004 開拓開始
最近忙しくて書けていないので、かなり待ってもらうことがあると思います。ご了承くださいm(._.)m
みんなで夕食をとった後、部下に付ける名前に悩みに悩んだがなんとか考え出すことが出来た。
この事を翌日伝えると喜ばれた。
以外に時間がかかったことは内緒だ。
翌日の朝
俺は司令部にいた。
「調査の報告をしてくれ」
「はい」
静香が一歩前に出て話し始めた。
「では、まず始めに周辺の調査についてです」
「現在10kmの地点で哨戒船と哨戒機が巡回しておりますが、特に異常はみられません。
また、この陸地につきましても調査400km×350kmほどの島であることが判明しました。
他には、動物の様な生物以外特に知性を持った生物などは見つかりませんでした。
詳細に関しては後ほど調査していくとのことです」
静香は下がり、沙也加が前に出て来た。担当が分かれているのだろう。
「え〜と。次に、開拓の進捗状況です」
「現在は一割程進んでおります。
なかでも食料の生産の為の施設や住居の建設を最優先に行なっています。
重機は手元にあるもの全てを投入していますが、少し足りないとのことです。
戦争の為に多く資材を積んでいたので問題はありません」
「以上が現在の状況です」
そう言ってから沙也加が下がる。話の途中で何回もチラチラと見られていたが気にしない。
「そうか。周辺の調査についてはそのまま継続して、開拓については足りないものをリストにして提出してほしい」
「「はっ!了解しました」」
話が終わると部下達は各自の持ち場に戻っていった。
(まぁ、これでいいだろう。足りないものは今あるポイントでやりくりするか)
俺が考えていると、話を横で聞いていたユーリが話しかけてきた。
「で、結局足りない分はどうするの?」
「え?ああ、それはポイントを使って補充するよ」
「 あ、そうか!ポイントは使えるのか。なら一時的には大丈夫だね」
「そういうこと。ポイントの増やし方も見つけないといけないけどね」
「ははは・・。それもそうだけど食料はそれまでもつ?」
「大丈夫。実際そんなに食べる人はいないしね」
「俺達と部下以外は低スペックのAIだったから」
「でも、中身が機械でオートマタみたいで驚いた」
「だから、そんなに気にしなくてもいいぞ」
「オッケー、そうする」
話も終わったことだし、早速やりますか!
「じゃあ、俺は俺でやっていきますかね〜」
「・・・何をするつもり?」
そう言って、ジト目で俺を見てくる。何故だろう?そんなにおかしな事をしたことがあっただろうか?
「いや、あんまり大したことではないよ」
「ただ単に近代化しよう思っているだけだよ」
「だって、思わないか?現代人の俺達にこの生活は長くは出来ないと。特にユーリにとって」
「まぁ・・・確かにそう思うことがあったね・・・」
「でも・・出来るの?言うのは簡単だけどさ〜?」
ユーリもユーリで想像してみた結果、想像出来ず不安になったのだろう。
「出来ると思うぞ?そのためにさっきの模型を作ってたわけだし」
「え!あれが完成した時の様子なの!あれをどうやって造るつもりなの?」
「それにはアテがある。工兵と技術部の奴らを使うつもりでいる」
「あ〜あそこね・・・何気に技術力がおかしいくらいに高いところにね・・・」
それらは、ゲームの時に相手に勝つために俺がカンストするまで上げていったために、相手より耐久性や攻撃力などが全体的に軒並み上がって、御察しの通り最終的に孤立するようになった原因の一つでもある。
「あの模型を見せれば出来ると思うだろ?」
「そ、そうね・・・部下の子の方は改善案まで来そうね・・・」
「という事で、技術部に見てもらうか」
翌日技術部にその模型を見せたところ、「それは良いですね!やりましょう!」と言って、いつもは大人しい陽菜がテンション上げて部下に命令していた。
他にも、いろいろとどういう建物や施設を造り、配置をどうするのかなどを長く話し合っていたが、気づいたら朝になっていた。
あれ?いつこんなに時間が経ったのだろうか?
話を終えてそのままの足で、自分の天幕の中で寝ることにした。
その後、陽菜の行動力がどれだけ凄いのか(得意分野に限る)思い知ることになった。
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同時刻のある国の王宮
「一昨日の未明、不自然な魔力反応がありました」
「何かね、攻撃でも受けているということか?」
「いえ、そのようなことではございません」
「ただ、今までに前例がないとのことなのでご報告することに致しました」
「うむ、報告ご苦労。それで場所はどこかね?」
「この王都から東にあるマリョル海の向こう側です」
「宰相はどうすべきだと思う?」
「はい。私は調査した方がよろしいかと」
「不安要素は確認しておくべきです」
「この際、まだ見ぬ海の向こう側も一緒に調査出来ると考えた方がよろしいかと」
「う〜む・・一理あるな。では調査するがよい!」
「は!直ちに調査隊を組織致します!」
王命を受けて文官は将軍に編成させるため、急いで出て行った。
その組織された調査隊はこれから地獄の門を叩くとは知らずに王都を発つのであった。
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