”が有れば生きていける。


 ただし、致命的にまずい。

 

 日本軍の、レーションに正式採用されており、海上でのメグミや他の隊員の主食になる。

 ちなみに家や建物に、1週間分備蓄することが、法律で義務付けられている。



「パサパサして、味が絶妙に美味しくないんだよね」


(海産物と合成調味料で作られた、”ポンカレー”はとてもおいしいのに)


 ポンカレーは、オーツカ製薬のこだわりの逸品で、本物のビーフカレーより美味しいと言われている。

 食事の全てが”グレートカロリーフレンド”にならないように、わざと味を落としていることをメグミは知らない。

 

 ナンバは通常、空軍の宿舎の食堂で食事をしている。

 ナンバのその日の夕飯は、”ポンカレー”であった。 

 2杯、おかわりした。


 

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