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作者: ぶどう

私の友達は高校に通い出してから、まるで病気に感染していくように髪を染めた。

男子は男子で髪を脂ぎったように固めだした。

それであたかも新しい自分になったかのように。

イメチェンらしい。

さらに追い追い化粧も流行りだした。


何が楽しくて、そんなに着飾るのだろうか。

多分彼らはそうやって着飾らないと生きていけない空間に飲まれているのだろう。


そして多分、新しい世界を知っていくのだろう。

着飾るという手段で。


そう考えると長い髪が煩わしくなった。中学生のときに買ったシュシュが似合うこの髪が煩わしくなった。


それで、男子みたいな短さまでばっさり切り落としたのだ。


断髪が終わり、席から立ち、床に落ちた髪を見たとき、私はいてもたってもいられなった。

髪を拾いたい気持ちと踏み付けたい気持ちが心の中で掻き混ぜられながらも水と油のように分離して、叫びたくなった。

私の髪を切った美容師がニヤニヤした顔でお疲れ様でしたとか言ってる。


蹴飛ばしたくなった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 気持ちの書き方が上手い! 短く、読みやすくまとめられてる! [気になる点] モノローグよりは気持ちを書いて欲しかった 美容師のところの心情を掘り下げるとよかった [一言] 前半部の高校生…
2013/01/18 09:31 退会済み
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