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戦場のフロントライン  作者: 多田貢
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002 心の整理

長いことお待たせしました。

最新話を書いたので是非読んで下さい。

「まず、これからどうして行くか決めなければならない」


「そうだね・・・このままうじうじしてても意味ないしね。じゃあ、何から話し合おうか」


 俺はこういう梨紗の切り替えのところは良いと思う。


「まずは、ここが何処なのかを哨戒機でも飛ばして調べようと思う」


「兵は全員いたし、軍艦や空母なども有ったからそれを使おう」


「あと、どういうことが今できるのかを試そうと思う」


「?」


 梨紗は何を言っているのかわからないというように首を傾げた。そしてゼロは何をするのか言っていないことに気付いた。


「ああ、ここでもゲームの時と同じことが出来るのかを調べるということ」


「あーそういうことね」


「そういうことだ」


「ゲームの時みたいにメニュー画面が開けるか確かめるのと、開ける場合に何が使えて何が使えないのかを知ることが出来たらいいと思う」


 そう言ってからゲームの時みたいにメニューを開く動作をした。

 すると目の前に長方形の画面が現れた。


「お、開いた」


 開いた画面をいろいろと見ていく。

 すると一定以上から制限が掛かっていることに気づいた。


(もう一度初めからやれと言われてる気分になる)


 そしてその後も見ていったが、特に変わりが無かった。あるとすると、ロックされたところがあるくらいだった。怪しいと思うが今は保留にする。


 その他には、ゲームの時に使えていた権限が一部無くなっていることが分かったくらいだった。


「まぁ、これだけ分かれば十分か」


 そう言って画面を閉じた。

 本当に現実だと思えない。今この場所にある感触も匂いもそよ風も頭では現実だと理解しているのに、それを認めたくない自分がいる。


 だが、それよりも冷静にこれからどうしていくかと考える自分がいる。今見ている感じているものは、つねったりしても夢でもなく現実であると証明する。


(このまま悩んでいても仕方がない。次に進もう)


「え〜と、今の状況を報告してくれ」


 そう言うと、一人の女性が駆け足で来た。


「はっ!今のところ敵影は確認されておりません。現在通信などが出来ず、また現在地の確認が出来ておりません!他も同様に似た状況です!」


(今前に立っている奴は前に造った部下だな。今回のことで変わったのか)


「総統閣下・・聞いておられますか?」


「んっ?ああ、ごめん。状況は分かった。今から言うことを実行してくれ。」


「まず、哨戒機を飛ばして地図を作成して欲しい」


「そして、警戒を厳としつつ少しずつ遠くに偵察機を飛ばしてここがどういうところなのかを空から偵察して欲しい、以上だ」


「はっ!了解しました!各員に伝達致します。では、失礼します!」


 そう言って、急いで出て行った。


「今はこれで様子見と」


「どうやらひとまず落ち着いたようだね」


「まぁね。警戒しておくことに越したことはないし」


「そうだね・・ところでこれからどうするの?」


「まぁ、ゲームの時の様に地道に開拓していくさ」


「ふ〜ん、そう」


「どういう風にしていくか楽しみだね」


「あんまり期待しないでくれよ。プレッシャーになるから」


「ふふ、じゃあ期待はあまりしないでおくよ」


「で、何から始めていくの?」


「今から始めたいけど、ここの計測が出来ていないから、地図が出来ていない。つまり、まだ何も出来ない。暇だから趣味の機械いじりでもしてようと思う」


「そうなの?ああそうか!」


「今はどこにいるか分からなかったね。パニックになってたから忘れていたよ」


「梨紗はそういうところがたまにあるよなぁ」


「うっ。からかわないでくれよ・・恥ずかしいからさ」


「あと、名前はユーリと呼んで・・欲しい・・ちょっとこそばゆいから」


 冷静に言っている様に聞こえるが、顔が真っ赤だった。いつもはクールなのに今のギャップときたら、笑えてしまう。


「そこで笑わないで欲しい」


ユーリはクスクス笑っている俺を睨んでくる。


「ごめんごめん。じゃあユーリ、俺は暇を潰してくるから」


そう言って、天幕から出る。

今のうちに試しておきたいことがあった。主に自分の趣味だ。現実であるならばゲームの時の様に制限が無いだろうと予想しているからだ。彼は心を弾ませる。まるで夢見る少年のように。


「よしっ!やるか!」


それから数時間後・・・


「おぉ!」


「やっぱり大体のことは日本にいた時と同じか〜」


「ゲームの様にはいかないか」


「まぁでも、やりがいがあるから良いか」


彼は一度自由にやってみたいと思っていた。そうやって物思いふけっていると、日が暮れてきていることに気がついた。


「あれ?もうこんな時間か。そろそろ帰るか」


とぼとぼと来た道を戻っていく。

歩いている途中で右奥に車が入るほどの洞窟を見つけた。来るときには死角で見えなかったのだろうか?


(ん?来る時あんな洞窟あったか?まぁいい、少し中を見てみよう)


そうして歩く方向を変えた。洞窟の入り口に着いたが、奥深いのか暗くてあまり見えなかった。

この日は、もう日が暮れかかっているので、今度調査しようと心に刻む。


天幕があるところに着いた時はもう既に日は沈んでいた。ユーリや部下が俺が帰ってきたことに気付くと、凄く怒られた。どうやらこの近くにいると思っていたが、近くにいないことに気づいて焦っていたらしい。この世界に来て間もないのも影響したようだ。


すまないことをしたと思う。


ユーリ達に怒られた理由を勘違いしたまま、今度から事前に言っておこうと思うのだった。

是非、読んだ感想などをよろしくお願いしますm(_ _)m

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