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流れの武器屋  作者: はぎま
アヴァロ大陸。
107/163

大自然ダンジョン。5

 

 姉弟を残し、火山地帯を上から見ていく。


 一応地図は作って、宝の場所を確認している。

 火口だったり熔岩の中に宝箱があるのは、宝を取らせる気があるのかと疑ってしまう。

 火山の数はざっと見ても50はある。



「どんどん温度が上がるなぁ…武装・獄炎竜」


 深紅の鎧に武装して、火口を眺める。

 真っ赤な熔岩がグツグツと滾り、触れた物を燃やし尽くす熱量。

 ふと、熔岩の流れが変わる。


「えー…火口に魔物居るの?」


 上半身だけ飛び出た人型。

 全身が熔岩で出来た身体。

 静かにトトを眺めている。


≪マグマギガース、クラス6、強さ12645、火口に住む炎の巨人≫



「クラス6かぁ。竜魔法使ってみようかなー」

『気になってたよねー』


 宝箱に入っていた竜杖を改造していた。収納から取り出したのは、先端に竜の顔がある鉄色の鱗で包まれた杖。


≪竜杖・ドラゴンの裁き、ランクS+、竜術士レベル200、魔法攻撃3540、竜魔法≫


「改造途中だけど、クラス6なら大丈夫だろ。えーっと…竜気解放!」


 杖から力のオーラが溢れ出し、先端の竜が口を開ける。

 周囲の魔力を吸い上げ、竜の口に集まってきた。


「いけー、グレイトドラゴンブレスー」


 ギュォォォオ!__

 高エネルギーの砲撃。

 マグマギガースを貫き、火山ごと破壊していく。

 ドラゴンブレスが通過した後は、大きな穴があり、マグマギガースの姿は無くなっていた。


「…うーん。無属性の攻撃かぁ…これから必要になるよなぁ」

『まぁまぁの威力だね。魔法が効かない相手にも効きそうじゃない?』

「そうだなー。無属性特化で、もっと改造しとくか」


 竜杖を仕舞い、更に奥へ。



 途中、熔岩の中にある宝箱を回収していく。

 このフロアには、金色宝箱が5個、黒色宝箱が1個。

 3個は回収出来た。残りはボスを倒した先にありそう。



 先に金色宝箱を3つ確認する。


≪エミルの涙、ランクS-、エミルが流したと言われる宝石≫

「カミルの仲間かな?」

『緑色の巨人かな?』


≪旅の軌跡、ランクS、一度行った場所に行ける≫

「RPGの魔法みたいだな」


≪後悔のペアリング、ランクB+、後悔する≫

「振られたのかな」

『別れた後に気付くって奴?』


≪禁術・地獄門、ランクーー≫

「これヤバい奴だな」

『うん、地獄行き』


≪憎悪の宝珠、ランクーー、憎悪を引き寄せる≫

「これじゃね?」

『これだね』


≪精霊水、ランクA+≫

≪妖精水、ランクA+≫

「何かの材料になりそう」

『たしか、禁薬だっけ?』


≪禁術・無酸素、ランクーー≫

「これエグい魔法だな」

「息吸う生き物に効果的だね」


≪ルナライトちゃん人形・ブラック、ランクーー≫

≪ルナライトちゃん人形・パジャマ、ランクーー≫

≪テラティエラちゃん人形、眼帯ビキニバージョン、ランクーー≫

「幼女の眼帯ビキニ…背徳感凄いな」

『ロリエロだね』


≪鏡鎧・リフレクター、ランクーー、ーー≫

「そういや、これの盾持っていたな」

『魔法戦だと有効だね』


≪ドラゴンアーマー、ランクS≫

≪ドラゴンシールド、ランクS≫

≪ドラゴンヘルム、ランクS≫

≪ドラゴングリーヴ、ランクS≫

≪ドラゴンローブ、ランクS≫

「割りとこのダンジョンってドラゴン推しだな」

『一応強さの象徴だからね。普通喜ぶよ』


≪変換機・トレード、ランクーー、同じ価値の物に変換出来る≫

「これすげぇ…」

『小さい物しか出来なさそうだけど、凄いね』


≪勇気の証、ランクーー≫

「これの意味は?」

『勇気ある奴の証明』


≪天使の羽毛布団、ランクーー≫

「よし!布団!」

『これで終わりかな』


 残りはお金や宝石。

 宝箱の確認が終わり、奥へ進む。



 最奥には、一番大きな火山。

 標高三千メートルに届きそうな大きさ。

 トトはスケールが大きすぎて引いている。


 とりあえず、火口まで行く事にした。



「……これがこのダンジョンのボスかな?」

『だろうねー。扉を守っているし』


 火口は、壁の無い円形の闘技場が存在していた。

 落ちたら熔岩が待っているベタな闘技場。

 奥に小部屋があり、その扉の前にボスが居た。


≪炎の大王、ランク7、強さ28596、炎の王≫


 炎で出来た、蛇の様な身体を持つ龍に見える。

 寝ている…闘技場に誰かが来たら起き上がるのだろうか。



「んー、二人を連れて来てから倒すかー」

『そうだねー。あっ、ダンジョンで破壊の力を使っても大丈夫そうだよ』

「えっ、そうなの?」

『うん、ダンジョンって悪神の力が強くなるんだ。だから善神は見れないと思う』

「なるほど…」


 トトは一度引き返す事に。


 途中、ふと気になって…熔岩に手を入れて煉獄竜に合成してみる。


 ギュンッ!__

「__っ!うぉっ!」

『だっ、大丈夫?』

「あ、ああ…熔岩と獄炎竜…合成出来る」

『えっ、それ…凄くない?』

「凄いどころじゃ無いかも…」


 火山地帯の熔岩を全て合成したら、どうなるか解らない。

 とりあえず、火山を一つ合成してみる事にした。

 深紅の鎧のまま、火口にダイブ。


「__合成!」

 ギュィィイイ!__

 物凄い速度で合成されていく。


 1分程で、火口から熔岩が無くなる。

 底に到達したが、熔岩が沸き出してくる様子は無かった。


「底に何かあるな」

『宝石じゃない?』

「ほんとだ。貰って行こう」

『強くなった?』

「そうだなぁ、強くなってる。火山全制覇するかぁ」

『だね』


 先ずは姉弟に、最奥にボスが居る事を報告。



「兄ちゃん、倒してきて良いぞ」

「トハシさん。行ってらっしゃい」

「行きたくないだけでしょ…まぁ良いけど」


 火山地帯は暑いので、前の階層に戻ってテントを張る。

 姉弟はここでレベル上げに勤しむ予定。


 トトは火山を制覇して、ボスを倒したらまた戻る予定になった。






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