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流れの武器屋  作者: はぎま
ヴァイラ王国へ。
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武器強化。3

 夕方が過ぎてタケル達は帰って来た。色々回り、アヴァロ大陸に無い物が多く、まだまだ見る所が多いので明日も行くそうだ。

 トトも誘われたが、ラグナと話したい事があると言って断った。

 一応通信石があるので、何かあった時は連絡が取れる。何かあっても行く必要があるとは思えないが…


 次の日は、武器の調整をしながらラグナと話す事に。


「ラグナ、起きてるかー」

≪起きているよ。泰人の為に夜は沢山寝たから≫

「女神でも睡眠は必要なんだな」

≪もちろん必要さ。寝る事で膨大な記憶の整理をしなければいけない。人間と一緒だね≫


 軽く挨拶をしながら、トトは『天国への階段』で得た物を整理。


「ダンジョンのお宝って、他の世界の物も流れて来るんだよな? 人とか流れて来ないの?」

≪来るよ。その場合は魔物にやられて直ぐに死ぬから、人知れずってやつだね≫

「そっか。他の世界って沢山あるのか?」

≪あるよ。何百、何千とね。地球もその一つ。でも、裏の世界は一つだけ≫

「裏の世界か…」


 裏の世界は、何処の世界とも繋がる可能性があり、繋がると邪気が溢れ、災いが起きる。

 ラグナが犠牲となり、邪気を取り込まなければ今頃この世界は無い。


≪裏の世界に支配されたら死の星となって、やがて裏の世界に吸収される≫

「人は死ぬとして、女神達はどうなるんだ?」

≪はぐれの神となる。他の世界へ逃げる者も居れば、世界と一緒に消える者も居る。地球に逃げる神も多いぞ≫

「だから地球は神話が沢山あるのかな?」


 ある程度の整理が終わり、武器の調整をしていく。



 異聖銃・夢元の鷲に、マギトリタイト、エクスキャリバー、スーパーマジックボムを合成。


≪神鳥銃・ルージア、ランクー、神鳥ーー、攻撃ーー、防御無視・神種特攻・ルージア召喚≫


「神武器って事で良いのかな?」

≪神鳥ルージアは別次元の神獣だね≫



 竜宝杖・滅殺竜を取り出して眺める。溜めの時間が長いので、殲滅浄化兵器と大差無い。なので左腕と合成してみる。


≪金魔業龍拳、ランクー、金魔滅龍ーー、攻撃ーー、錬金術・龍禁術・分離・幸運・魔壊≫


「名前の割には黒い義手だな」

≪この兵器があれば、ここより弱い世界くらいなら征服出来るよ≫



 創造剣・ザ・ワールドを取り出す。もう武器師の力が強化されたので必要無いが、強い武器なので使い道を模索。


≪その剣…星の欠片と合わせてみたら?≫

「星の欠片? そういやダンジョンで見付けたな」


 創造剣と、星の欠片、宝石や属性石、マギタマタイトを合成。金色の剣が出来上がった。


≪創星剣・世界(ザ・ワールド)、ランクー、ーー、攻撃ーー、形態変化・英雄創製・武神装金≫


「強いんだけど…ちょっと重いな。他の武神装の方が強そうだし…」

≪あっ、ごめん…泰人に合って無いのかも…≫


 作ってしまったものは仕方ないので、収納に入れておく。



 次に混沌砲を取り出して、自律型武装・閻魔に変える。


「よう閻魔」

「きひひっ、漆黒の堕天使よ。強くしてくれるのかい?」

「そうだなー。不幸系とか憎しみとか殺戮とか全部合成して良い?」

「くひっ、その方が助かるよ」


 邪気のある武器、殺戮の宝珠、呪術、謎の奥義、謎の禁術、王魔の毒水、不幸アイテムなど…負のオーラを放つ物を全部閻魔にぶちこんでみる。無の力も一緒に入れる。


≪閻魔王・無銘、ランク外、閻魔王レベル0、攻撃0、混沌・強制0・自律・裏奥義・裏禁術・零魔法≫


「零魔法って何?」

「ゼロにする魔法さ。きひっ、その時が来たら解る」



 閻魔は隅っこでジーッとしているので、とりあえず放置。広い場所で殲滅浄化兵器・シャイニングζ(ゼータ)を取り出し、マギロボタイト、余っている武器を合成。

 サイズは小さくなったが、攻撃力は確実に上がっている。


≪消滅兵器・Ω(オメガ)、ランクー、消滅ーーー、攻撃ーー、消滅砲≫


「二メートルの大砲に変わったなー」

≪これなら当たれば私にダメージがくるぞ≫



 マジックガード・ミックス、聖印の守り、時の歯車、時空の盾、消えない炎、スーパー避雷針、鏡鎧リフレクター、血赤魔珊瑚、白の腕輪、黒の腕輪、天使剣、悪魔剣、宝石類や鉱石を合成。


≪オールマイティガード、ランクー、全属性防御、反射、時空結界≫


「こんなもんかなー。後は何かあったっけ」

≪女神の指輪を作って欲しいんだけど…≫

「ん? 良いぞ」



 ラグナの指示で、エンゲージリング、愛の指輪、祝福のくす玉、ユニコーンの角、聖酒・リヴール、千羽鶴、天使の壺、悪魔の壺、宝石類を合成。


≪女神のペアリング、ランクーー、永遠の祝福≫


「ん? これで良いの?」

≪ふふっ、ありがとう≫


 一通り武器の調整を終えるが、これで足りるかまだ解らない。


「ラグナ、これで闘えそうか?」

≪…正直、難しい。だから、なんとか頑張って≫

「ざっくりだなぁ…まぁ、やれるだけやってみるよ」

≪そうだ、そこの虹色の花と気力回復の霊薬をトレードしたら、エリクサーになるかもよ≫


 変換機・トレードの中に、虹の花と気力回復の霊薬を入れてスイッチを押す。チーンという音の後にトレードを開けてみると、虹色に光る液体が入った小瓶。


≪禁薬・エリクサー、ランクーー、全回復・欠損回復≫


「…ありがとう」

≪…どういたしまして≫


 禁薬・エリクサーと、禁薬・妖精王の霊薬。これで、一安心とトトの表情が綻ぶ。

 ラグナと雑談していると、タケルが帰って来た。


「ようタケル」

「泰人、ただい…まー…閻魔、怖いから収納に入っててよ」

「きひひっ、おかえり…忘却の勇者よ」

「閻魔、収納に入ってて。ノワールさんが見たら泣くから」

「……なんかおくれ」


 トトが変換機・トレードの中に、黄金の宝石…聖女ニーナちゃんの封印された黒歴史を入れる。チーンという音の後に、トレードを開けて中を確認。


≪歴代聖女達の生写真、ランクS+≫


 生写真を閻魔に渡すと、きひきひ言いながら収納にスーッと入って行った。


「……」

「……変換機でさぁ、緑の女神人形達をトレードして良い?」

「良いけど…知らねえぞ」


 タケルが緑の女神人形を一体入れて変換してみる。チーン……タケルが恐る恐る開けてみる。タケルが首を傾げながら緑色の怪しい宝石を手に取り鑑定すると、徐々に表情が変わっていく。


≪緑の加護、ランクーー、女神ヴェーチェルネードの加護が得られる≫


「……」

「ほれみい。もう入れんなよ」

「そ、そうだ! 教会に納めれば!」

「緑のお姉さんがホイホイ来るぞ」

「…じゃ、じゃあ泰人が武器に変えてよ!」

「それは無理。俺が呪われてタケルに恋をしてしまう」

「…それ…一番嫌だね」

「…諦めろ」


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