シェアハウス
「お世話になりました。」伽椰子はミー子の大森の部屋を出て一人暮らしする事になった。
大学に近いシェアハウスだ。実はユウがあまりに風呂掃除がイヤさにシェアハウスに引っ越すと言うので伽椰子もそこに住むことに。
そこだと昔の寮みたいに大きな共同浴場があるそうだ。
留学生も多くシェアハウスの公用語は英語だ。
「高そうなシェアハウスだけど大丈夫?お友達?」ミー子はユウを心配する。
「ユウ家もウチと同じ地主だよ〜田舎の。
お金の心配よりセキュリティだね、親が心配なのは。」
そうなのだ。管理人室に24時間警備員や寮の清掃や受付をする人が常駐しているシェアハウスなのだ。
「女性専用だしね。親的にも安心みたいだよ。」伽椰子はウインクする。
あの映画見て反対にお金ある家に育って良かったなと思った。御曹司に成れたと思ったトムの安心した幸せそうな表情に少し世の中を知った気がする。
「イジメっ子も私の情報入ってるからね、田舎だから。彼女がイラつきそうな生活するよ〜へへへッ」と不敵な笑い方をする。
彼女は短大に進む予定だったが、父親にとうとう跡継ぎの男子が産まれたので高卒で働けとお金を出して貰えなかったらしい。田舎あるあるである。
まだまだ地方では女に学問は要らないと思ってる年寄りや親が多い。
「寮で英語に自信ついたら短期留学もユウとしょうと話してるんだ。これからあの子と天地の差を開けていってやるんだ♪ 」伽椰子は笑った。
少しの間で伽椰子も強かになった。
「うんうん、イジメっ子には、そういうダメージが1番だよ。マウント取られるのが何より嫌いだから!」とミー子も笑った。
「外交官になって田舎に凱旋しな!4年の引きこもりの腹いせに!分かりやすく〜」と腹抱えてミー子が笑う!
「わあ〜っ!大学卒業までにTOEIC800点以上取らないと!キツいなあ〜」と焦る。
サキもさっそく駅前留学始めたらしい。社会人なると長期の休み取れないので海外体験は学生のうちにした方が良いとミー子にも言われたし、今年の秋にまずヨーロッパ旅を3人でしょうと相談してる。
こういうのも母から田舎に全部筒抜けになる。
直接会わなくてもイジメっ子に地団駄踏ませられる。
田舎にインスタグラムは不要なのだ。どうせジジババ見ないし。
友達3人で引っ越しトラックを見送って大森を去って行った。
「フーッ、やっとネット民去った?」マンション屋上のペントハウスの隣の住人の平間くんが久しぶりにミー子の部屋を訪れた。
「良かったね。V好きだから、まだ辛うじてバレなかったね。でも水餓鬼って名前が出た時はドキドキしたよ。」ミー子が平間くんの腰に手を回す。
「このマンションは子供小さいファミリーまでしか住めないから安心してたけど。
まさかミー子さんの姪っ子が来るとは!」恨めしそうにミー子を見る。
「ずっと引きこもってたから、忘れてたよ。すっかりネットの住民なってたから。
まあ、でもこれから変わっていくだろね〜」平間くんがミー子を抱きしめて鼻をクンクンさせてる。
「あーっ、このタンスの中みたいな匂い!落ち着く〜」平間くんはちよっと変わっている。
「クロも久しぶり〜元気してたかぁ〜寂しかったよなあ〜」猫のクロを抱きしめて、また匂いを嗅いでる。
「映画館通ってたよ、あの子。楽しかったみたい。
私達も行ってみない?」ミー子が誘う。
「いいね〜ネトフリにも無いカルトな映画見たいな。」平間くんが調べてる。「あっ、洋館スプラッターアクション殺人事件だって中国の映画だ。面白そう〜見ようよ!」なんか変なのを探してきた。
「日本全国で4館しか上映してないよ!面白そう〜!」平間くんは女性の趣味も好きなものもカルトだ。
「推理物なのか?内臓ドロッとなのか?分からないの選ぶなあ〜
まあ、良いか!」2人は寄り添って大森シネマへ出掛けた。
典型的イジメられっ子だったので、現在進行形でイジメられてる人にエールを。
イジメっ子は性格歪んでるから、嫌われるのはアナタが
良い子だから。
アナタになんの問題も無いからね〜
振られやすい人とイジメられやすい人は、良い人だから。
自分に自信持って!
努力だけして、自分を磨いて下さい。
そうしてると、環境がアナタに合うようになるから。




