帝国へ向かう
朝に起床したトトは、秘境から王都へとやって来た。買い物をする為に商店街へ。
野菜や肉など食材を買い漁り、雑貨屋で色々購入し収納していく。
クルミナが居るサムスン魔導具店へ。
「いらっしゃいませ…あっトトさん!」
「どうも。予定を早めようと思いまして、クルミナさんが居て良かったです」
「お待ちしてました。何か買われますか?」
「はい。シャワーとかありますか?」
「シャワー?どういう魔導具です?」
シャワーが通じなかったので、軽く説明して住宅関連の方へ案内してもらう。
お風呂はあるが、シャワーは無かった。
「とりあえずこのお風呂下さい」
「はい!ありがとうございます!シャワーというものは王城にある様な、水の魔導具を上部に設置している設備ですね。成る程…蛇口に沢山穴を開けて出すんですね…」
上に蛇口があるタイプはあるが、シャワーの形ではないらしい。商業ギルドで魔導具など、アイディアの特許の申請が出来るらしい。特許になっていなければ製品化して登録するそうだ。
「登録出来たらトトさんにもアイディア料が入りますからね!」
「いや、俺の知識じゃないのでいらないですよ。クルミナさんの力になれて良かったです」
他にも家具等を購入。買い物が終わり、個室へ案内されたので少しゆっくりする事に。
「あの、あの後…大丈夫でしたか?」
「あー、使者が来て王城に連れていかれましたが、特に問題ありませんでしたよ」
「すみません…本当に大丈夫なんですか?」
「はい、ここで雑談出来ている時点で大丈夫ですよ。監視も居ませんし」
ホッとする表情で笑うクルミナ。心配しているので、サラッと説明しておく。
「一応トハーシっていう人が作った事になっているんで、宜しくです」
「トハーシですか。でもよく虚偽判定に引っ掛かりませんでしたねー」
「まぁ色々あるんですよ。そうだ、王族は断りましたが、クルミナさんとなら取引したいんで何か買っていきます?」
「は、はい!是非!」
トトには必要無い能力や、使わない魔法を持つ武器をクルミナに買ってもらう。主にロミオの店から買った物がメインだが。
クルミナは大いに喜び、欲しそうにしていた武器は格安で提供しておいた。
「ありがとうございました!また来て下さいね!」必要な物を購入したので、魔導具店を後にする。
もう買い物は終わったので、王都を出る。人目の付かない場所まで行き、SGドラゴンに乗って東へ向かう。
「うーん…ただ会いに行くのも詰まらないよなぁ…あのクソイケメンは勇者だから…悪者役になりきろうかな?…作成」
古代鎧・アヴァロスの闇鎧、魔銀結晶、魔金結晶、オリハタイト、マギマタイトを合成。武装特化武器を作成。
≪古代武装・アヴァロス、ランクーー、ーーー、ーーー≫
「なんだこれ?真っ黒い玉だなー。発動したら闇属性の武装が長時間出来るけど、手に持つ武器は無いから…それっぽい武器持てば良いか」
いたずらな顔を浮かべて東へ。
ロドニア帝国の首都、帝都ロドニアにぶっ飛んで行った。
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千年以上の歴史を持つロドニア帝国、その帝都の中心にある皇城。その中で1人の女性が驚きの声を上げた。
「なっ!」
「_っ!どうされました!サアラ様!」
サアラと呼ばれた女性はワナワナと震え「皇帝の元で話します。付いて来て下さい」皇帝の元へと急いだ。
皇帝の執務室にやって来たサアラは、ノックをすると直ぐに執務室へ入る。
「む?何事だ?…サアラか…何か視えたのか?」
「急な訪問、お許し下さい。…帝都に脅威が迫っております」
「なんだと?具体的には解るか?」
「厄災が来る…それしか解りませんでしたが…直ぐにでも来るかもしれません。こんな事は初めてです…」
30代の威厳のある男性。執務中なので地味な格好だが、皇帝のサンドロス・ロドニア・オーウェン。サアラの報告で眉を顰めた。
サアラは未来を予言する事も出来る優秀な占い師。代々帝国に力を貸してきた一族だ。信頼は厚い。
「厄災…か。それが何か解れば良かったが…魔物、病魔、災害、それとも魔族か、最悪の場合は魔王か…軍部に告げよ、警戒指定だ。それと冒険者ギルド、中立連合など各方面に連絡だ」
「「はっ!」」
何が来るか解らないが、恐らく後手に回るであろう。深いため息を残し、会議室へ向かう。
「何が起きる…厄災…過去の記録では魔王が現れたが…当時は不懐の勇者が居た。今、勇者は居ない…いや…あいつが勇者になったと聞いたな」




