第2話 システム
―――――――本日(多分)2回目の目覚め。あんまり気持ちの良いものじゃないね……。
そういえば何で倒れたんだっけ……頭に靄がかかったように思い出せない。
『MPが足りない場合に魔法を使った場合、その場で気絶しますので気をつけて下さいね、マスター。』
それにまたこの変なのが話し掛けてくるし………
魔法?MP?ゲームじゃないんだし何言ってるんだろうか。そんな便利な物があったら現代人はほとんどの人が困らなくなるのに。可能なら有ってくれたら嬉しいけど………。いや、この水晶自体が不思議そのものだからここだけで使えるとか?取り敢えず聞いてみよう。
「ねえ、魔法って何?ここでは使えたりするの?だとしたら教えて欲しいんだけど。」
『魔法は魔導書を読んで学ぶか、他人から付与して貰うか、古代道具を身に付けると使用可能です。魔導書、または古代道具の販売リストを見ますか?』
魔導書?古代道具?中二の頃に読んだライトノベルとかにはよく載ってた単語だけれども、いくらなんでも………。
いや、その頃の知識通りならこれは異世界転生?死んでないから転移か。もしもそうならこの浮遊してる水晶にも納得行く。
ならここで言うことは一つ。
「見せて貰って良い?」
『ではどうぞ。』
・フレイアローの書:300M
・アイシクルアローの書:300M
・ライティンアローの書:300M
魔法っぽい矢を打てそうなやつばっかりでまだ何もない………。本格的なのが欲しかったら何かしなきゃいけないのかな?
それにMって何の略なんだろうか。今どのくらい持ってるかも分からないし……。
「ありがとう、閉じてちょうだい。」
『了解しました、メニューに戻りますか?』
メニュー………一応見るだけ見とこうかな。