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目覚め

 





 ――――――ア―新たな――者の―移を――し――た―――






 ――ここは…?

 気が付いたら目の前に白い光を発する球状の水晶?があった。

 その水晶は浮遊していて、どこか神秘的にも思えた。

 その時、突然この空間に声が響いた。


『あなたが私のマスターですか?』


 誰の声!?

 周囲を見ても誰も居ない。というかこの部屋が意外と狭くて人が隠れることが出来るようなスペース自体が存在しない。

 となるとやっぱりこの水晶・・が私に語りかけて……


『はい、その通りです。私は名も無きダンジョンコア。そしてマスターにお仕えするためだけに創られた物です。』


 機械みたいな音声で私に語りかけてくる。人間・・みたいに。

 というか私の考えが読み取られてる?


『思考の自動読み取り機能を停止しましょうか?』


 やっぱり読み取られてるし!

 勝手に思考を読み取られたりするのは嫌だし……


「そうしてくれるとありがたいかな。」


『了解致しました、マスター。何かご用があれば私に触れて下さい。』


 それにしてもここは一体何の部屋なんだろう…。非現実的なことにも水晶が空中に浮かんでるし……。

 まさかこれがニュースでよく見る拉致監禁に洗脳!?

 床に幾何学的な魔法陣が有るくらいだしきっとオカルト系の洗脳だよ!

 それか、ありえないとは思うけど厨二的な方向に痛い人達にさらわれた可能性もあるし……。


 可能性を考えても仕方ないし取り敢えずはこの話しかけてくる謎の水晶に悟られないように脱出することが第一目的かな!

 まずあの水晶の役割として考えられる可能性は2つ。

 1つ目の可能性は私をここで監視するためのカメラが中に埋め込まれてる。

 2つ目はただ単にオカルト関係の物。


 水晶の透明度からしていまいち分からないけれど恐らくは1つ目の可能性はないと思う。

 つまりはこのまま水晶は放っておいても問題無いと言うこと。

 ただ、ここでの一番の問題はこの部屋の出入り口が見つからない点。

 これに関しては思い当たる点が全くない。

 床を見ても魔法陣があるだけ……無い?

 ずっとこの空間には私一人だけのはず!他に誰かが入った瞬間も無いしどう頑張っても足の下にある線までは私がどかない限りは消すことが出来ないはず。それこそ魔法・・でも使わない限りは。


 魔法……案外使えないかな…!

 思い付く今使えそうな魔法……。


「《ライト》!」


 ありえないと思っていながらも何となくありそうな名前を唱えてみた。その途端、脱力感が身体中を襲い、私は意識を失った。




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