迷宮・天国への階段。6
リザルト回です。
ダンジョンの終着点。
とりあえず石碑を読んでみる。
≪迷宮・天国への階段、終着点。SSランクの迷宮踏破おめでとう! 今夜は焼き肉だね! 私も一緒に食べて良いんだぞ!≫
「…ラグナ、これ誰が書いているんだ?」
≪私だよ。暇神だから、ある程度は操作出来るようになったんだ≫
「そうか。後でゆっくり話そう…」
≪愛の語らいだね。楽しみにしているよ≫
石碑を斬り取り、ノーレンに渡す。すると書いてある文字が変わり、おめでとうで終わる。
「さっ、宝箱開けるかー」
黒色宝箱が二つ。順番に開けていく。
≪エクスキャリバー、ランクーー、攻撃ーー、防御無視≫
「名前はニアピンだけど、銃だな」
「能力は凄いね」
≪最期の晩餐、ランクS≫
「思い描いた食べたい物が食べられるやつだな」
「味噌カツ食べたい」
≪殺戮の宝珠、ランクーー≫
≪時空の盾、ランクーー、時空防御≫
「時空の攻撃ってどんなの?」
「空間ごと斬るとか…ですかね?」
≪王魔の毒水、ランクーー≫
≪呪術・邪の傀儡、ランクS+≫
≪ソウルキーパー、ランクーー、魂の保存≫
「ん? これって…」
「なんかやばそうなの多いなぁ…」
≪仙術・縮地、ランクS≫
「タケル、これいる? 俺は神速使えるからいらんけど」
「じゃあ、貰うねー」
≪ルナライトちゃん人形・オータムバージョン、ランクーー≫
「焼き芋食べてるな」
「幸せそうだね」
≪禁術・怨我懲、ランクーー、縁や穢を切る禁術≫
「えんがちょー…」
「これ凄いね、型が二十種類もある」
もう一つの黒色宝箱も開ける。
≪時空テレビ、ランクーー≫
「テレビだ…チャンネル数すげえな…」
「これ大きさ変えられるよ」
≪時空タブレット、ランクーー≫
「これテレビとセット?」
「多分ね…」
≪時の歯車、ランクーー≫
≪マギロボタイト、ランクーー≫
≪マギタマタイト、ランクーー≫
「ロボと玉」
「謎鉱石」
≪無敵のTシャツ、ランクS+≫
「オレ様無敵って書いてあるな。ノーレン、やるよ」
「いや、マジでだせぇよこれ」
≪祝福のくす玉、ランクーー≫
≪クソみたいな物体、ランクF≫
≪気力回復の霊薬、ランクーー、魔力・体力全回復≫
≪消えない炎、ランクS-、水氷無効≫
≪スーパー避雷針、ランクS-、雷無効≫
「なんか荒いな」
「荒いね」
≪無の力、ランクーー、無に帰する力≫
「あっ、駄目な奴だ」
「これラスボスが使う奴だよね」
宝箱の確認を終え、奥にある虹色の玉を鑑定。
≪復活の宝珠、ランクーー、失ったものを復活させる宝珠≫
「これ、死んだ人も生き返るんだよな」
「おそらく…消えた記憶も、寿命も戻せると思うよ」
「そっか…」
復活の宝珠は一つ。一度しか使えない。
「…トハシさん、使って下さい」
「…まだ、使えません」
お宝を収納。
床に設置してある転移陣を起動した。
バシュンッ__見慣れた穴の底に到着。SGドラゴンに乗り込み、ダンジョンから出る。
「泰人、これからの予定は?」
「あー…最終調整がてら王都ノールに寄るよ。最後になるかも知れないし」
「…了解。あの後どうなったか、調べないとね」
「あぁ、俺は武装で行動するから、情報収集は頼むよ」
トト達は、魔物の大移動が終わった後を知らない。
王都を歩いたら捕まる恐れもあるが、武装して変装を駆使するつもりではある。
トト達は、王都ノールへと向かった。
誰かに会えるかもしれない…と、少しだけ期待しながら。