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流れの武器屋  作者: はぎま
アヴァロ大陸。
106/163

大自然ダンジョン。4

 次の階層も山脈が続く。

 今度は荒野は無く、最初から山が続いている。


 呆然としていたノーレンとノワールが落ち着くまで、休憩をしていたが先程復活。



「四階層は変わらないんですか?」

「あまり情報が無いのでなんとも…噂では五階層までですが…本当の事は解りません」

「そうですかぁ…」


 先程の滅亡の星で、ノワールのレベルは上がり、職業も変わっていた。


≪ノワール・アーラ、天災の乙女レベル73、強さ5365≫


 これは、素手でクラス5と闘える強さ。

 かなり強い方だが、トトはまだ足りないと思っている。


「兄ちゃん、俺もバーンってやってみたい」

「もう少し大きくなったら考えよう」

「ちぇっ…でも凄かったなぁ…」

「…地形、変わっていましたね…」

「あれは、ダンジョン以外で使うと威力は半分以下になりますよ。まぁ、魔物の大移動が起きたら使えば良いんですよ」



 話ながら、この階層の地図を作成。

 トレジャーサーチで種類ごとに印を打っていく。

 鉄が10、銀色が3、金色が2。


「兄ちゃん何やってんだ?」

「宝箱の場所だよ。夜に取ってこようと思ってね」

「凄いよなぁ…」


 ノワールは、トトを見ていると何か生き急いでいる様に見える。理由は解らないが、焦っている様に。



 今度はノーレンが、空中から魔物を仕留めていく。

「はははははー!」

 大分安定してきたので、トトとノワールは地上から見学。



「トハシさんは、また女神様と闘うのですか?」

「ええ、誰も悪くは無いので、闘う理由は無いんですけど…八つ当たりみたいな物です」

「なんか、女神様に嫉妬しちゃいますね…トハシさんが八つ当たり出来る相手なんだって…」

「はははっ、そんなもんじゃ無いですよ。ただの殺し合いですから」

「じゃ、じゃあ女神様を殺すんですか?」

「殺しませんよ。そんな事出来ませんし…文句を言いたいだけです」


 殺してしまったら、この世界の管理を誰がするのか…

 本当は、悪神と会う時に味方になって欲しかったが、今となっては手遅れだと思う。



 ______



 夜になり、トトは一人で宝探しに出掛ける。


『泰人、ノワールちゃんも連れてってあげたら? そのまま付き合えば良いじゃん』

「ノーレンが一人になるじゃねえか」

『ノーレン君は、一人になる覚悟を持ってるよ。解ってるでしょ?』

「まぁ…な。でも…付き合っても、別れる前提だからなぁ…日本には連れて行けないし」


 転移武装は一人用。

 武器になっているタケルは連れていけるが、人は難しい。

 色々改造すれば、数人ならいけると思うが、時間と材料があるかどうか。


『ノワールちゃんも解ってると思うよ。思い出思い出……あっ、エッチする時は僕と呪怨砲を黒色宝箱に入れてね。気まずいから』

「アホか」



 雑談しながら宝箱を回収。

 銀色3、金色2。



「じゃあ銀色全部開けるかー」

『何が出るかなー』



≪狂わない置き時計、ランクB、狂わない≫

「なんかこれ怖いな」

『狂気の方かな?』


≪遠隔操作式地雷、ランクB、攻撃1000≫

≪FBー25・火炎放射器、ランクA+、攻撃1286≫

「近代的だな…」

『謎だね…』


≪ゴミ箱・燃えるゴミ、ランクA≫

「これ、燃えるゴミならいくらでも捨てれる」

『日本に持って帰りたいね』


≪大陸地図、ランクB≫

「おっ、昔の地図だ」

『アヴァロンとアヴァロスが載ってるね』


≪魔法玉、ランクA≫

「魔法玉?…魔法を入れれるのか」

『30個くらいあるね』


≪絵画・夢見る少女、ランクS≫

≪不幸な宝くじ、ランクA-、不幸になる≫

≪不幸な入学祝い、ランクB-、不幸にさせる≫

≪幸運のデスマスク、ランクA+、幸運?≫

≪幸運になりたいお札、ランクB-、不幸にさせる≫

「不幸シリーズってさぁ…全部合成したら、悪神の力を引き寄せそうじゃね?」

『やってみたら?すっごい不幸になるよ』


≪ルナライトちゃん人形・ホワイト、ランクーー≫

≪アクアマリンちゃん人形・貝殻バージョン、ランクーー≫

「貝殻ビキニだ…」

『貝殻小さくない?』


≪ホムンクルスの苗床、ランクA≫

「…デカイ…そういえば種あるな」

『植えたら育つ?』


≪高級ダイニングテーブル、ランクS≫

「宝箱にこれだけとか萎えるな」

『高級だよ?宝石すごいじゃん』



 銀色宝箱は終了。

 金色宝箱を開けていく。



≪風雷絶剣・テンペスト、ランクーー、ーー、ーー≫

「良いの出たな」

『流石金色』


≪竜杖・ドラゴンの咆哮、ランクS+、魔法攻撃2540、竜魔法≫

「竜魔法って強そうだな」

『裏魔法だね』


≪金魔女の左手、ランクーー、ーー作製≫

「…すげぇの出た」

『…泰人と似た能力だね』


≪ルナライトちゃん人形・スプリングバージョン、ランクーー≫

「セーラー服だと…」

『入学式だね』


≪マギネコタイト、ランクーー≫

≪マギトラタイト、ランクーー≫

「猫と虎だな…見た目変わらないぞ…」

『強いの出来そうだね』


≪天使の壺、ランクS+≫

≪悪魔の壺、ランクS+≫

「何に使うんだろ」

『何処かで使いそうだね』


≪ゲスジャンパー、ランクF、ゲスジャン≫

≪カスベルト、ランクF、カスヒモ≫

≪クズボン、ランクF、クズ≫

≪ブス、ランクF、ブス≫

「…最後悪口じゃねえか」

『…二回言われるとへこむね』


≪空間拡張キット、ランクA+、部屋≫

「テントに部屋を作れるな」

『良かったね』



 ______




 四階層は、二日程で難なく攻略出来た。

 空中を走りながら、魔物を倒すだけ。


 次は五階層に挑む。


「「「……」」」


 目の前に広がる山脈…ここまでは一緒。


 ただ、その山脈からマグマが噴き出していた。


「火山地帯かぁ……」

「熱い…ですね」

「空中無理だよな…どうやって攻略するの?」


 グオォォオオオ__


 遠くの方から何かの咆哮。


「…」

「…とりあえず、見てくるんで待ってて下さい」


 トトは五階層…火山地帯の探索を始める。

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