001 異世界
今回も次回もコメントやレビューを書いてくださ〜い。お願いします!反応無いと悲しいです!コメント、レビューをお待ちしてまーす!
「おい、そっちはどうだ!」
「もう、持ちこたえられません!」
「なんだ、あいつは!バケモノか!」
「ほんと、そうですよ!海軍三千五百に陸軍四千、空軍二千五百の計一万の連合軍を三千八百の個人の軍隊で押していること事態、異常ですよ」
「ちょこまか、ちょこまかと動き回るな!」
「どんだけチートしているんだ?」
「チートではこんな事にはならないですよ!チートはただ単に当たり判定操作や命中精度を上げるぐらいしか出来ないですよ!」
「てことは、今戦っている奴は本当にバケモノってことか!」
とそこへ伝令兵がやって来た。
この伝令兵は自我が無いNPCだ。
『申し上げます!敵航空部隊八百機この司令部に向け侵攻中であります!後数十秒で接敵します!』
これを聞いて驚いた。敵の航空部隊八百機はどうやって来たのだろうか。つい数十分前まで私の海軍と戦っていたというのに・・・
「ま、まさか少しずつ減らしていたというのか!」
「くそ!何故気づかなかった!」
しかし、もう遅かった。
空の爆撃機が司令部めがけ爆弾を落としたのである。
その爆炎はまるで地獄絵図のようであった。
そして、彼らが対峙していたのはVRゲームにおいて知らない奴はいない程の者であった。
その者のキャラ名は「ゼロ」。
彼はこの『WORLD WAR WEAPONS』というゲームが発売されてわずか一週間で世界ランキング一位の座につき、それからずっと一位を独走しているのである。
誰も勝てず優しさの無い攻撃などのため、ブラッドゼロと彼を知る者から呼ばれている。
しかし、現実の彼はそんな風な人ではなかった。
彼は効率を良くするためにしているだけなのだ。
現実の彼「叢雲悠人」は、現実主義者であり学業、武芸とともに優秀である。
外見も良く性格もいたって真面目と短所が無いと思われるが、一つだけある。
それは、感情の欠如である。彼は相手に対して残酷になることがある。
そこ以外はいたって普通?である。
「いやはや今回も私の予想を超えた戦いだった。いつも君はえげつないね」
「いや、いつもそうしないと勝てないから」
「まぁそうなんだけどね」
彼女のキャラ名はユーリ、リアルネームは「友禅梨紗」。
彼女とはネットのゲームで知り合った。
彼女とは一度コンビを組んだことがあり、やり方を教えたりする仲である。まぁ、他にも現実で会ったりしたが。
しかし、何故このゲームをやろうとしたのだろうか?
「今回も勝てて良かった。だが、現代兵器が欲しいとつくづく思うよ」
「いや、君がこれより強くなったら困るだろうよ。」
(君がこれ以上強くなったら追いつけなくなるじゃないか・・・はぁ)
「なんか言ったか?」
「いや、何も」
(これだから君は危ないと思うよ。ただでさえ君は注目の的なんだから、身の危険を感じて欲しいよ。あるの意味で)
「まぁ、今回勝てたから良しとするか。NPCの部下も造ったことだし」
「しかし、何故全員女なのかな?」
笑顔なのに何故か怖い。何故だろうか?
「偶然だよ。ゲームのアイテムを使って創っただけだから」
「人を造るのは変な気分になるな」
「まぁ、そうだろうな。気にしたら負けだ。そろそろ撤収するか?」
「そうするか。まぁ、私はこの戦いに参加していないからやることないが、こういうところは現実的だな」
「じゃあ、外に出て行くから、くつろいでいて良いからな」
「分かった。ここで待ってよう」
動き出そうとした時、一通のメールが届いた。
【Welcome to new world】
不思議に思ったが、何なのか分からないのでテントの入り口に向かった。
しかし、外へ出るとそこには知らない景色が広がっていた。平原エリアにいたはずなのに何故か海が見える。部隊がいることを確認してテントに戻ることにした。
戻ってきた俺にユーリが話しかけてきた。
「どうしたのかい?もう片付けは終わったのかい?」
俺は苦笑いを浮かべた。
「終わったというかなんというか。ある意味で終わったかな?」
「???」
ユーリは何がなんだか分からないといった様子である。
「まぁ、外を見てこれば分かると思うよ・・」
俺は目を背けながら言った。
ユーリは不思議そうに見てきたが、好奇心が勝ったのであろう。
入り口に向かって歩いて行った。
その後、聞いてはいけない声がしたような気がした。
「何アレ!?私おかしくなったのかな!?」
「いや、ユーリはおかしくなっていない。おかしくなったのは世界の方だ」
「さっきからログアウトしようとしてるのに出来ない」
「あはは・・」
「でも、ここでやっていくしかないのは確かだな」
「まだ、この状況が飲み込めないけど・・そうだね」
「じゃあ、これからどうするのか何からやっていくかを決めよう」
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