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戦場のフロントライン  作者: 多田貢
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003 報告

あまり進展してないですが、是非読んで下さい。

 あれから何もなく数日が経過した。いや、ある意味では何もなくは無かった。


<同じ島のあるところでの会話>


「おーい!こいつはどこに運べばいいんだー!」


「それはあの建物の中に置いてきて」


「了解!しっかし、ここは随分と開拓したな。いや、発展したと言った方がいいのか?」


「そうですね。前はここ全体に木々がそびえ立っていましたのに、今では凄い変わりようですね・・」


「だろう!俺もここまでなるとは思っていなかった」


「これからどうなっていくんでしょうね?」


「俺にも分からないが、一つ言えることはこれからどんどん豊かになっていくということだ」


「そうですね。これからが楽しみです」


「俺もだ」


 これらはここの統治者であるゼロによる計画というより遊びの結果であった。


 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 時間を少し遡る。ユーリ達に怒られた後、ゼロは自分の天幕に戻っていた。夕食の準備が出来るまで待つことになったのだ。ゼロは天幕に戻ってからある事に没頭していたのだった。


「よし!上手く出来た」


 ゼロは出来たものを眺めた。そうしているとユーリがゼロ天幕の中に入って来た。


「ゼロ、夕食の準備が出来た・け・・ど・・・」


「何それ?」


「ん?あ、ユーリか。これは模型だよ」


「紙以外の素材が無かったから探しに行った甲斐があったよ。」


「そう・・・それにしても凄いね。今あるものでどうやればそう上手に作れるのか気になるのだけど」


「上手く出来てるだろう?自分でも寄せ集めでよく出来たと思っているよ」


「それにしても、その模型は結構リアルだね」


 その視線の先には机の上にある精巧に作られた模型があった。それらは一つ一つが高く作られており、まるで摩天楼のようなものになっていた。


「で、それには何かの意味があるのかい?」


 何かあるのだろう的な目で俺を見てくる。別に知られても良いので話すことにした。


「あー、これはここの開拓の最終目標だよ」


 それを聞いてユーリは堪らず驚いた。無理もないだろう。今この状況ではその一部どころか何も出来ない状況なのだから。ただ、いつか造ってみたいな〜的な感覚で本人は考えていた。


 長いこと一緒にいても本心なのか冗談なのか顔や声だけで見分けることが困難だと親に言われたことがあった。ここでも同じことが起こったのである。しかし、ゼロは違う方向を向いていたので、そのことに気がつかなかった。


「そう・・・」


「それよりユーリはここに何しに来たの?」


「ああ!そうだ!夕食の準備が整ったから呼びに来たんだよ。みんな待ってるから早く行かないと」


「そうか。じゃあ行くか。ちょっとだけ待ってて、今少し片付けるから」


 そう言って机の上に散らばっている紙などを一箇所に集めた。


「よし。もう良いよ」


「わかった。じゃあ行こうか・・・」


 天幕から出て、夕食がある場所まで案内してもらいながら移動した。目的の場所に着くとそこには自分の創った部下達が居た。しかし、人数が二人足りなかった。


「あれ?あと二人居ないけど、何かあった?」


 そう聞くと部下の一人が理由を話してくれた。


「居ない二人は今警戒任務にあたっています」


「そうか。なんか悪いな」


 そう言うと部下の一人が話しかけてきた。


「もしどうしてもと言うのであれば、後で二人に会ってあげて下さい」


 そう言う彼女の目は遠い目をしていた。何かあったのだろうか?と思いつつ、後で会うことにした。

 後で警戒任務にあたっていた二人に会うと二人に流れた。何か泣かすことをしただろうかと思ったが、違うと言われたのでそっとしておいた。と話がずれたので話を戻そう。


「分かった。後で見に行くよ。じゃあ、冷めないうちに食べようか」


 ユーリが「そうだね・・・食べようか」と言って席に座る。俺の席は縦に二つ並べられた長机の間のところだった。その席からはみんなの顔が見えるので席には気をつけたのだろう。そう思いながら席に座る。


 ユーリは俺から見て左側に自然に座り、右側には満面の笑みを浮かべる部下の一人が座っていた。高校生くらいに見える容姿をしている彼女はとても笑顔が似合っていた。見ているとユーリが「こほん!」と咳こんで「さぁ。食べましょ」と言う。何故か不機嫌そうにしていた。


「さぁ、みんな食べようか」


そう言うと、右側に座っていた部下の彼女が見えないと思えるほどの速さでお皿に盛りつけて俺に渡してきた。


「え!あっ、ありがとう?」


「いえ、これも部下の務めなので!どうしても悪いと思うのでしたら、私に名前をつけて下さい!」


身を乗り出しながらそう言って迫って来た。


「わ、分かったから落ち着いて」


彼女は気づいたのか、顔を赤くして静かに座った。


「えーと、名前が欲しいんだよな」


そういえば名前つけてなかった。


(ゲームの時はあまり気にしてなかったなぁ)


「ん?ということはみんな名前が欲しいの?」


そう言うと、部下達が一斉に首を縦に振った。


「そうかぁ。みんなどういう名前が良いとかある?」


「いえ、ゼロ様につけて貰えれば嬉しいです!」


「じゃあ、次会うときまでに考えておくよ」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ゼロ(18歳)


ユーリ(?歳)



○部下5人の名前


笑顔の似合う少女(18歳)→玲奈


小悪魔的妖艶な女性(?)→天音


清楚で真面目な女性(17歳)→静香


明るくて前向きな女性(19歳)→沙也加


寡黙な少女(17歳)→陽菜

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