表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

入学式

入学式が始まって15分ほどたった。

校長の話が終わって次々と名前が呼ばれていく


次は俺の番か。

神川(かみかわ) 佳乃(よしの)

そう呼ばれるのが恥ずかしい。

女みたいな名前がずっと嫌だった。


少しだけ笑い声が聞こえた後

俺は気にしてないフリで返事をした。


……

「新入生代表の挨拶」


新入生代表の挨拶は入学式で一番楽しみだった。

今年の新入生代表は

愛内(あいうち) 玲音(れおん)

全国学力テスト1位の頭脳を持つ天才だ。

噂ではイケメンらしいけど俺は見たことがない。


愛内の名前が呼ばれたあと

返事をした声は聞き覚えがある声だった。

うーん。思い出せねぇ。


舞台に上がった愛内らしき人の容姿は

「イケメン」なんてもんじゃない。


美しい。そう思った。

色素の薄いオレンジっぽい髪に白い肌。

少し薄めの唇の口角は上を向いてアヒル口のようだ

頬にはソバカスがあり、ほのかに色付いている。

大きな目には長いまつげにくっきりとした二重。

そして瞳は緑色。

「オセロー」に出てくる怪物もこんな瞳をしていたのだろうか。


みとれていると挨拶が始まった。


少し照れたような笑顔を見せた後

覚えのある声音で話し始めた。

さすが全国1位。文章力もあるんだな。感心した。


そんなことを考えていたら挨拶が終わってしまった


入学式が終わった後にクラスに行くと

女子がいない。おかしいな。そうかここは

男子校だった。


席順が張ってある黒板を見ると嬉しいことに

愛内のとなりだ。


席につくと愛内は

「これからよろしくね。お隣さん♪」

と笑顔をみせた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ